Bug of Brain

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 4日ほど不眠不休でストレスの掛かる作業をやっていた。2〜3日間の完全徹夜経験は何度かあるが、今回のは長く生きている中で、全く違った。出口が全然見えないストレスとスランプに陥ってかなりまずい状態だった。
 一日以上我慢していた(大きい方の)トイレに行って用をたすと、トイレのタンクに注がれるべき水が、穴から吹き出すように逆流して溢れ出していた。うわあと思ったが、なにかおかしい。頭は冷めていたので「脳が見せている」というのを直感的に理解した。手を伸ばしてみる、勿論溢れ出してる水など無いので、当たり前だが水など触れるわけもない。脳が勝手に見せているイリュージョンなのだから。・・・・すげえや。CIAや中共の諜報機関の拷問部門が、眠らせないことはLSD要らずと言ったとか言わないとか、事実は知る余地もないが、今その状態が起きている。冷静に観察できる脳の機能を保持したまま。
 そのまま目をつぶる。自分に画才がないので上手く表現できないが、今度は緑色の粘土質の不思議な立体的な風景が広がる。かなり奥行きもある。手前のものは手を伸ばせば触れるほどのリアル感で見えている。VR装置を着けてみたけど、クオリティはこっちのほうが上だ。視点を合わせるところが見える。風景としては、これをもっと角の丸いキュービックにして、緑色の粘土を貼り付けたような感じ。
 目を開ける。日常風景が普通に見えて先程の間での不思議な世界は消える。もう一度目をつぶる。今度は明確な革製の質感を持った複雑な造形をしたものが現れる。手を伸ばせば触れるほどのリアルな視覚として。現実と同等、夢で見るものよりもずっとリアルで細部までよく見える。他に何か出てこないかと延々と実験するほど暇ではなかったので、目をつぶるのをやめた。生き物、猫などが出てこないので、ある意味マテリアルシリーズとかなら壁紙のデザインの足しぐらいにしか出来ないし、面白かったけど、もういいやと思った。

 1970年代ドラッグ世代アーティストが、作れないものを作るためにリゼルギン酸ジエチルアミドの助けを借りたりしたというのは、「ドラッグ的」という作品評価の言い表し方に残っている。アメリカの特殊な研究室の被験者ならともかく、外部からの薬剤によりバグを起こさせるのと同じかどうかなど検証のやりようがないけれど、ヨシヨシわかった、脳なんて臓器はそんなものなのね、って思った。暇だったらソレで遊んでみてもいいけど、悪いが仕事があるだ。

 トンデモカルトの教祖には、自分が特殊な能力があると信じたがる人間だけがよく陥る。師が瞑想教室をやっていたときに、その手の勘違い人間は、ちょくちょく発生していた。魔境に入ったときにいきなり頭パカンとされてそこから救出されて、あ、真実でもなんでもないんだと知らされるプロセスなければ、確実に生産できるそうだ。

 「いやー、初めてわかったけど、自我の拡大した男に多いよc_C君。自分が神様に成ってしまうやつが出てきてまいったわ。」そんなに簡単にそうなってしまう人間がそういったものに惹きつけられてくる状況にちょっとめまいがしたが、師匠の純粋な趣味とかではなかったと思うが、セキュリティ的な問題から、彼の瞑想教室は男子禁制になった。

 どうやったら防具の上から叩いて、その場にクシャッと崩れ込む拳が打ち込めるかみたいなのは必死で追求できるけど、私は師のそっちのリーグの実験や商売には全然興味がなかった。ある防具空手の3年連続全国チャンプで、身長160cm足らずで、体重40kg代、野馬分鬃で腕を脇の下に差し込まれると天井近くまで私をふわりと持ち上げる功夫の持ち主だった。弟子となったが、サイババがどんなおっさんか実際に現地まで確認しに行くようなお人だったから、そっちに巻き込まれたらとりとめがないなと思っていただけだったが。脳みそのバグをそのまま信じ込んだ餓鬼の成れの果て、みたいなのが、そのまま人の心を掴んで商売がでかくなって更には政治にも介入して利益誘導を始めたりすると厄介だなと、師も思ったようだ。武術は神秘系と結構リンクしている。曖昧な身体操作をダイレクターとかの概念がないところで、TAO思想とリンクさせたり、明治政府が弾圧、解体して富国強兵用の宗教部分を強化する前の、古代神道や山岳宗教系など武技の開祖の精神世界の中心だったりしている。メンタル領域も含め武術は秘教的な宗教とはどこかつながっている。人の生死、運命と強く絡むからだろう。なぜあいつは死んで自分は生き残ったか、科学的合理主義による技の分析だけでは、立ち行かなくなり心法の領域に深く入っていくからだろう。
 武術で飯を食える立場に立てる上になんでも面白がって商売のネタに手を伸ばす傾向のある人だったらから、始めたんだろうなと思った。そのくらい、ちゃんと分かってからやれよ、生徒で実験しちゃあかんだろうってそっちのリーグの弟子ではなかったが思ったものだった。でも、反省して対策するだけ、師は偉かったのだなと思う。

 脳が幻視を見せたときに、その人の異能力の覚醒か、なにかこの世の真理を自分が知ってしまったと思いこむ勘違い人間は多い。多くの歴史ある集合知の蓄積のある秘境的な教えでは、「神秘体験をしたらその神秘体験自体を忘れなさい」と教える。『魔境』と呼ばれる脳のバグにとらわれることの危うさと無意味さを繰り返した歴史、間違って発動したものの意味そのものを理解していたのだと思う。

 逆にカルト商売やその教祖は、脳みそがバグって見せているものを教義や教祖の能力やそのエゴイスティックで稚拙な創造力が産んだものが正しかったと勘違いさせるために使いまくった。今も使っている。瞑想や「修行」が安全なものとか見事な情報操作にすぎない。カルト集団がサリンテロを引き起こしたその前に見学に行った、件の宗教学者もそのことに対して何の警告も発しなかったし発する知識もなかったと思えるフシがある。ドラスティックなカルトが大学まで入り込んでいたのにも関わらず。「論文」実績を挙げて「業績」を積んで教授に収まりきったその立ち位置に居るに能わずのまま、メディアに出てサークル宗教だと明後日の方向に導いて宣伝した挙句、何の責任もとらなかった。学生も守らず、そんなの自分の仕事でもないし、宗教弾圧みたいに言われたら拙いと思ったのだろうか。またぞろ、何かの機会にメディアが使い出す、コンテンツの一つで、視聴率がとれるためのパーツだとメディアが思っている以上の意味はない。

 この世で「自分の目で見た」という話は全てが間違いではないが、幻視など、脳の機能の予想外の動きなどを知ると、見たからと言って、それが必ずしも真実ではないということはむしろ言えてしまう。見たものを、頭から決めつけられて気のせいだとか幻視じゃないのって言われたら、誰でも気分が悪いだろうけど、脳がバグれば、誰にでも不思議なものが見える場合があるのとバグを発生させるのは隔離してねせない、ストレスを与えれば、割と簡単という知識は、入れておいたほうが良いと思う。酒の酩酊状態とは違うから、むしろ信じてしまいやすい。まあイエティでもなんでも写真に残しておくことができれば、まだ、色々楽しめると思う。脳が見せているものは、写真には現れない。で、心霊写真というジャンルが出来た。こっちもデジタル化のお陰で消滅しつつある。人口に近い数の人が持ち歩くカメラがスマホになってる以上、フィルム時代以上にいつでも映り込むチャンスが有るのだが乳剤のイタズラみたいなのはもう発生しないので、無理っぽいというのが証明されつつある。フォトショで作ることは幾らでもできるが、それ故、誰も信用もしなくなったから出してドヤ顔する意味もなくなったのかもしれない。
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 今よりもっとシビアな世界に生きていて不条理を食らっていた人たちの宗教的世界観や行動は全然違ったろう。諸行無常というのはまさしくそのとおり。ゆるふわなカルト世界は、脳にバクを引き起こして商売に使うレベルだろう。レイピストが、ターゲットの女性の飲み物に一服盛るのと、何の違いもない。何処がどうだとは言わないが、ペテン師のタネはそんなに大したことはなくて、他が知らないと思ってやっているだけだったりする。チコのこの目のように物事を透徹するものが見たら、一笑するレベル、ですら無い。神秘体験が本当に大切なら、そんなことはしない。本来、それらはとてもパーソナルなものだからだ。
 書くべき人間が誰も書かないので、子供たちのセキュリティのために書き残しておく。
「神秘体験をネタする者からは全力で離れろ。」
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 庭のブルーベリーの蕾が膨らみだした。自転車のシェルターの位置を変えたから、日当たりが良くなった。今年はベリーも期待できるだろう。オカルトのデパートのような師についていたけど、彼の武技は本物だった。でも、あっちのリーグに行かなかったのは、生物の世界がまさしく奇跡でエキサイティングでわざわざ神秘をオカルトに追い求める必要がなかったからかもしれない。色々見る機会があったが、どれもネタもとがなんとなく分かるのだ。
 生物関連分野にいながら、その辺りに関わることのなかった人間は、大学院時代にも結構見てきたし、食についてからも見てきた。稚拙なストーリーの菌ファンタジーなどを生み出す人のビジネスも、切られ役のオーバーアクションのように見て取れる。その辺のカルト人間が頭のなかからひり出せるストーリーって、何百年も前からあんまり変わっていないので、稚拙でとても退屈なのだ。
 さて、今年のブルーベリーの分はジャムに一瓶できるだろうか。低い木のままに枝ぶりを押さえておかないとヒヨドリにやられる。今のところは大丈夫だし、チコがジャンプすれば届く高さだから、チコやユッチが彷徨いている間は抑止効果がある。果樹園にキャットウォークを配置して被害対策にならないかと思ったことがあったが、RDB含めいろいろな鳥類が来てしまう場合、業務ベースで農業をやっている場合、間違いなく問題になりそうだが。

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by complex_cat | 2017-03-25 16:57 | My Shot Life | Trackback | Comments(0)

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