A Macaca field, Satoyama type #3

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比較的多様性の高い里地。背景にまともな常緑樹林の広がりがあるから。ハナウドは,何処でも見かけるこの時期定番の花。

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キツネアザミ。優しいアザミ。

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これだけの照葉樹の広がりがあるのは嬉しい。ここに来るまで植林比率がどうであったか忘れていたが,かなり低い地域がある。

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オオキンケイギク,いや,キバナコスモスか,どちらだろう。葉っぱの形を忘れた。

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古い神社がいくつも残っている。一つ一つ参拝してチェックするような暇がないので何の神社かもよく分からない。式内神社もどこかにあったような。

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ヒメジョオンは上のものより早く入った帰化植物。移入種問題は面倒だが,既に吸蜜昆虫などの餌として重要な存在になっているし,里地における農地の野菜や園芸植物は,本来移入植物利用種ばかりだから,その辺りの境界は見えにくくなる。原理主義みたいには行かない場所だ。

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可愛い花が落下していた。習った覚えがあるのだが,失念。植物屋に教えて貰うのを忘れた。
追記ーカキの花だとコメントで教えていただいた。そうか、カキの仲間かなとも思ったがそのままだった。場所から行くとトキワガキの方だったかもと考えてそこで分からなくなった。カキだ。カキそのものだ。

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ヤマザクラの実は,フォトジェニック。この後真っ黒になってしまう直前のものはワインレッド。





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里地の農家で飼われている猫たち。栄養状態や毛の状態,体躯の大きさなど一目見ても,お世辞にも良くない。平均寿命は短い。NPOが保護した猫の里親捜しで,郡部の高齢者に譲り渡す状況で,よくその辺りの意識のギャップからトラブルになる。保護してかなり神経質なネコをそのまま自由飼いにするため,逃げ出して,そのまま行方不明とか何のための保護したか分からない状況になるという。
 悪意があるわけではないし,餌も安物であっても栄養が調整されたキャットフードではなく,残飯を与えれば良いと想っている人も少なくない。説明しても,ネコに何をどのように投資するかという経済意識もあって,そうやって飼ってこれたのだという高齢者の意識を変えて貰うのは不可能な場合が殆どだ。避妊もされてないから,生まれて,そして一定数は処分されているか,栄養失調で死亡している。
 ほんの数十年前まで,日本の都市部でも似たような飼い方が主流だったわけで,その延長線上で生きている人たちのネコを可愛がっているという意識も頭から否定して,そういう飼い方を虐待と見るのもなにか傲慢な気もするが,勿論,里親をお願いするなら伝えるしかないのだと思う。伝わらないけれど。孫が婆ちゃん所にはネコが居ると云って触って喜んでいるその猫が「ちゃんと飼われてない」かもねなんてというのも,矢張り私には無理だ。関係者の悩みどころでもある。
 ただし,コウチンもチコも,そしてナッチもユッチも,その飼育環境なら既にこの世にいないことも確かだ。世代が変わらないと無理かなと思ったりする地も少なくない。とはいえ限界集落が多いので,次の世代は,このままではこの地ではなかったりする。何をどう考えればいいのか整理できていないし,大変悩ましいが,全てのことが流転していて,様々な価値感がモザイク状の今の状況。

追記ーこの後奄美の自然遺産がらみで、ノネコの問題、現地の産業獣としての猫の扱い(ハブが住宅周辺に来ないように猫を自由飼いしてネズミを捕らせる。自由に繁殖させて世代交代は2~3年程度)とその経緯などを思った。それが悪とは言えないわけだが、家族として暮らすこととその隔たりが、外来種問題という課題をカギとして、本来は後ろ指さされるような話ではなかった時代は終わりを告げて、その矛盾が浮き彫りになってしまった。西表島でもかつてはそんな感じで、その辺のカエルを食べて寄生虫だらけで長生きできず、世代交代は早く、みたいな猫集団は人家近くに作られ、彼らの一部が遠征してイリオモテヤマネコのテリトリーを圧迫したり猫エイズなど病害生物リスクにさらすという問題が割と早くから指摘されていた。考えたら、かの島にもハブリスクがあったなと思いだした。奄美の使役・産業獣と同じ文脈だったことに当時は気が付かなかった。
 近年の事例では、スイスで、現地のヨーロッパヤマネコとイエネコとの交雑が進んで、種の絶滅危険性が増大している。猫が好きなところで好きなことをやっている姿には人は魅了されて、それは人間がかかわっていない限りは全でも悪でもないだろうけど、その状態を作っていること自体は明らかにあらゆる面で損失のほうが大きいという状況も、存在する。

Commented by dojou7 at 2010-05-28 20:37
落ちている花は柿だと思いますが。
Commented by rieron at 2010-05-28 23:45 x
アタシもカキの花だと思います。
Commented by complex_cat at 2010-05-29 08:41
人家跡もなく,山林の中だったので,トキワガキじゃないしなぁと思っていたのですが,盲点でした。
Commented by 鈴蘭 at 2010-05-29 11:00 x
そういえば、昔祖母の家でも猫に残飯やってましたねぇ。

いつ行っても祖母の家にいるし、ご飯も食べてるから祖母の家の猫だと思ってたら、私がだいぶ成長してから隣りの猫だと分かってものすごくびっくりしました(笑)
けっこう長生きしたような…

子供の頃は、猫ってそのへんにいて残飯やネズミ食べてるイメージでしたが、最近は猫は外に出さずに銀のスプーンなんかを食べてますね~

どっちが猫にとって幸せなんでしょう?
Commented by complex_cat at 2010-05-29 13:38
鈴蘭さん,家畜,コンパニオンアニマルとして人間が作り出してしまったもので,今更,自然環境に引き受けて貰う動物でもありません。だから,今の流れはやむかた無しだと思います。ただ,そういう疑問をいつも持って接している人の方が好きですし,猫自身も違う姿を見せてくれる存在であることを知っていて良いと思います。
Commented by complex_cat at 2010-05-29 13:42
後,寿命は平均寿命として考えた場合ですし,野外からのソースは大抵寄生虫が多いのでむしろ長生きできなくなりますので,人の食べているものといえども,それなりにいろいろなものを食べさせて貰っている猫が,それなりに長生きするのも,至極当然のことで,キャットフード原理主義というわけでもありません。
Commented by ホワイティ at 2010-05-29 19:09 x
今、ウチにも近所の猫がごはんを食べにきています。
そのお宅でも、高齢者で猫を飼っているという意識が薄いようです。
きっと、1匹1匹に対して、ごはんをやったりやらなかったり。
猫の「完全室内飼い」も、ここ10年位のことでしょうか。
― 本当に様々な価値観がモザイク状の様に…なっていますね。
答えは一つではないと思います。あまりにも「これが当然!」と
だけなってしまうのが困りますね。
でも、飼い猫の幸せは「飼い主」にかかっていることだけは、確かなのかな~。
もちろん捨てるというのは許せないんですが、
人間が普通に暮らしている場所に、動物として猫も生息している
という考えでは、あまりにも単純すぎるのでしょうね。(-_-;)
いろいろ考えると、今、猫の天敵がいないわけで(色々いるけど)自然に数を抑えられるという状況ではないわけですね~。
コメントがまとまらなくてすみません。(>_<)
Commented by complex_cat at 2010-05-30 12:36
ホワイティさん,もしもファジーな飼い方が連綿と続いていなかったら,私たち家族は公陳達のだれにも出会えなかったことも確かなのですよね。どの分野でも原理主義ではなく緩い部分があった方が良いと思っていますが,「飼い猫の幸せは「飼い主」にかかっていることだけは、確か」,これを自覚するかどうかにつきますね。その「幸せ」も,極めて主観的な部分がある事も,また確かなのですが,悩むぐらいの感覚を持ち合わせていて丁度良いと思っています。
Commented by Lilywhites at 2010-05-30 21:41
ヒメジョオンの画、蝶の瞳がぐっときました♪ 野良猫の件、なんとも歯がゆく悩ましいですね。
Commented by complex_cat at 2010-05-31 22:42
Lilywhitesさん,100ミリマクロは,ワーキングディスタンスが取れるので,昆虫向きで,背景のぼかし方も楽ですね。
 ねこは,まあ人間の思いとは別に,必死で生きています。勝てない。
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by complex_cat | 2010-05-27 23:18 | Wonderful Life | Trackback | Comments(10)

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