猫関連幻想3題~妄想ともいう

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忙しくなると,どうも妄想に逃げ出したくなる,今日この頃です。本日もリサイクル素材によるエントリ。
■漱石の猫の毛並紋様
 以前,漱石の「我輩は猫である」のモデルになった猫は,公陳丸的な毛並みではなかったかという話を,今日子さんからコメントでいただいていたのですが,それが急に気になって調べてみました。
ここに漱石の奥様でいらした鏡子婦人による猫の描写が出てきます。

「奥様、この猫は全身足の爪まで黒うございますが、これは珍しい福猫でございますよ」
と言ったからだそうで、この言葉は印象的だから、全身真っ黒といわれるのだろう。
が、その会話にすぐ続いて、
「この小猫の毛並みというのが、全身黒ずんだ灰色の中に虎斑がありまして、一見黒猫に見えるのですが、・・」
という文章があり、さらに上記「普通の縞猫」との言葉もあることから、
黒猫といっても普通イメージされる漆黒の黒猫ではなく、今の明るい電灯の下でみれば、
むしろ濃い色の縞猫というべき毛並みだったのではないだろうか。


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うーん,公陳丸の毛並みについては,こちらに遺伝的な話を少し書きました。彼のマジックのような毛並みは,言い表す言葉がないため,ひょっとして漱石とそのご家族としても「記号化」がうまくいかなかったのかなと思ったりもします。公陳丸の毛並みを「◎◎猫」っていえる言い方を知っておられる方がおいでならぜひともお教えいただきたいと以前から思っています。私自身は,「アメショーの黒色個体っぽい,しかもインヒビター遺伝子持っているのでダイリューションがかかって毛元は白い」なんて言い方しかできないのですが(「だから理系男は!」といわれる)。
 私が急に気にし始めたものですから,ワイフがこの本を引っ張り出して,彼女も丁寧に読み直してましたけど,この本のタイトルはちょっと合わないくらい猫の話はちょっとしか出てきません。表紙の絵は,そこまで考えて書いておられるかどうか分かりませんが,資料無視とは思えないので微妙ですね。

夏目家の福猫 (新潮文庫)

半藤 末利子 / 新潮社


 で,普通の縞猫みたいな話で,実際は落ち着いていたりする。
「吾輩は猫である」 | 吾輩のガラについて
ところで初代の猫の毛並みだが、新宿区の文化財保護委員はどこから割り出したものか、至極簡単にこれを三毛猫と断定しており、父自身の表現では、
「ペルシア産の猫のごとく黄を含める淡灰色に、漆のごとき斑入りの皮膚を有している」
 と、これまた結構豪勢な毛衣を着用している事になっているが、私の母の記憶では、
「あら、ちょうどうちの『お母ちゃん』(この会話の当時、漱石の妻・鏡子が飼っていた猫)とそっくりよ」
 というのが、どうやら一番その真相に近いらしく、つまり、やたらとそこらへんにうろちょろとしている、いわば駄猫の標本にも等しい単なる縞猫(しまねこ)に過ぎなかったらしい。


 いわゆる黒雉というやつ。だったら奥様の記述は何なんだろうということで,いまだに謎。でも私は,漱石家自体がその猫の毛並みを簡単に表現できる言葉を捜さなかったのではと思ったりします。漱石家は猫を撮影するような趣味はなかったのか,画像を見つけておりませんが,もしも何かご存知の方がおいでならご一報ください。

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■太陽光線と平行「伸び」の謎
 チコの伸びの画を久しぶりに撮って何気に並べてみて,あれっと思ったのは,彼が太陽の光線に平行に伸びをしているという事実。もちろんサンプルサイズはたった「2」でしかありませんし,曇りの日なら猫は伸びもできないので大変ですなぁなんて意地悪をいわれそうですが,彼の起き掛けの体操の理として,ひょっとして太陽に正面(せいめん)して,伸びをするようにしているから,この画なのかなと思ったり。

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ヒトの体内時計は25時間で,第三の眼関連の松果体に光を浴びるようにしてリセットするご先祖様のやり方を踏襲しているという話を聞いたりしてますが,彼も体内時計リセットを伸びをしながらやっているからこの位置なのか。教えてくれないかな。ちょっとまた見ていよう。こういう話はもちろん聞いたことがないので,もし仮にそうだとしても彼だけのルールかもしれない。でも起き掛けに外に出かけていった猫の最初の「伸び」が太陽の位置に対してどっちを向いているなんてデータを取った馬鹿ももちろんいないだろうけど。




■猫より小さなサイズの恐竜
ニワトリより小さい北アメリカ最小の肉食恐竜を発見のニュースがありました。
 以前ご紹介した古代生物のスケーリングのサイトこのスケーリング遊びで,最小の恐竜として示されているのはムスサウルス(ムス=Mus=ハツカネズミ属からなので,ネズミ恐竜という意味ですね)の幼体だそうで,今回の化石は成体ということで,その成体・幼体が化石から判別されているのは前提です。このムスサウルスの幼体より一回りぐらい大きいか,あるいはこのくらいのサイズ検討になると思います。
 で,その大きさを当てはめたら,これはやっぱり凄い。体重2kg未満なら,肉食獣としてはテンサイズだと思えます。こうやって見ると猫サイズというのはかなりでかいことになります。体重もちょうどテンの体重のレンジの上限です。ダイナサウルスでは巨大な種群がメジャーなのは,化石で残りやすいものにボディサイズでバイアスがかかっているからとも考えられます。トカゲなどは猫より小さいサイズが大多数ですから,ただ,サイズについては鶏よりも小さいのですから適応スーツとしては,テン,マングース,ミーアキャット型でそのニッチェに収まるものではないかと思うのです。テン型はややサイズは大きいものの,原初的で,必然的にその大きさも,小型肉食獣として基本サイズといってよいと思うのです。といっても,ボディサイズには餌サイズや行動・生態が逆に寄与するわけで,どのような世界で肉食獣をやるかということによって話が違うわけで,現世動物のスケーリングはあまり意味はないかもと思ったりしますしれませんが。何を餌にしていたのでしょうか。現世の彼らはこのサイズだと圧倒的に昆虫食が基本でそれなら当時の環境を考えると合うのかな。もちろん昆虫もでかかったのが居たような気がしますが全部ではないでしょう。

 g-hopさんのエントリで知りましたが,ジュラ紀は甲虫が出現して適応放散でべらぼうに種類が増えた時期だそうですから,昆虫食いとしてこういう恐竜が出現する余裕もが確保されていたのかもしれませんね(Hunt T. et. al., 2007)
 かつて,のガールフレンドが飼っていた雄猫のハンティング能力が高くて,玄関にキジやキュウシュウノウサギがおかれていたのに驚愕したことがあります。玄関に極彩色の塊や猫と同じくらいの毛と肉の塊置いてあって,流石に驚いたものですが,他の巨大なメンバーがうろついていたら,チコも外に出せないなと思います。彼が餌にされてしまう可能性のほうが高いです。いやその前に,バキに出てくる古生代の超♂青年ピクルスみたいにティラノ殴り倒せるような漢じゃないと,人間もご馳走になっているな。

 ヒトがもし恐竜が走り回ってしていた時代に発生していたら,どれだけのアドベンチャーをしなくてはならないか,なんてことをつらつら考えていると,古生物学公証がめちゃくちゃなおかげで昔のB級SF映画とか,逆にものすごいif ものとしてエポックだったかも。

 いずれにせよ,猫のサイズは,絶妙だと思っております。その点,猫好きの方におきましては,異論のないところであるかと思います。
Commented by jinsei-rarara at 2009-03-20 21:18
あははははー
伸びーが何度見ても可笑しいですねー
頭が見えないのと両手、両足がなんとも可愛いですねー
Commented by complex_cat at 2009-03-20 22:30
jinsei-rararaさん,伸びてるのが面白いでしょう。
これチコだけの技です。
Commented at 2009-03-20 22:35
ブログの持ち主だけに見える非公開コメントです。
Commented by dojou7 at 2009-03-20 23:57 x
TBありがとうございました。
しかしチコちゃん路上のびはおかしいですね^^;
うちのポコもやってたような。
Commented by kyoko_fiddler at 2009-03-22 00:09
小学生の時に我輩は猫であるを読んで、
「ペルシア産の猫のごとく黄を含める淡灰色に、漆のごとき斑入り
の皮膚を有している」
のくだりで「…どんな猫じゃ?」と思ったのが強烈でした。
でも、その後、オトナになって鏡子夫人自らが書いた(聞き書きだったかな)の回顧録のようなものを読んで、ますます「わからん」と思ってずっとひっかかっていたので、公陳丸君を見たときに、「おぉ」と思ったのです。

…トリケラトプスって、けっこう小さいんだなぁ…
Commented by complex_cat at 2009-03-22 09:06
鍵コメさん、わざわざご連絡ありがとうございます。
お役に立てたのかなぁとちょっと気になります。
Commented by complex_cat at 2009-03-22 09:07
dojouさん,ひなたぼっこのセオリーかもしれませんねw。
ポコちゃんもですか、そうかぁ。
Commented by complex_cat at 2009-03-22 09:08
kyoko_fiddlerさん,簡単に言い表せない文様というのが気になりますね。写真資料とかも残ってないのかな。
当時は、わざわざ猫だけ撮影しませんよね、多分。
Commented by complex_cat at 2009-03-22 09:10
トリケラトプス系ですが、いわゆるトリケラトプスは全長9mとなってますね。こっちの方は少し小型の近縁種みたいです。ペットにいかがでしょうか。
Commented by white_001 at 2009-03-22 22:19
きゃ~、カワイイ伸びですね~(*^^*)

うちのナァコは、道路でこんな伸びしたかなぁ~。

↓の伸びを解いた後のポーズもいいですね♪
並べて、最高です♪

Commented by complex_cat at 2009-03-24 06:58
white_001さん,このポーズは本当に一瞬なんですけどね。
まじまじと見られrので、改めて写真で撮ってみるのは発見があります。
Commented by kyoko_fiddler at 2009-03-24 09:28
うおおおおっ
私としたことが、巨大トンボを観とめてませんでした
こんなの飛んできたら、うぎゃぁ以前に、…食べられちゃいそうですね。
やだなー、トンボに狩られて食われるのは。

確か、漱石が知人に出した「絵手紙」があります。
くろっぽい猫の絵がどでんと描いてあったような。
本に載っていた白黒写真なので、判然とはしませんでしたが。
Commented by nezumineko at 2009-03-25 22:08 x
一瞬、どっちが前か後ろかわかりませんでした。
Commented by complex_cat at 2009-03-25 22:31
kyokoさん,このトンボ、齧られたら痛いかも。
やっぱり黒っぽい猫は猫なんですね。不思議。
Commented by complex_cat at 2009-03-25 22:32
nezuminekoさん,大丈夫です。太陽のある方が頭ですw。
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by complex_cat | 2009-03-20 12:01 | Year of the Cat | Trackback | Comments(15)

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