ブドウスカシバではなくブドウスカシクロバ
2009年 05月 23日

今年はせっかくなので,結構退治している。とはいっても,いったんこれが大発生すると,生半可の量じゃないので,さて無事実がなってくれるか。

もしも,米酢や焼酎などをふん蒸して殺虫機能があるとしてもせいぜいアリマキぐらいだろうか。昆虫は小さいけれど結構タフで,蚤などアルコールに漬けても,ショックで動けなくなっているだけで,アルコールが揮発した後,蘇生したりする。
木酢液は,適当な希釈で捲いても,十分に効いてくれる。ただし即効性がないのと一発でころりと云うような神経ブロック系の作用機作ではないし,何故昆虫が死ぬのか,あるいはどのような昆虫殺しに効くかと云うことについては,どうも少々検索してもはっきりしないので,そのあたりは注意が必要と思われる。
強い殺菌作用があるということだが,別に昆虫もその幼虫も,「菌」ではないので,無脊椎動物に有害な物質が含まれているからと云うことになるか。「殺菌」ってお邪魔虫毎全部死ぬみたいなイメージで考える人も居たりして,この言葉も結構面倒だ。木酢液は有機酸、フェノール、タールが有効成分だが,タールなら煙草の浸出液で殺虫液ができるので,特に魔法と云うことではない普通の毒物だ。まぁ,大量に庭に捲かなければ問題ないやと云うぐらいの判断しかないけれど,少なくとも上の画のように,枕を並べて各ステージがお亡くなりになっている幼虫の状態を観察すると,体内で分解が始まっているような嫌らしい色になって数分~数十分ぐらいで動きが止まり死ぬのは確認できている。成り始めた実にかからないように,適当に噴霧した。


去年も今年も,鱗翅目を食べてくれるアシナガバチ系の庭の保安要員は最近はとんと縁がない。天敵であるコガタスズメバチの密度が高くて,結構避けられているか。そのスズメバチも,一昨年は「宇宙家族ロビンソン」の様に枝から台風で落下して損傷を追いながら,コロニーが豪雨やアリの攻撃などをやり過ごし次世代を生むまで無事存続するのを観察し,また去年は食材にして,舌鼓を打たして貰いその後はこれまた今年は,今年は我が庭及びその周辺においては縁がない。
お向かいのツバメは順調に成長しており,本日,長男と観察していたら,下から見ていて黄色い小さなくちばしの先端を初めて確認した。去年は可愛い盛りにカラスに襲われてペジテ市のごとく逆ドーム型の巣ごと破壊されて雛は食われて壊滅した。その直前まで,本当にいい感じだったんだが。

この時期まだ,雛がお尻を巣の外に突き出して排糞できないので,巣を汚さないように親鳥は雛に餌をやったその口で,真っ白な雛の糞を銜えて飛び出していく。撮りたい画だなと思っていたが,子供と観察する方を優先した。撮影すると,ゆっくりいろいろなことを考えながら観察したりデータを取ったりすることがしばしばできなくなるので,見てるついでに撮影すればと云うのは,実はあんまり私にとってはできない相談なのだ。
本当に楽しい瞬間やそのシーンは,撮影できていない事の方が多い。撮っているとしてもさんざん同じシーンに遭遇して観察した後とかのはなしだったり。撮りたいと思うが,覚悟を決めて網膜に焼き付ける。

やっぱり,二匹と一緒にツバメを見ている。
昆虫料理の専門家の内山さんから,ブドウスカシバが子供の疳の虫の薬として珍重されているという話を伺いました。
毒刺胞を持つことは,内山さんも御存じなかったようです。
礼を尽くして信頼関係を結んだ上で,こちらもそれなりに情報を学習,整理する努力をする限り,専門家に直接伺える今のwebの状況は本当に楽しいですね。
また発生ステージが後何回かあるのかも。今年は食べられると良いですね。

とりあえず,木酢でかなり落ちました。数回波状攻撃かけて,様子を見ます。
アシナガバチがいると丁度良いサイズの獲物なんですが。オサムシとか差しが目とかエンクロージャー式に閉じこめて駆除できないかなと思ったりしました。

庭に葡萄を植栽しており、今はブドウスカシクロバ幼虫と戦い、秋口に、ブドウスカシバの幼虫と戦うことになると思われます。
途中で名前を混同したところから,記述が混乱してますね。ありがとうございました。