さよなら英式バルブ #2

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WachsenのBA-101 WeiB、私が自転車に再び乗り始めるきっかけとなったフォールディングミニベロ。末っ子がMeridaのMTBに乗る前の練習用だった。ミニベロの常でハンドルはクイックなのだが、意外と乗りやすい。52Tのクランクと外挿6段の組み合わせは、街乗りでもそこそこの速度が出て多くは不満がないだろう。

 この新興メーカーはファミリーバイク中心だが、BRIDGESTONE、MIYATA、丸石などの老舗国産メーカーと異なり、ホームセンター、最近は通販中心で売られているようだ。よく引き合いに出されるDOPPELGANGERなどと同じ枠の低価格製品中心のメーカー。
 国内メーカーについて、ざっと書かれたところはリンク先(自転車メーカー一覧) など。Wikipediaなど見るともっと数が多いけれど。

 カラーリングやデザインなど差別化の意思を感じる。ちなみに、日本メーカーは、ANCHORブランドを持つPanasonicやINTERMAX、その他個性派スポーツバイクメーカーなども結構な数あるが、台湾やEU圏、アメリカなど海外メーカーのスポーツバイク販売における隆盛をみると群雄割拠の中という感じで、頭抜けたという位置取りをするのは簡単ではない印象。その中で、Wachsenサイトを見ると、カジュアル、低価格路線だが、スポーツバイクも低コストモデルを提供している。このクラスのメーカーが出すスポーツバイクは、スプロケットではないボスフリー7sで、ドロップハンドル対応のブレーキ&シフターはコストがかかるので、採用していないのが定番。 
 ちなみにDOPPELGANGERもスポーツバイクはロードでは10kg台のスプロケット8sモデルを出すようになっている。散々、ルック車メーカーと言われてきたが、それなりに売って、次を目指すみたいな流れが出てくるのかどうかは今後次第。でもアスリートに供給してレースで実績作ってみたいな方向には行かないだろう。メーカーとして生きていく上で、今のニッチェ産業だって悪ってことは無いだろうし、メインロードに登るには膨大なお金がかかる。社としてディスクブレーキ仕様はMTB以外は止めたようだ。この辺りの判断は寧ろ正しいと思う。EUROBIKIなるディスクロードに擬態したようなこれもまたルック車モデルが通販メーカーから沢山出てきているのが興味深い。重量はヘビー級だが。
 ボスフリー7sだって、普段の足として使うに問題があるわけではない。性能や仕様も上げていけば、絶対性能は値段なりだが、スタイリッシュなバイクに乗りたいというニーズに対応したバイクメーカーがあっても悪いことではない。パーツや組み立てメンテナンスに関して自己責任という部分が、自転車が命を乗せるという部分ではぎりぎりの部分という感じではあるけれどそもそも私のような自作派が偉そうに言えることでもないような気がしてきた。ただ、整備やメンテナンスから遠くなる状況はあまり良いことではないと思う。訓練を受けた自転車屋さんが「安かろうの自転車が市場にあふれることは、自転車文化にはマイナスだ」と主張するのは正しいと思う。そのあたりも、微妙な位置にある製品は少なくないが、スタイリッシュで安心して乗れるなら売れるわけで、数年後また業界のこのあたりの地図は変化しているかもしれない。
 とりあえず線引するなら、スプロケット対応のリアハブに8s以上、ロードバイクならShimano製のSTI対応ブレーキ&シフトレバー以上のコンポで11kg前後っていうところが仕様における線引だろうか。ルック車と言われたところは、かなり気にして重量下げてきたところもある。MTBだとシフターのコストが落ちるだけコスト面では有利だが、ディスクブレーキ化はフレームコストとか考えるとローコストモデルではやったほうがいいかというと微妙という気がする。
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 さて、BA-101 WeiBの話だが、改造車ベースにはとてもいいバイクだと思っていて、実際にそういう評価もある。私自身、リアの6sボスフリーはより、ワイドレンジに改造している。値段が値段なので、当たり外れはありそうだが、私の個体は当たりの個体で、思った以上に、壊れずに乗れるミニベロであったという評価だ。末っ子が小学生だった頃、これに乗って何度か私に追従して30kmぐらいのライドを試したけど、未だに問題なしで現役。まあ、日常の足として使うことを考えれば突発的な数十キロの使用で壊れたら話にならないけど。

 我が家の唯一の英式バルブチューブを持つマシンであるところが、英式バルブ、要するにママチャリ用のポンプが壊れてしまった。仏式、米式のポンプはあるが、ならば、どうするか。①安い英式バルブ用ポンプを買い直すか、②英式、仏式兼用のポンプを買い直すか、③BA-101 WeiBの20インチのチューブも仏式に換えるか、④英式ー仏式バルブアダプターもしくは英式ー米式バルブアダプターを着けるか、⑤手元にある仏式ポンプに英式用のアダプターを付けるか。
 結局、今のチューブがパンクするまで使うということと経済性から⑤になった。個人的には③で済ませたかったが、何も問題のないチューブを替えて以降使わないというのは、良いことではない。④も興味があったが結局無駄になりそう。

ビバ 英→仏バルブアダプター(2本)

ビバ

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GIYO 樹脂製トンボ口金 ブラック

GIYO

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 連休今日で終わってしまって、バタバタと気が焦る。慌てる気持ちはこの次男の作ってくれたGIF動画に任せて慌ててもらって(風の流れが良い)、じっくり落ち着いていくしか無いと開き直り。

Commented by oratie at 2017-05-09 08:34
僕もフレンチのポンプしか持ってないので家人の電チャリのバルブにはフレンチのアダプターつけてますがいつも空気入れすぎちゃいます。
Commented by complex_cat at 2017-05-09 08:49
oratieさん、スポーツバイクと違って、3気圧程度で止めろって寸止め、なんか精神的に不安になってあげてしまいますね。
 私も4気圧が妥協点。あと、電チャリ最高。ベルトドライブのに乗りたいなぁ。
Commented by umi_bari at 2017-05-12 12:22
ある意味、内燃機関付きのバイクよりも、人力のバイクの方が、究極を目指すと、高くなるような?楽しい趣味にバグースです。
Commented by complex_cat at 2017-05-15 12:43
アラックさん、
いえ、そういうシンプルで高額な何も足さない、何も引かない自転車様とは無縁なので、結果、ごちゃごちゃママチャリ仕様っぽくなります。
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by complex_cat | 2017-05-07 18:16 | My Tools | Trackback | Comments(4)

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