近くに演習地があるので,911の事件直後は状況がピリピリしていたこともあって,かなり長い期間足が遠のいていました。湿地性のサギソウやサワギキョウその他,野生植物の宝庫となっているポイントがあるので,先輩の研究室の学生さんであるK君と長男と三人で一緒に下見。
Canon EOS Kiss Digital X, P.ANGENIEUX PARIS 1:2.8/75 TYPE Z5
私も彼も,二人とも,ネーチャーフォト関連のカメラの話になると熱に浮かされたようになるのですが,K君の情報と技術は確かなもので,ちゃんと自分自身の経験による裏付けや分野の強力なネットワークもあって知識偏重の嫌味もなく,特定レンズのスペックを前提にした指をスペーサーにしてのマクロ撮影テクニックなど,今時のネーチャーフォトグラファーの裏技にも精通し,毎度勉強させて貰っています。
左手マウントアダプターの発想ぐらいはありましたが絞りリング内蔵レンズを浮かせるなんて方法は気がつかなかった。
最近では,余り見ることが無くなった,ホシクサ
Eriocaulonsp.の群落があります。この極小のマイクロフラワー,最近はアクアテラリウムなどの素材として人気があるのですが,一年草なので心ある人は,種穫って栽培サイクルを廻しているようです。
Sony α700, MINOLTA α AF MACRO 100mm 1:2.8 (32)
これは,私のフィールドの師匠が栽培中のもの。長男がXactiで器用にメモ撮りをばっちりやっておいてくれました。日本産は絶滅種も含めて40種以上有るそうです。かなりマニアも多い植物のようです。
Xacti DMX-CA65
鳥類から昆虫,哺乳類まで彼の被写体は多彩ですが,湿地性の植物にも填っているK君は「見ただけで,震えますね,ここ。」
阿蘇のように,火入れをしたりしてないので,あちこち陸化が進んだり,ちょっと不安要素を感じましたが,それでもよく長男誕生前にワイフと見に来た状況のままの場所が幾つかありました。
Fujifilm Finepix f31fd
群生地をこんな感じで撮ると,正に‘star flower’。実際にはこの属の種群に英名は存在しません。
久しぶりに変態レンズのAngenieux 75mm/f2.8を使用。こいつは撮影レンズですらなく,有名な二眼レフのビューレンズをばらしてマウント改造したものなのですが,これだけしっかり写る上,レタッチしようが他のレンズでは簡単には代替できないおフランス映画?の写り。私のブログの他の画像同様,画像クリックしていただくと,完全円形絞りがビューレンズにも使われていて,その効果としての円形暈けのシェイプが確認できます。
Canon EOS Kiss Digital X, P.ANGENIEUX PARIS 1:2.8/75 TYPE Z5
カヤツリグサ科,イグサの仲間,この辺り余り詳しくない。単なるANGENIEUXによる湿地の描写。
Canon EOS Kiss Digital X, P.ANGENIEUX PARIS 1:2.8/75 TYPE Z5
最新装備であるデジタル一眼とレンズシステムから,始めた学生さんは,私の「変態レンズ」にかなり興味を持っているようだったので,フィルムカメラも含めていろいろ持ち込みました。
本日,余り散策にあまり時間を取れませんでしたが,ホシクサとやはり湿地性のサワヒヨドリは目立ちました。
Canon EOS Kiss Digatil X, Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
アート作品ではなく,生息環境毎生物種を切り撮る必要から,デジイチ用で使える方形魚眼を持っていない私は,コンデジの被写界深度の深さに頼って結構重用します。ただ,今の流れは,見かけスペックアップしているようで,使い物になるモデルが本当にありません。しばらくF31fdは,手放せないでしょう。デジイチも,最近の流れは,使っている人間から見る微妙な「スペックアップ」ばかりで,基本部分は見えにくい部分でコストダウンが気になります。不景気だから当たり前なのですがフィールドで使い倒してきた人ほど,欲しいカメラについては少々不安を感じているようです。
Fujifilm Finepix f31fd
高性能の単焦点超広角レンズを使うほど,フルサイズデジイチが欲しくなるのですが,自分の使用方法としては,ちょっと贅沢なので保留中。学生さんにD700借りて試し撮りしていたら「c_Cさんなら,Nikon系を使っている方が似合いますよね」と言われて「でへへへ」とやに下がりかけた私です。ほとんど風聞みたいですが,Sonyの民生用「ビデオ」技術をぶち込んだフルサイズ・ハイブリッド・デジイチのα1000が出るまで頑張りますか・・・それとも。
Canon EOS Kiss Digital X, Carl Zeiss Distagon 1:2.8/21 T*
動物の糞(ニホンジカ,あと,・・ヒト)も多いので・・・やっぱり居たぞ,ウンコだけでできあがった,動く宝石センチコガネ。
Sony α700, MINOLTA α AF MACRO 100mm 1:2.8 (32)
とは言ってもα700,後継機もなく,SonyはNikon D300SやCanon 7DのようなニッチェのAPSサイズデジイチのフラッグシップは消してしまうようですが,何のかんの言って,とても気に入って使っていることも確かです。今のが潰れたら,当面はやっぱり同じものを調達してしまうと思います。
Sony α700, MINOLTA α AF 35-70mm 1:3,5
昼は,いつもの通り,私のフィールドの師匠宅,奥さんのお店で昼食。長男は,あちこちに猫友達が居ますが,こちらの猫友達。
Xacti DMX-CA65
目が余り見えていなくて,勘で動き回っている,チビちゃん。長男が器用にXactiで撮影。携帯デジ文化の派生製品みたいな仕様なので,子供でなくても普通に手ぶれを量産してしまいますが,そんなことは全く気にせず楽しく撮ってます。
私とK君が別の撮影でほっておいたら,友人夫婦に撮った写真を見せていろいろ楽しそうに説明して,盛り上がっていました。ここはお子さんが二人とも女の子で,既に巣立ちしていますから,彼らも,長男みたいな少年と話をするのは結構新鮮なようです。
Xacti DMX-CA65
彼の撮った画を見ていると望遠側で猫の後ろ頭を狙うとか,見事に猫馬鹿の画になっていて感心します。
Xacti DMX-CA65
久しぶりに変態レンズ,マクロキラーの描写。K君が撮ったのも混ざってます。こっちの世界に引き込もうか。
Canon EOS Kiss Digatil X, Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
ネーチャー・フォトには海野さんというクラシックカメラ&レンズを導入されている方もおいでです。私は。最初は知らなかったのですが,結果的にその路線も目標にしてきているわけで,決して変態ではありません。
Canon EOS Kiss Digatil X, Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
今時の高い計算尽くされた高性能レンズの鮮やかで緻密な描写とも全然違う,世界最古のズームレンズの開発元でもある古のドイツマクロレンズの発色と描写,彼はどう感じるだろう。
Canon EOS Kiss Digatil X, Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
帰宅した後,長男がぼそっと「Kさん,いいなぁ」と言っていたとワイフ。特にそんなに話をしたわけではないのですが,それを聞いて,彼がK君から何かを受信したことは確かみたいで,本日の目的の一つは果たした感じ。
Canon EOS Kiss Digatil X, Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
アイルランドの友人夫婦が,「こっちにはGreat marshがあるから,一度遊びに来い」,といいます。「ジェニー」などの猫が登場する作品や「ポセイドン・アドベンチャー」の作者として知られるポール・ギャリコの同名の名作短編,それにインスパイアされて作られた,こっちのプログレの叙事詩とともに超名作。
Camelのそれは,私はライブ・バージョンのが好きですね。