夏が来れば・・・・
2005年 05月 11日
二つ並んだ泡にリング・ストロボが入射して,「ラ」はオニボウフラの「ラ」。
蚊の画像をアップしたので,ついでに今気になっていることを書きます。
猫ブログをいくつか拝見していたら,都会の獣医さんは,既に猫フェラリア症対応を初めておられるようです。
これは,犬フィラリア症のフィラリア糸状虫が,蚊を介して猫にも感染するという研究データが新潟の獣医さんから出されたことによります。調査対象となった猫のサンプル感染率は1.7%という数値は,今まで出されたことはないものでした。これは,猫では犬フィラリアが感染すると劇症で突然死に近い状態で直ぐに死んでしまうことと,抗体反応で感染が明確になりにくいということによるとWebには書いてありました。知り合いの獣医学の先生に確認してみましょう。
フィラリア症というと混同される話があります。人では,かつて九州沖縄地方で,フィラリア症の一種であるバンクロフト糸状虫症が多い状況にありました。これは象皮病,あるいは,陰嚢が直径数十センチまで巨大化する病気です。この糸状虫は,リンパに巣くう癖に数十センチまで大きくなる恐るべき動物で,畑正憲氏のエッセイに,子供の頃,患者さんを乗せる特殊な車椅子の話が出てきます。これは,今では,日本では根絶されていますが,数十年前までは,奄美〜沖縄諸島では,そんなに珍しい病気でなかったことから,当時感染したのではないかと,未だに病院の門を叩く人がおられると以前バイトした医動物の先生の話。実際は,フィラリア症ノイローゼともいうべき状態で,感染していない方がほとんどだそうです。
以前,私のアシスタントが,贅沢にも江戸で3代続いた獣医さんだったときがありました。彼女の知り合いの方に,この感染を心配された方が居られたので,医動物の先生と繋いだときに知った話です。もちろん数十年も人間の体内で雌伏することはありませんが,ただ医学部界で根絶したと思っている時期と,実際に根絶された時期とは若干タイムラグがあると思いますから,ご本人の御心配も,あながちノイローゼとは思えず,私には分かる気がしました。
猫フィラリア症とはイヌのフィラリア糸状虫が間違って猫に入り込んだ結果引き起こされるわけですが,近所にいい加減な犬の飼い方をしているお宅があれば,そこからマイクロフィリアが蚊を介して感染可能性が飛躍的に増大するわけですから,やはりご近所問題とも言えますね。一般に犬のフィラリア糸状虫の感染率は30%とも言われております。都会だと,犬の予防接種や室内飼いが当たり前になってきておりますから,大騒ぎしている東京では,逆に犬の感染個体から更に猫に感染するリスクはかなり低いと思います。飼い主の心理を利用した「フィラリア・ビジネス」という批判もあります。何しろ,予防措置は,一種の毒薬でもある薬を,犬の応用で処方するだけなのですから,獣医さんとしてはよい商売です。新潟のデータも,一種の市場開拓のためとも言えないこともないような気がするという旨のWebも散見されます。猫ブログでも,不明死や明らかなフィラリア症で愛猫を無くして悲しんだ話は,全く拾うことは出来ません。しかし,私だって,1%でも苦しい寄生虫症に感染して死ぬ確率があるのならば,予防接種を考えます。もう少し,獣医関係者への聞き取りなども含めて,判断材料を集めようと思います。
因みに,ごく稀に,この猫フィラリア症を引き起こしている犬フィラリア糸状虫が人に感染する場合もあります。この場合は,呼吸器系にトラブルが出るようで,上述の人の象皮病や陰嚢肥大を引き起こす現在でも東南アジアでは猛威を振るっているフィラリアとは区別して考えねばなりません。
Winでは最後のアップがうまく表示されませんね。チェック願います。
天使の輪をどうするかはちょっと考えものですね。むかしオリンパスはリング側とレンズ側に直交する偏光フィルターを用意しましたが、最近はフォトショップのスタンプツールで処理してしまうこともあるかも知れませんね。データの改竄になるわけですが、ライティングがうまくできないこともあって難しいですね。
ショッカーのカット好きですね。水槽モノもやり始めると大変で、私はしばらくやらないようにしております(笑)。
水槽のライティングは普通リングライトは使わない方がよい結果が出ます。水面上からストロボを1灯たいて白紙などでレフを用いる方がきれいです。天使の輪もでませんし。クチクラ部の反射を避ける位置を探して、撮る場合デジイチは便利です。私はリングとツインマクロライト、オフカメラケーブル付きストロボ、ベアバルブを用途に応じてつかってます。そのうち機材紹介等もやりましょうか?
オニボウフラは,肉眼で何となく見ていたときには,足に気が着いていませんでした。大して面白くないなぁと,ついでに,参考までに撮ったのですが,これだからマクロフォトは発見があってついつい撮ってしまいますね。どうも節足動物は,光を当てたときに,外骨格を透けて見えるものが,なかなか,神経に引っかかるようです。
私の憧れのレンズです。でも高すぎて手が出ません。
これは私の持っている本では「全能レンズ」と評価されていましたが、いかがなものでしょうか?
ここの画は,新しいアクリル板ではないのと,ストロボを正面から炊いているので,少しコントラストが落ちております。