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サルベージ・レンズ

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かなりの豪雨だったが,霧島のフィールドにもぐる。私のフィールドの師匠と警察犬並みに豪雨の中5時間這いずり回るが,とりあえずミッション終了。
Canon EOS Kiss Digital N, Canon ZOOM LENS EF 28-80mm
 麓は菜の花が満開だった。猛烈な勢いで森林が蒸散して水蒸気を大気に戻しているのが分かる。森は時間差をもって降雨を効果的に保水する。空と大地でやり取りされる水の量は,コンクリートや砂漠などとは比較にならないだろう。森林伐採後,砂漠化が進むのは当たり前か。

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実は彼の親戚筋からサルベージされたα7000とEOS Kiss初代,それぞれについている標準ズームを譲ってもらった。 このあたりは捨て猫を見たら拾うに近いと人に言われている。拷問されても恥ずかしくて口にできないことは,今手元にあるカメラの台数w。もちろん高額カメラ・レンズなどほとんどは無縁。
Canon EOS Kiss Digital N, Canon ZOOM LENS EF 28-80mm
 フィルムカメラの需要は,現像代などもあるからむしろ一般の人には皆無なので本当にごみに近い。オートフォーカス一眼レフの一時代を築いたエポックなモデルは,残念ながらAFは作動するもシャッターが下りず。いじりまくっていてフォーカシングした後,MFに切り替えれば使えることが判明。もうひとつのキスデジのイメージの母体ともなったフィルムKiss初代は,綺麗なままだったがグリップのレバー部分が劣化を始めていた。
 このカメラは子供をお母さんが撮るイメージで売られたが,AF補助光のビームが飛びまくりで,子供が眩しがってろくな画が撮れないと当時購入した友人がぼやいていたのを覚えている。同じことが今の室内で使うコンデジでも生じていて,鈍いコントラストAFで合焦させるために飛ばすビームが猫などは眩しがって,だめなモデルが結構ある。

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Canonは,これにつける廉価版標準ズーム28-80に超音波モーターを奢り,一方の掛け値なしに短焦点標準レンズと同程度の大きさのMINOLTA AF ZOOM 35-70は,実は,隠された名玉。
Sony α700, α AF ZOOM 35-70mm 1:4

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どちらもエントリ機からユーザーを開拓囲い込みの使命を与えられた戦略商品なので,性能は悪いはずはない。f値こそ暗いものの,特にMINOLTA AF ZOOM 28-70は,解像感などもうひとつの廉価版名玉と言われる24-85を凌ぐ。コントラストくっきりのRokkorの描写全開。
Sony α700, α AF ZOOM 35-70mm 1:4
 昨晩は冷え込んで雨もかなり降っていたのだけれど,明け方しらっと帰宅して,押入れでドラえもん状態で爆睡中のどら猫息子。掛かっていたYシャツをレフ版にしてバウンス一発。やはりこのレンズよく撮れる。

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このレンズは,あまりにもまじめに作っているので,最短撮影距離が1mもある。それを補うべく,マクロ機能がついていてこれはVario Sonnar 28-70/3.5-4 T* と同じ意匠で,クローズドフォーカスレベルの近接撮影で自由度も低い。それでもf値で欲張らない,それ以前のOMショックへの対抗策であったXD/MD Rokkorの小型軽量路線を外していない。それゆえの小型軽量,そして最短撮影距離などへの割り切りによって画質を守るという,今の時代では考えられないコンセプトはとてもありがたい。 こちらの方のサイトは,フィルム一本やりの写真サイトだが,「複合型非球面の方式で、量産型ズームレンズに初めて採用」と詳しい。やはり,ファンの居る名玉。
Sony α700, α AF ZOOM 35-70mm 1:4
 かつての写真にはまりきった人間以外には理解できないうちに道具として使わせてしまうという教育的指導っぽいメーカーからの提言は,今の時代には理解されにくいだろうという気がする。ある意味貴重な遺産。
  クローズドのボケ味もわるくないので,更に驚く。MINOLTAってこういうメーカーだからファンも少なくなかったんだけれど,残念。Sonyさん,頑張ってね。

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昨晩は,院生二人を送るべく,大学で打ち合わせの後は夜のカラオケ大会。彼女たちの歌で,ジブリ系からひぐらし~12国記まで,アニメソングを堪能させてもらった。私もケロロ系はメドレーでコゴローから麒麟まで歌って彼女たちを送った。
 花は,その分野の全国大会ベストスリーの友人に作ってもらった。ワイフ用ホワイトデー仕様の小ぶりのアレンジがすばらしかった。同じものを3つ頼んでしまった。
Canon EOS Kiss Digital N, Canon EF Lens 50mm 1:1.8 II
Commented by どらねこ at 2009-03-14 14:44 x
すっかり春ですね
 ※欄ではお久しぶりです。春の陽気に誘われてやって来たつもりが、大雨でした。

>猛烈な勢いで森林が蒸散して水蒸気を大気に戻しているのが分かる。森は時間差をもって降雨を効果的に保水する。空と大地でやり取りされる水の量は,コンクリートや砂漠などとは比較にならないだろう。森林伐採後,砂漠化が進むのは当たり前か。

 つくづくそう思います。
 公共事業という名の下に不要な開発が行われるたびに心を痛めております。森林維持に対する対価という形で分配することだって出来ると思うのですが、そうもいかないのでしょうね。パッと数字になって跳ね返ってこないモノは未だにスルー。

 どらちゃんカワイイ
 ペーパークラフトも期待!
Commented by tochi0150 at 2009-03-14 17:34
こんにちは
線路沿いの黄色い花は、菜の花でしょうか?
綺麗ですね
土の無い都会のヒートアイランドぶりは恐ろしいものがあります
室外機から吐かれる熱気のおかげで、生温いビル風がビュービューと
まったく、コンクリート砂漠ですね
Commented by jinsei-rarara at 2009-03-14 20:10
こんばんは^^
どんどんどんどんカメラが増えていきますー笑
最後の二枚きれいですね!!
特に最後から二枚目が凄くきれいだと思います!!
最後のレンズ。忘れていたわけじゃないけど忘れてました。
やっぱりキレイ、どんどん使わなきゃ と思いました!!ハイ!!
Commented by complex_cat at 2009-03-14 20:40
どらねこさん,ペーパークラフト,しばらくお待ち下さい。
今は作業ができないもので。
Commented by complex_cat at 2009-03-14 20:42
tochi0150さん,菜の花満開です。
ヒートアイランドの御陰で,最近は東京から富士山がよく見えるそうです。それも何か悲しいですね。
Commented by complex_cat at 2009-03-14 20:45
jinsei-rararaさん,ほっておくと,デシケータの中でカメラ同士が恋をして,気がつくと子供が生まれているようです。
 一緒にしないようにしなくては。
 50/1:1.8はjinsei-rararaさんもお使いのレンズでしたね。
 最後から二枚目が綺麗だといっていただいて,実は相当嬉しいです。実はこのエントリの隠された目玉なんですw。本当,写りを見てびっくりしました。
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by complex_cat | 2009-03-14 12:23 | My Tools | Trackback | Comments(6)

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