チコの事務所～猫夢

書きたいけれど書けないことが溜まってきているので，本日も猫夢。ある小さな官衙に関する妄想……チコ本人は，外勤ばかりでほとんど事務所にいない。

10:00pm過ぎに戻ると，あわただしく，ささみの蒸し焼きとシリアルみたいなカリカリを詰め込み，折り合いの悪いツインの内勤スタッフ，ナッチ＆ユッチ（最近は某お局姉妹化してきた）に悪態をつくと，あっという間に，ドアに急ぐ。

また出かけるの？ＴＶの取材は？特定外来種の捕獲問題についてアンケートが来てたよ？昼間に罠かけるの猫は困らないかって？　後，ヒトとネコの共存を目指すNPOの委員会の出席の返事は？　街と猫を守る準備委員会ワーキングループの立ち上げは来週だろ？　ちゃんと携帯じゃなくて，ＧＰＳ持っていってね。フィールド，今，どこ廻ってるの？

相談役の公陳丸と鉢合わせになったりすると，彼は年長者には敬意を払う。鼻面を付き合わせて，穏やかな顔で短い報告をすると暗闇の中に消えた。この辺のバランスが微妙。


とりあえず，獅子も現れないし解散も命じられないので，まだまだ事務所営業中。私はただの賄い当番。


ちなみに，パロル舎から出ている宮沢賢治の伏兵的名作は，絶対に以前の小林敏也氏の画の版が好き。と思っていたら，現在の版は，そちらに戻っていた。勿論，他の出版社のものを含めて，ここのが一番好き。
　この童話を読むと，宮沢賢治も，お役所は苦手としたんだろうなぁと思ったりする。

　画像は最後のものだけ４年前のもの。

猫の事務所 (画本宮沢賢治)

宮沢 賢治 / パロル舎

グスコーブドリの伝記―猫の事務所・どんぐりと山猫 (扶桑社文庫)

ますむら ひろし / 扶桑社