フィールドのとちゅうにあるところで、ちょっくら梅見で昼食。 菅原道真公が、大宰府へ左遷され現地で没せず、ここまで逃げ落ちて、飛梅を一株植え、その株が広がって臥龍梅群になったという伝説があるとのこと。割りと、歴史上の人物がそこで果てずに、薩摩に逃げ込んで、最後は余生をここで過ごしたみたいな話は、こちらではよく目にする。
例の、豊臣秀頼の話もそんな感じだが、周辺を毎晩飲み歩いて、酒乱の限りを尽くした逸話が残っていたりするのを知ると、それどこかの、妄想癖があるオジさんとか、勝手な詐称によるのカタリに騙されただけじゃないのみたいな気もする。今みたいに、写真すらない時代、似顔絵なんてのも、技術的に本人特定など、どうやったって無理だ。実際に逢ったことがある人が、当時辺境の山村にわざわざやってきて、分かるかと言えば、時間が立っていれば微妙だし。 でも梅は美しい。DNAで大宰府のものと同株系のものとか検証する人も居ないだろう。あれももともとは京の都から、空間リープしてきたということなので、二回のお引っ越ししたことになる。伝説は伝説のまま、ロマンだと言って観光コンテンツにすれば、みんなハッピー。で、梅は美しいし、土日の混雑期を外せば、実際に日を浴びてのんびり出来る場所だ。
ここの銘菓、
臥龍梅餅はとても可愛らしく、白あんにガッツリ肉桂が効かせてある独特のもの。結構、私は好き。よるワイフと一緒にお茶をしてつまんだが、ワイフも結構気に入った模様。食べ終わってから、その日がひな祭りで、何もしていないのを思い出した。すっかり忘れていた。男の子ばっかりだから申し訳ない。
周辺は栽培されていない外来のニッケイ(肉桂;シナモン)が結構繁茂している。日本原産となると近縁のものではヤブニッケイしかなくて、そちらは薫りは近いものがあるが、やっぱり全然別物で、食べ物利用といえば、香り付けに団子をくるんだりするような利用の仕方。後は入浴剤とか。間違ってもニッケイの代わりにはならない。
小枝や細めの幹が寸断されてかなり適当な値段で売られていた。この束で150円也。 根っこの皮ではないし、砂糖に差し込んでシナモンシュガーとか、紅茶をかき回すとかぐらいか。
何年かぶりでここの唐揚げを食べる。甘辛醤油タレが絡めてあって、かなり味が濃くてボリュームもある。しばらくもう良いかなと思いながらも、急に食べたくなる味。店の場所を忘れていたが、地域周辺でスマホに「唐揚げ定食」、「評判」と入れて、検索したらトップに出てきた。有機体メモリーがいい加減になってきた人間としては、便利な世であるとは言える。