Interaction

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夜の公園,小規模の「猫の集会」状態,発見。たった3匹だが、個体識別から、血縁はないものばかり。チコの姿はなかった。
 単純に利用重複個体だらけの特異点故に排除できなくてそのまま排除できない個体が相互に増え,その状態が一時的に維持されているだけ。周辺個体情報確認のため,更に集まってくる個体も出る,というような説明で片付くのかもしれない。




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別の日、大福を制圧した、チコ。私が傍に行って、緊張を溶いて怪我もなくお別れした。
 市街地のように、利用空間資源が限られる場所では、鉢合わせする個体も増えるだろう。更に、身動き取れず、一方で、そこに集まるしか無いし、集まることで自分の周辺個体の情報も入るから、こういう場は形成されるだろう。「集会」という言葉は言い得て妙だが、資源利用のレイヤーからみると、意図してその場がそういった場であることを理解しつつ、そこにやってきているのだとしたら、まるっきり見当はずれのネーミングではないだろう。欧米の住宅地など、バックヤード、フロントヤード、公演の広さなど、潤沢に利用空間がある場所では、このような特異な状況を引き起こすほど、過密にならず利用空間重複で、皆でなんとなく佇むという方向に行かないかも知れない。唯一可能性があるのは、むしろkin(血縁)ばかりで親子兄弟姉妹どどっと平和的に集まっているという状況かもしれない。猫の集会が観察された応対での血縁関係なども知りたいが、ここまで説明してきた仮説は、基本的にkinに依存しないで生じるものだ。海外含め「猫の集会」の話が出たら、個体の属性や周辺環境を比べてみたいなと思う。そして、「猫の集会」が形成されるプロセスも見ておく必要がある。
 個体が、排除プロセスを試そうとも、機能しないのと相手が多すぎてコストに見合わなくなるので、テリトリアルな動物もそのうちそれを仕掛けなくなるというのは、エンクロージャー的な実験設定では結構起こり得る。あるいは人工給餌により、資源量の特異点を作るとテリトリアリティやグルーピング・パタンは影響を受ける。というか、資源分布の量と偏在に合わせて動物の方が対応する。
 勿論小さな小競り合いは生じる場合もあるだろうし、この状況自体をストレスに感じて、ある程度以上利益のない個体はそこを離れていくはずだ。今、チコが利用している周辺では、わりあい空間に余裕のある地域なので、これ以上の高密度で猫たちが佇む状況は生じないだろうと思っている。
 集会のメンバー、ただいま3匹。チコは参加していなかった。ここの公園は犬が多く、一度、家の二羽から生垣をくぐり抜けて飛び出てきた犬に追いかけられたこともあるので(その時はフェンスを飛び越え、河川敷まで逃げた)彼は割と避けている気がする。彼の場合、採餌や配偶者獲得という差し迫った問題を抱えることはないので、比較的リスク・センシティビティは感度高めにとっていると思うのだ。野生獣でも、違和感を感じたら離れるというのは基本的なマナーだけれど、勿論個体差があっての哺乳類ではある。
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チコ帰宅の図。ナッチとの距離は自然。ここから入れろという意思表示。
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最近、猫ドアでの出入りが面倒くさいのか、いや、人がいると、ちゃんと使って楽をしようとするのは、其の尖った耳の間にある脳みそで、いろいろ考えている故だろう。
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ナッチも天然なので、ぼーっとして、殆ど反応しない。このあたりがむしろチコが許容できる所以。
 姉妹であるユッチの方は、外でのねずみ取りの冒険や連邦にマウントされるなどの事件を通して、他の猫に対しての反応がセンシティブになった。チコとしては色々面倒臭いようだ。
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フォーカスが合わなかったが、台風接近時、出撃の図。尻尾が風で体に押しやられ、強い風に吹かれて背中が逆毛だっている。この後、2,3度戻ると、最後は深夜過ぎにやや風が収まったタイミングを見計らって、出かけて行った。
 
時ははやく過ぎる 光る星は 消える だから 君は 行くんだ 微笑んで
と微笑んでいるかどうかわからないが、「仕事だ...」みたいな感じで、強風下も定常運転だった。玄関から出たがったが、暴風雨時、開けてやるわけにも行かないので、結果的に猫ドカから出かけていって、また戻ってきた。実際のところ、雨も風も、猫ドアを閉めておかねばと思うほどには強くはなかった。むしろ、彼が機にしている他の猫達はどうしているのかなと思ったりする。チコほど、律儀に出歩いていないのではと、少しだけ思う。
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それでも、防風にぎりぎりまで我慢して、出て行った結果、かなり疲れたのか、早朝戻ると、長男の机の下で爆睡モードだった。絶対に昼寝を邪魔されたくない場合、こういうややこしいところに入り込んで眠る。
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豪雨は大したことなかったが、寿命なのか、我が家の電気温水器が作動不能になった。二日目、健気にぎりぎりのお湯を供給している。アフターの人たちが、連休で悪天候時、いろいろ頑張ってくれて、部品は明日以降になる。対応してくれただけで嬉しくてお礼を伝えたが、割とちょっと困った感じではある。そして、今のエアコンも壊れた。これは台風前から。今月物入りで、暫く放置で、かなり涼しくなってきているので助かった。
 嵐が過ぎ去っても、平常運転なチコがちょっと羨ましいので、とりあえず、この程度ならば、そのふりだけ。

追記ーブコメを拝読していて,岩合さんが街ねこ撮影フィールドにされているようなヨーロッパの街などでも,特異点として腹楽地域は生じそうだなということをすっかり忘れていた。忘れていいるついでに,もう一つ,人為的に特異点にするには給餌をすると,そこに個体が詣でる圧力は強くなるし,待機型の行動を取る個体も出てくるから,あっさり集会会場みたいになるであろうということを書きおこうと思った。私が上の文脈で見たいと思っているのは,少なくとも餌資源誘導による干渉がない状況で発生していそうな,猫の集会所のことである。
 24時間そこで観察していない限り,そこでどのような人為によるイベントがどのような頻度で行われているかというのは,なかなか分からなかったりする。そういったグルーピング・パターンにとっては強力な干渉とも言える人間の行為のリスクは,結局農村部などでしか極小化できなかったりする。何が起きても定量化しやすければ,解析する手立てはあるのだが,機械的に毎日餌を一定量放りこんでいくとか云うのではなく,人間の場合,状況を見て対応を変えるみたいな干渉の仕方をするので,ますますもって事象を解析するには,面倒なことになるというか手の出し様がなくなったりするので,そのあたりは注意が必要だ。
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Commented by jinsei-rarara at 2012-09-30 08:38
あはははははー
チコちゃんとナッチちゃんの顔がおかしいですよー
チコちゃんの鼻から上の表情と
ナッチちゃんの大きな顔がおかしいしー
面白いでーす。

最後のチコちゃん、もうたまらないこの顔。
ほのぼのー


Commented by complex_cat at 2012-10-06 03:00
jinsei-rararaさん,この子たちの関係は割と面白いです。チコは,ユッチとは折り合いは良くないのですが,ナッチにはなんとなく気を許している感じがあります。
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by complex_cat | 2012-09-18 19:15 | Cat Family | Trackback | Comments(2)

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