しぶとい奴
2008年 11月 08日
「そうか,そうか。正直言ってキミのエネルギーは凄すぎて,チコの小さい時を思い出したよ。いやもっと酷い…じゃなかった凄いかも。我が家では,それを受け止めてくれる子が居ないしねぇ。チコを見ているからキミを解き放したらどうなるのかも分かっているけど。」
「チコ義兄ちゃんとユッチ義姉ちゃんは,ボクの匂い嗅いだだけで火を吐いてくるから問題外だし,公陳丸義兄ちゃんとナッチ義姉ちゃんも勘弁してくれと云う感じなんでしょ?」
「うーん,公陳丸とナッチは,時間をかければ,相手をしてくれるかも知れないけど,
キミの有り余るエネルギーに一日中付き合わせるのは少々気の毒だ。」
「そこまで言わんでも。」
「ところで,白癬菌は治ったかな。今年の夏に保護された子は,殆どやられていて大変だったそうだけど。その情報が有れば,来た日に風呂に入れたのに。」
「今更遅いって。でも,ほら,綺麗になったよ。」
「そうかい。クスリ塗ってお風呂に入れてくれたお義母さんに感謝だね。」
「お風呂写真ぐらい撮って欲しかったな。」
「キミが暴れまくるから,撮影全部失敗したと言っていたよ。」
「いや〜,それほどでも〜」
「褒めてないって。」
「ところで,お義父さん,この顎の禿なんだろう?」
「え? まさか,冗談・・これホントにひょっとして・・・まだ残っていた?」
「あ,ボクもそうじゃないかな〜と・・」
「はよ言わんかい。コチコ(仮名)君,キミをうちから独立させる気が猫王にはないのかもねぇ。」
「そうかもね。ボク,どんどん大きくなるよね。チコ兄,そのうち追い越したりして・・・」
「ああ・・・」
勿論,しぶとい奴というのは,白癬菌のことです。彼と遊んだ後は,私の顔も舐めまくったりしてくれるので,改めてシャワーを浴びたりしますが,2時間,こういう調子でも,休む気配はありません。
かつて,このエネルギー充填120%状態だったチコのお守りをさせられることになって,公陳丸は悲鳴を上げていましたが,雄猫のエネルギーは凄まじいし,甘咬みの力も強くなりつつあり,手傷が増えます。
猫との生活を夢見て,実際始めて試みるような初心者の方は,さぞかしびっくりすることかと思います。自信がなければ,女の子から始め「猫生活も一姫二太郎」が宜しいかと思います。
図書館ねこ デューイ ―町を幸せにしたトラねこの物語
ヴィッキー・マイロン / / 早川書房
ISBN : 4152089652
ワイフが今,読んでいます。以前ご紹介した図書館の正職員だった猫,デューイの話。その邦訳版が出ています。街の人たちの支えとなった猫と羨ましい限りの町の図書館の状況と理想に溢れながらも淡々とした図書館哲学,図書館論が織り込まれていて,単なる猫好きの人向けの本というようなレベルを超えた良書です。
日本でも,猫駅長が活躍してますね。あの本はやり過ぎだし,あんまり猫に衣服を着けさせてるのは好きじゃないのですが,そういう視点から見れば,良い話かも。
・ 猫・犬のベストショット率をあげてくれるiPhoneアプリ「猫カメラ」「犬カメラ」(動画あり) : Gizmodo Japan(ギズモード・ジャパン), ガジェット情報満載ブログ
種を明かせば,シャッターを押す前に犬猫の声が出るのです。多くの高等動物にとって,同種である他個体の声ほど注意喚起するものはなかったりします。これは,素敵なiPhone用アプリ。こういう発展が,日本のデジカメでは考えにくいところで,いたずらに搭載カメラの画素数云々ではなく,iPhoneの可能性を感じるところです。
犬猫写真を撮りたい方は,試されても良いかもしれませんが,私は,犬猫のアイドル写真は撮らない主義で,いつも素のままの耳の尖った子供達の画を撮れないと意味がないと思っているので,使うことはないでしょう。ただ,一つの実験結果としてのエントリーようとしてはやってみても面白いと思いました。
・炎の中,要救助者が猫だった。結果もレスキューも違えども,彼らを突き動かすだけのものが猫という存在にはあると思います。
痛いニュース(ノ∀`):猫を助けたい…火事の中飛びこんだ大学生死亡
2chに猫好きが多いのは,常々感じるところ。
もう一つの救出劇は,犬の持つ気高い愛を示すお話です。消防隊員が寝室に入ったとき、犬のレオが子猫の入った箱を守っていたそうです。火は家の中までが燃え広がり、家族や他の犬は命からがら脱出しました。そして残ったレオは勇気の代償として熱と煙に巻かれ、倒れたのです。
・人は誰でも一人で生まれ,一人で死んでいきます。猫好きの老人の最後という意味では,象徴的な二つのニュース。
アラバマ州東部の5つの動物病院が32点の予期せぬプレゼントを受け取った。コンテナやキャリアに入った健康なネコで、匿名の女性から「自分はガンで死にかけています」というメモが添えられていた。
かなり大変なことをしてくれたと病院側では思ったかも知れませんが,本人にとっては,その状況で出来る限りの方法だと思います。
アニマルホルダーと厳密に区別されなければならないのですが,ここで拾わねば助けられないとうことで,結果的に拾った犬猫数十頭と暮らさざるを得ない方もお出でです。その人が歳を取って見寄も後継者もおられなかった場合,状況次第で悲劇が起きます。
こっちは,その後の猫たちはどのように扱われたのか,かなり気になりました。自宅で亡くなった女性、飼い猫20匹に食べられる…ルーマニア
ジャングル大帝でも緊急避難的に自らが息絶えた後,自分の軀をヒゲオヤジ氏に食べさせて彼を救いました。ただ,お互いの関係だけならそれで良いのですが,残された猫のことを思うと,高齢になって,もしも私が猫を抱えていたら,彼らが不幸にならないようにしっかり準備しなくてはとか考える責任がありますが,それ以前に手元に置かなくなるでしょうね。私の母がそういう状態です。猫触りたい,と言っていますが,愛しきって身取ってやれる時間が自分にはないと思って手を出しません。その気持ちが私も分かる年齢になってしまいました。それでも,ここで拾わずにいたら死ぬというような猫に出遭ったら,それは神のみぞ知るというというところで矢張り拾ってしまうでしょう。
遺言状に「鳥葬じゃなくて猫葬だよん。気にしないでね。へへへ」ってお茶目に書いておいても,きっと彼らは免罪されることなく,白い目で見られるでしょう。2chは猫好きが少なくないようで,それが何か?という感じで,猫を擁護される方もお出で心強いですが,通常は飼い主を食った猫としての烙印を押されたら,里親捜しは殆ど不可能になりそうです。そういう事態は,猫たちのことを考えれば,避けたいものです。
勿論,飼い主が若くても急病や事故という事態もありますし,或いは家族で飼っていても,一家全員,交通事故や飛行機事故で亡くなるというケースだってあります。
いずれにせよ,人間社会の中でこれだけの影響力を持った人間以外の生き物は,余り居ないかも知れませんね。
このあいだ 遊びに行った黒猫の子も、時には4時間相手してもまだ足りないそうです。私と遊んだときは2時間半遊んだらおねむになっちゃいましたが。
でも、子猫より中猫・成猫の方がスキという人も少ないながらいますよ!いい里親さんが見つかりますように!!
見てるこちらも、情がわいてきてます。
もしも叶う事ならば、里親さんが猫ブロガーさんになりますように。
猫のニュースや、猫ブログ本が売れているという最近の猫ブームなどをmimiにすると猫隙が多いように感じますが、Wiiアンケートや一般アンケートだと、わずかにワンちゃん派が多いんですよね~。
不思議と感じてしまいます。
カギコメさん,そちらも感謝です。
私の獣医の先輩も,リングワーム,しつこいぞーって言ってました。
里親探しにエントリーするのではなく、案外近場にお家があるのかも。
やんちゃざかり、可愛いなぁ。
近かったら日参してキャットシッター買って出ますけど。
ただ,解き放てば,半年も経ずして,彼は,コウチンとチコの後を追い,外に出掛けていくでしょう。その時に,公陳丸やチコのように,安全に対処できるか,アッシュ,ジタンのように奇禍に遭遇して失うか,慎重に観察しながらも基本的に博打をするようなマネはもうエネルギーが続かないので,この家で飼うのは,雄はもう無理だなと思ったりしています。