みんなで歌おう♪ プログレッシブ・ロック

みんなで歌おう♪ プログレッシブ・ロック_b0060239_11231120.jpgこのエントリーを思いついたのは,夕方から放送するNHK教育の子供向け番組,といっても,今時,民法もNHKもそんなに差はないような番組内容で,結構我が家の長男が好きでみているのですが,そこでAlan Parsons Projectのロック・バラードを少年少女がを合唱していたのをみたのがきっかけ。驚きました。「よい子のアラン・パーソンズ・プロジェクト」なんて,考えてもみませんでした。
 ちなみに,NHKさんですので,リンク先は無くなる可能性が高いです。でも,このシーン,NHK自身では使い道,思いつきますか? 使用料とって,みたい人が視聴出来た方が良いのではと思います。それこそ,iTunes Storeみたいに,動画コンテンツの販売をやられたら。これ,150〜200円ぐらいならお金出しますよ。
 かつての「天下御免」とか,「つぶやき岩の秘密」とか映像コンテンツが残っていればねぇ(「天下御免」は残ってないでしょうけど),金持ってる世代が,お金出してダウンロードすると思うのですが,だめかなぁ。後者はDVDも出てますね。

 話逸れましたが,オリジナルはこちらです。
Days Are Numbers (The Traveller)
 先のNHKのそれは,オリジナルのPVへのパクリオマージュが入っているようにも見えますね。

 てなわけで,コアなロック・ファンのものだけにしておくにはもったいない佳曲がプログレの世界にはたくさんあることを知っておりますが,意外な人がプログレを歌っている動画を見つけたらストックしていこうという,その試み。でも,考えてみれば,現在活躍しているアーティストもプログレッシブ・ロックの熱い薫陶を多感な時代に受けてないとはいえないわけです。意外と見つかるかも。
 逆に今の世代は,プログレにとらわれることなく音楽生活を楽しんでいるから,どうでも良いかもと思いますが,おっさんの独り言を聞いていたら,え,この歌,綺麗で良いなと思っていたけど,オリジナルはプログレなの? というのもあるかもしれません。そうなりゃこれは,布教活動の第一歩です。プログレは不滅です。

追記ー以前に立ち上げたエントリーですが,その後,初音ミク嬢によるカバーの世界に気が付いて驚きました。そのあたりについては,スミルノフ教授のブログのエントリーに詳しいのですが(「初音ミクでプログレ」),勿論,原曲を知っているからこそ楽しめる世界です。
 また,器楽演奏を貶めるつもりはありませんが,一応聴ける形にするにも,ボーカルという分野は,やはり難関だと思います。



トップは,ここから。時間がないところで,オリジナルとトリビュートがごちゃごちゃになってしまいましたが,後者は太字にしましたので,判別してください。
怪奇と幻想の世界~エドガー・アラン・ポーの世界~<デラックス・エディション>(紙ジャケット仕様)
アラン・パーソンズ・プロジェクト / / ユニバーサルインターナショナル
ISBN : B000TLYELG
最近紙ジャケで,往年の名盤が結構復刻されてますね。Beatlesのレコーディング・エンジニアだった,ミュージック・コンポーザーAlan Parsonsが作ったユニット,Alan Parsons Project。上に示した,世界が驚愕したべらぼうな完成度を誇る一作目から,出すたびにプログレ関係者の評価がどんどん下がっていったことは否めないのですが,ポップ路線に転向後の曲では,私が一番好きな曲Sirius-Eye in the sky。その曲を本国イスラエルではプラチナ・アルバムを記録した美しき歌姫による,カバー,Noa - Eye in the sky。プログレ界の異才の佳曲が,すでに彼女の十八番になっているようです。なんと優しい曲だろう。
アイ・イン・ザ・スカイ
アラン・パーソンズ・プロジェクト / BMGファンハウス





 おつぎ,当世きっての歌姫の一人サラ・ブライトマンによる,アメリカン・プログレの雄,Kansasの名曲。自分なりに気がついたのですが,ブログ界,このカバーは結構話題になっていたようです。
 SARAH BRIGHTMAN DUST IN THE WIND (HAREM LIVE IN LAS VEGAS),別のこちらのバージョンは別のTV放送盤のようですが,なんか雰囲気がちょっと変。1998年,ブラジルのTVショーのひとこまらしい。ちょっとびっくり。この曲彼女は気に入っているようです。なんだ,カンサス好きなんだぁ(ちなみにちゃんと発音すれば,カンザスと表記した方が近いのですが,日本では,このバンドに限っていえばカンサスっす)。そんならそうと言えばいいのにぃ(笑)。私と年も近いしね。なんか親近感わいたぞ,サラ(いきなり呼び捨て)。
暗黒への曵航
カンサス / / ソニー・ミュージックダイレクト
ISBN : B0002T22SM


 オリジナルはこっちです。やっぱり格好良い。Sonyさんからクレームが来ているので,リンクはまた切れると思います。手に入れば,買うけどなぁ。
 このスリー・フィンガー,練習したなぁ。風の「星空」が似ているので,ごっちゃになりますけど。
 プログレの定義って別にないし,アートロックといえば,アートじゃないロックだと価値下げされるロックも少ないのかもしれないので,やっぱり,プログレッシブ・ロックということでよいかと。アメリカン・プログレというカテゴリーも,当時にあってさえ,アメリカで通じたのかなとちょっと疑問がありましたけど英語版のWikiには,とりあえずちゃんと記述されてますね。ほかに海外のサイトでAmerican Progressive Rockでヒットするところがほとんど無いので,日本人が書いてないかい?と思ったりもするのですが。まぁ,いいや,だってプログレだもの(みつお調)。

続いて熱きプログレッシブ・ファンの期待を「ミスターロボット」一発で崩壊させたStyxの名曲。Dennis DeYoung本人が歌う “Babe”カナダの歌手たちが一緒に歌う,ほら日本にもよくあるでしょ,その手の番組が。歌い継がれる名曲というやつですな。カバーでなくてDennis DeYoung本人が歌ってますけどね。誰か,カバーやりそうなアメリカンロックバラッド。こういう曲がいきなり出てきてしまうのが,このバンドのおもしろいところです。豚さんの出てくる映画に使われても全然違和感がありません。どこがプログレの曲だって? 私がプログレだ! じゃないや,プログレとは曲の定義ではない,精神そのものである。見かけに惑わされてはいけない(なんか偉そう)。
 彼らには,もっとすごい,“Boat On The River”なんていうフォークソングみたいなヒット曲がありますが,実態は,タイトで実験的なことをかなりやっていたバンドです。「ミスター・ロボット」を彼らの代表曲だと思っておられる方はどうか忘れて,せめてこれらのアルバム以前の曲をお聴き下さい。
コーナーストーン
スティクス / / ユニバーサルインターナショナル




パラダイス・シアター
スティクス / / ユニバーサルインターナショナル
ISBN : B00005FM96

 このようにポップなロックバラードを産みだすポテンシャルを持っていたのも,プログレという母体が,各種の音楽を吸収していった結果かもしれません。英国伝統のプログレッシブ・ロックバンドで,Peter Gabrielも在籍したGenesisのドラマーPhil Collinsがライオネル・リッチ化?してヒット曲を続けざまに出していた頃の映画タイトル曲,Mariah Carey,この曲好きらしくて,あちこちで,歌ってますな。ただのポップスじゃん,あんまり意外でもないかなんて言わないように。探したんですが,コアなGenesisの曲,誰か歌ってないかな。


カリブの熱い夜 — オリジナル・サウンドトラック
フィル・コリンズ / / イーストウエスト・ジャパン

 Genesis,前中期に限って言えば,外れは少ないです。私は,日本語版タイトルが秀逸な,このあたりが好きかな。


ウインド&ワザリング(静寂の嵐)(紙ジャケット仕様)
ジェネシス / / EMIミュージック・ジャパン
ISBN : B000QUCZ20



そして3人が残った(紙ジャケット仕様)
ジェネシス / / EMIミュージック・ジャパン
ISBN : B000QUCZ2A



 お次,再結成でわくLED ZEPPELINのJimmy Pageをして「本当にすごいのは,Beatles とMoody Bluesだ」と言わしめた私の大好きなバンド,Moody Blues- Nights in white satin サテンの夜,
 Hiroshimaなんていうなぜか反戦鎮魂歌も歌っているSandraによるカバー,Sandra - nights in white satin
 この人,見かけによらないところがあって,ディスコグラフィみているとなかなか選曲おもしろいかも。この曲自体が,プログレバンドの曲というよりは,イージーリスニングポップ桶の定番みたいになっちゃってますが,オリジナルは,ディズニー映画に影響を受けたといってはばからない,すべて曲がつながっている叙事詩です。ええ,もちろん,あなたが理解できるかどうかは別にして,著名なプログレの金字塔ですわい。

追記ーディスコ・クイーンDonna Summerによる珍しいNights in White Satinのカバー。この曲,ポップス/スタンダード扱いになっていたりしますので,フランク・シナトラが歌っていても驚きませんけどね。


Days of Future Passed
The Moody Blues / / Polygram

 ついでに,彼らの好きな曲も見つけちゃったので,サテンの夜以外の曲を聴いてバンド・イメージ変えてください。。この曲の入ったアルバム,日本語版タイトルでは最初「天海冥」なんて,タイトルでした。今では,惑星の順番違うし。
Long Distance Voyager
The Moody Blues / / Mercury
ISBN : B000001F5Y



Nirvana More than a feeling(jam), Smells likte teen spirit
ちょっとお茶目にBostonのデビュー曲で遊んでみましたてな感じのNirvana。
 まあいいや,次!

 来日して,ライブパフォーマンスがひどくて熱が冷めた人も多かったFereignerのヒット曲。TV俳優Jerry Taftが歌っている,マニアックなJerry Taft: Cold As Ice (Leontrackstar)
 ついでこの子の動画,Girls next door,ただの女の子ですが,振りが気に入ったので◎Miss Gaby - Cold As Ice
 少なくともおじさんのカバーよりいいや。

栄光の旅立ち(紙ジャケット仕様)
フォリナー / / ワーナーミュージック・ジャパン
ISBN : B000MQ4X3W

 ちなみに,今回,登場の曲の多くは,海外でも熱唱したくなるような曲と思えて,YouTubeで曲名で入れると,素人衆の熱演がものすごくヒットします。愛されている曲ばかりです。彼女は若いので,お父さんの影響かな。


 今時だと,音楽オタクと称されてしまうほど,各分野に精通した音楽マニアだったRichard Carpenter兄さん,彼がカバーとして今は亡き不世出のボーカリストであった妹さんに歌わせたのは,当時はBeatlesのメンバーが加わっているという噂が消えなかった,謎のプログレバンドKlaatu,彼らを一発で有名にした,プログレッシブ・ロックの要素がすべて入っているバラード。Carpenters - Calling Occupants Of Interplanetary Craft 普通のカバー探しになってきました。

 ちなみに,謎のバンドですから,PVはありません。曲だけはオリジナル Klaatu - Calling Occupants Of Interplanetary Craft
今は,顔をさらしているようですけど,ふつうのおじさんたちにか見えません(過去記事Klaatu / Klaatu参照)。あ,でも,有名どころでも,皆,歳取れば,一見,普通のおじさんになってしまうということは,世界的に有名な教授により検証されています。
Klaatu/Hope
Klaatu / / Beat Goes On
ISBN : B000008HDO

Roger Waters & Eric Clapton - Wish you were Here
メンバーが入ってますから,ギターの神様のカバーというわけではありませんが。ギルモア先生怒らなかったんかな。
 現行のCD,ジャケ・デザインがオリジナルと違うのが気に入りませんが,古い方はイメージファイルがないので仕方なく。

炎〜あなたがここにいてほしい〜
ピンク・フロイド / / EMIミュージック・ジャパン
ISBN : B00005GL8R

Dream Theater - Us and Them [ Pink Floyd Cover ]
不朽の名曲は,Dream Theaterとしてもそのまんまやるしかないですね。ほとんどそのまんまや〜。

狂気(SACD-Hybrid)
ピンク・フロイド / / EMIミュージック・ジャパン
ISBN : B00008CHEX


フロイドとくれば,彼女です。ちょっと趣旨が違ってきてしまいましたが,愛しのSam Brown,彼女の歌い上げるThe Great Gig In The Sky 虚空のスキャット
彼女は,このDeep Purpleのキーボード,Jon Lordおじさんのソロアルバム,
Before I Forget
Jon Lord / / Purple
で,ブルージーなバラッドを聴かせていますが,私は,それで完全にファンになってしまいました。彼女の代表曲を聴きながら終わることにしましょう。
 そうです,暇なときにまた変なカバー見つけたら,アップするので,オチはありません。っていうか,タケカワユキヒデとNoa,Saraあたりで,実はネタ切れでした。

ついでに,ややマニアックなことを書けば,FloydのThe Great Gig In The Skyについては,こちらのボディコンRachel Furyの方が評価が高いようです。私もこちらがDVDで手に入るのを待ってVHS版で我慢してますので,Sam Brownに対しては多少判官贔屓があります。
Commented by スミルノフ at 2007-09-17 15:36 x
すごすぎてコメントできん!
Commented by complex_cat at 2007-09-17 16:21
教授! いや〜TB失礼しました。私が発見する前に,教授のライブラリーに入っているのもあったかも知れませんが,お許しを。
 音楽アーティクル,書いていると,あの不朽の名ブログ「スミルノフ教授がYouTubeとかdailymotionとかから音楽動画を拾ってくる公式ブログ」調になってしまうのですよ。すいません。
Commented by jinsei-rarara at 2007-09-17 21:33
あのー、これからゆっくりと・・・・
あのー2、チコちゃんはもう夜のお散歩ですか?笑
Commented by shizumama at 2007-09-17 22:28 x
すご!  。。。
You Tubeごちそうさまでーす。
Commented by E-H at 2007-09-18 06:58 x
時代は変わった・・・

ある種感慨深いです。
Commented by complex_cat at 2007-09-19 18:04
jinsei-rararaさん,だらだら書いてすいません。日数かけてちょっとずつ書いたアーティクルは,やたら長いという法則?があります。
ちこは,でーたり,入ったりですが,ワイフと電話して,最後にチコ帰ったか,みたいな話になります。
Commented by complex_cat at 2007-09-19 18:05
shizumama さん,意外なトリビュートは,アーティストの別の面が見られるような気がして,結構楽しいです。
Commented by complex_cat at 2007-09-19 18:09
E-Hさん,コメント有り難うございます。一音楽ファンが勝手なことを書いておりますので,いつも冷や汗ものです。
変わったけど,良いものは残りますね。ある意味の古典化ですが,それ自身がまた打ち破られる状況でないとプログレではないかも知れませんが。進化し続けるというのは大変ですが,プログレが先の時代には,全体に作り出すことが出来ない音楽になっては困ると思っております。ずっと存在して欲しい。
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by complex_cat | 2007-09-17 11:35 | Incoherent Music Box | Trackback | Comments(8)

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