ハチノスツヅリガ始末
2005年 06月 18日
「おや,君たち,働き蜂候補生は,こんな時間にこんなところを彷徨いちゃ駄目だよ。」「いや〜 道に迷っちゃって〜広いもんすから。直ぐ部屋に戻りますんで」「あぁいいよ,しかし最近の若い連中は成長が良いなぁ」・・・・な〜んてこたぁ無いと思いますが。
外部からの寄生者は,蜂の巣の中は決して少なくないはずなのですが,完全に巣を潰してしまって,ミツバチがそこを放棄するところまで追い込まれるような破壊型の寄生者はすくないです。これはハツノスツヅリガの幼虫が素材の蜜蝋を食べると云うこともあるかも知れません。ミツバチが逃げ出そうが,既に利用すべき資源はたんまりあって,その増減には最早関係ないからと思われます。ホストをそこで生かす必要がないのでしょう。捕食寄生者ではないけれども,こういうタイプの破壊的な寄生者が存在するのは,生産力のあるミツバチならではのことでしょう。食糞性の甲虫や蜂や蟻のなかまなど,資源の蓄積が出来る昆虫は限られております。
お隣さんのNさん宅の蜂の巣の破壊者はハチノスツヅリガの仲間Galleria sp.の幼虫だと云うことを分野の知人から教えて貰いました。養蜂の歴史は5,000年と云われていますが,それ以前から,ミツバチをホストとして寄生してきた眷属のようです。蜜ではなく,蜜蝋を食べるので,巣自体が破壊されてしまいます。写真は,この中に繭があることを知人が示してくれたものです。 放棄されたミツバチの巣箱から,カナヘビが姿を見せました。中に潜って幼虫を食べていたのだと思います。サイズ的に彼らの餌として適当な大きさなの...... more
…今朝、見られるようになりました。