猫はバウンス・ストロボで
2009年 07月 15日
髭の片方が上に,もう片方が下の方に流れて,長男に「埴輪の手」みたいと言われているナッチ。
ファニー・フェイスの錆猫のわさび(仮名)。大人しい子とは言え,子猫は遊んで欲しいので,側に行けば適当な距離で止まっていてくれないため,誰かに遊んで貰っているところを撮らないと写し止めるのは大変です。
同じ猫でも,一期一会の被写体と,長く付き合う「家族」とは違います。そういった意味で野生動物相手だと,こちらは一種の撮り逃げなので,必要ならストロボをばしばし焚いて,ともかく撮れていることを優先しています。まぁ野外では,光をぶち当てる天上も壁もありませんので,バウンスもへったくれもありませんが。夜間撮影ともなればなおさらのこと。
他に重要な点として,作画上,ストロボを焚いている臭さが見えないということもあります。上の画は,全部かなりくらい条件なので,ストロボを焚いていますが,そのように見えなくて自然な感じがよいです。当たり前ですが,天上や壁にぶち当てて,照明を増やしているような使い方ですので,そうなります。しかも色の補正が出来るようになって,天上が必ずしも真っ白でなくても,何とかなるというところもあって,デジタル時代になって,更に便利になりました。
以上,哺乳類屋として,猫馬鹿としての猫撮影法私見。
私も猫に対してはストロボは使わないですね
自然な顔を撮りたいので、なるべく目線がこっちを向かない写真を心がけているつもりです
レンズのAFの音でもこっち向いちゃったりしますね^^
私も tochi0150さんと同様に,自然な顔が好きです。タオルチコの画なども,目線の軸線からカメラを外して撮影してます。彼が見つめているのは私自身ですが,意図して向けさせているわけではありません。カメラ自体はノーファインダーで,外れたところからシャッターを切ってます。ちなみにこの画も含めて自分が気に入る画は,大抵,ストロボ使わずに撮れた画ですね。
きれいな写真を撮られているのになんかとても残念な表現ですね。
写真と家の猫は好きだけど動物はお嫌いですか?
データを取る場合という意味です。
また,野外の野生動物の場合,雷が山中などで多いので瞬間発光は,逆にストレスに感じないのが普通です。むしろ短時間接触で相手への攪乱を最小化して,そこから離れるための方法です。ペットなどに光を当てる場合と意味あいが違ってきます。攪乱そのものを皆無にするには,研究者は存在できませんし,保護を訴えるためのデータも得られません。保護のための提案もできなくなってしまいます。ただの観察なら,もちろん写真など撮らない方が良いでしょう。
言葉尻を捉えてのコメントをされたわけではないと思いますので,補足しておきます。
あと,正面からのストロボ影響は,適正行動が観察できなくなると言うことの問題を主眼に考えています。そういった意味での攪乱は,陸生,特に攪乱が気になる山中の哺乳類以上の野生動物では,あまり現実化しませんが,山中での雷の存在が大きいと思います。
実際の家庭用ペットでストロボがストレスになると思われる頻度と,研究者がバイチャンスで個体に遭遇してストロボを焚く頻度は,比べものになりませんがマスコミ受けして,レンズの砲列ができるような場合は,ストロボ御法度はデフォルトでしょう。ただ,夜間撮影という特殊な事情のある動物でそうなることは無いでしょうけど。
研究者としてのそういう気遣いと現場での状況判断を信じてもらうしかないですね。あと特殊な限定された生物の夜間撮影に限ったことですが。
昆虫へのリングストロボ使用まで一緒にされて目くじらを立てる人は居ないでしょう。
動物園でのストロボについてはよく思いませんが、動物によっては慣れてしまっているだろうし、ストロボの切り方を知らないで使っている方もいると思います。
ファインダーを覗くと露出の+-があって手でぐりぐりしながらピントを合わせていたカメラ以来写真を撮ってませんが、うちの猫も撮ってみようかなぁと思うようないい表情をしている素敵な写真ですね。
そういう配慮までに意識が向かれる方は貴重だと思います。今後ともよろしくお願い申し上げます。
プロのカメラマンかどうか知りませが
猫(動物)は基本、ストロボ禁止!な事は知らないんでしょうか!
いくらバウンスでも頻繁に使用したり、勧めたりはしないでほしいです!
結構、アマチュアやプロのカメラマンって、良い写真を撮る事
しか頭になく、動物に対しての思いやりや、気配りがなさ過ぎ
に感じてます。
猫にとって不必要な光は目を悪くさせ、白内障等の病気に
高確率でなってしまいます!
特に猫科の動物は人間と比べて、はるかに高感度の目を
持ってます。
その猫に対してフラッシュは危険な光にしかなりません!
猫の事を本当に思ってるならストロボは出来るだけ控える様
にするのが当たり前だと思ってます!
ましてや、動物の事を理解してないアマチュアカメラマン等に
ストロボを進めるなんて言語道断ですよ。
>いくらバウンスでも頻繁に使用したり、勧めたりはしないでほしい
「ストロボの使用は控えめに,使う場合もバウンスでというのが鉄則」と書きましたが、そのように読めましたなら,とても残念ですが,そういうご意見を頂いたことを良く考えておきます。
特に,バウンスの意味が誤解されると困りますので、付記しておきます。
今のデジカメは室内でも手ぶれに対応した画が十分に撮れますが,光を正面から浴びせない限りは,バウンスが可能なシステムなら天井に当てても更に発光時間を絞って発光を制御します。天井までの距離の二倍が照射距離になるのと拡散するので,少なくとも白内障リスクはほとんど無くなるでしょう。太陽光の下に猫を晒すこと自体がそれ以上のリスクになってしまいます。
コンデジは、言うまでもなくバウンスなど使えるわけもないので,間違いを犯さないようにペットモードは発行禁止になるのはご存知の通りです。
バウンスは,天井全体に明るい照明が点灯する使い方ですし、昼間にコンクリートの照り返しの中を歩く猫が暴露される光線量と比べたら微々たるものです。それでも例えば、良い画を取るために何百回もストロボを炊きまくって撮るとすれば,それ以前に猫にストレスが来るのは当たり前で、完全に虐待でしょう。
網膜へのダメージと違って、白内障は,光に含まれる主に紫外線が問題になります。今時のストロボの紫外線は殺菌灯などに使う短波長紫外線254nmなどは全く含まれず,325nmと365nmも太陽光に比べればかなり少ないのでバウンスの場合は近距離で発光させることが無理になるので,リスクは回避できます。
バウンスさせることで紫外線や赤外線はほとんど除去されるわけで,直接,猫に向けて発光させるようなストロボを使わないようにすることを意図して描きました。
抑ストレスになるような連射を,猫と暮らしていてやることはあり得ないと思っている方々に対してのお話です。
そのように読み取られ方もおられたことを覚えておきます。