ご近所周りの最中のチコ。猫が苦手だったSさんところ。水を撒いておられようが意に介さず。
チコの希望は,お宅訪問で,これはご近所中で試している。Sさん宅も何度か玄関を突破して家の中に入り込んだ。普段も何とか入れてくれと,啼き続ける。全く変な奴である。いや,彼のテリトリーの中では,ご近所の家の中だけが,未体験ゾーンで,最後のフロンティアだから。
庭で,好きに遊ばせて貰っているチコ。私は,猫みたいにずんずん行ったりしない。これでも少し遠慮。
いつの間にかSさん宅の奥さんは,うちの猫,いや,公陳丸という名前の猫と,チコという名前の猫にだけは,会話をして,そして平気で触れるようになった。人懐っこい彼らの御陰でヘルパーのパートの時,猫が居るお宅への訪問でも平気になった。そう笑ってくださる。
こんなことは普通言って貰えない。いつも,そっと手を合わせる。
お世話になっているお礼で,Sさん好物のユスラウメを好きに食べて貰う。ウチの二匹に寛容でいていただけるのは本当にありがたい。
これ美味しい,冷やしてたべるのと良いのだけれど,家まで持って帰るまでに食べてしまう。Sさんがまた笑う。
続いて,私たちが留守中,4匹ともお世話になったOさん。べったべたの猫となる。
Oさんが,愛犬のチビを連れてきても,チコは余り緊張しない。私もいるせいもあるが,犬の個体識別とここの対処法,安全圏など,見切っているようだ。そうじゃないと,困るんだが。
ユッチは外に出したときにこのチビにフェンス越しに肉薄されてパニックになった。
Mさん宅のお子さん兄妹が外で遊ぶ。チコはアプローチしようとしたが,一生懸命二人で遊んでいる。Mさんところのお子さんはチコを見慣れていて,勿論悪戯をしかけることもなく品行方正。でも,チコに余り興味も示さない。こういう場合は,それなりに距離をとってみている。彼は彼と遊びたがる子供にしかアプローチしない。子供にもいろいろなタイプが居て,この私道に集まってくる子供達の中には,実際いきなり縄跳びの紐でチコをグルグル巻にしようとしてきた子供も居た。複数の子供達がチコに関われる状況はそれなりに,気をつけている。何かあればお互いのために不幸だから。
彼は飽くまで,ここの子供のキャラで対応を決めている。そこは子供なら誰でも気を許すというガメラと少し違うところで,彼が学習している様子が見える。
で,私がそのまま
指導私道に寝っ転がると,私のところに。家の中でデレにならないのは,矢張り,ナッチ&ユッチしまいが来てからで,基本的に,未だ彼らを完全には許していないときの方が多い。
いつもの要求を口にして啼き続けるので,しゃがむと子猫の時のまま,6kgの巨体が肩の上に飛び乗ってくる。家の中ではこの姿は見せない。ややこしい奴だ。
ひとしきり私と遊ぶとテリトリーの巡回のため姿を消した。連休からこっち,家で寝たのは数時間。後は,ずっと外にいる。何処で何をやっているのかGPSで把握していなかったら,飼い主が別にいるのではとか二重生活を疑うところだが,勿論,一日7回ぐらいの食事は,全部自宅でとる。戻る度に,別の食べ物をご所望となる。何てぇ猫だと思うけれど,彼にはそういう生活を許してしまった。
現在,我が家の高い「ニャンゲル
指数係数」(生活費に対する猫の餌代比率)の半分強は,チコの食事が寄与している。