前回台風4号が南西諸島にあり離島に閉じこめられそうだったときの帰りの飛行機の窓から見た,奄美沖の海上です。
気象関係は素人なのですが,
これはブロッケン現象ですね。映っているのは人間ではなく,私の乗っているMD機ですが。
CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar 1:2.8/35 T*
この大気現象がわかりませんでした。渦を巻くことはなく,でも下降気流ダウンバーストが生じているのか,ロート状に放射状に線を引く雲。CONTAX T3は,マニュアルで焦点距離を固定できるのでこういう撮影も楽です。無限遠に固定。
CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar 1:2.8/35 T*
同じ現象は,何カ所かで散見されました。こういったものをしらっと撮るには,銀塩機を持っている必要があることから,大抵銀塩コンパクトを機内に持ち込むようになりました。現在ではデジカメは使用禁止ですが,フィルムカメラなら,完全機械機でなくて電子制御でも,何ら問題なく撮影許可がおります。スチュワーデスさん,皆さん,結構カメラ,詳しいのかな。
CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar 1:2.8/35 T*
今回のハイライト。海のまっただ中に,長さ1km幅数百メートル単位の巨大な波がナメクジのように移動しておりました。飛行高度は相当高いので,実はスケールとしてはもっとでかいかも知れません。見渡す限り,飛行中,同程度の波は全く視界にはありませんでした。
CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar 1:2.8/35 T*
この巨大なナメクジは,周りと全く次元の違うビッグ・ウェイブです。チューブ巻いてますね。分野のサイトに依れば
1000回に1回は有義波高(たとえば一定時間に来た波の高い順にして上位3分の1の波の高さの平均)の2倍の高さの波が来る可能性があるとされていますが,はじめて,視覚的にその怖さを認識しました。こうやって,沖から,海岸線にいる人間には分からないような形で,それでも確実に押し寄せてきているわけで,こりゃ,絶対わからんわ。台風のとき海岸で波を見ながら,この程度までしか来ないのかと思っていたとしたら・・・・1000連発のリボルバーのロシアンルーレットみたいなものです。食らったときは,そのまま海に引き込まれているでしょう。
CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar 1:2.8/35 T*
以前の大荒れの奄美笠利の海。常時,このくらいの波が打ち寄せていたわけですから,こういう状況で1/1000が来たときには,かなりのことになるのだなと後で思いました。
波の高い日には,海岸や磯には近づかないことですね。
CONTAX T3, Carl Zeiss Sonnar 1:2.8/35 T*