Third sojourn

Third sojourn_b0060239_7304817.jpg徳之島を今年になってから3度訪れています。最期はこの夏でした。ノボタンがよく咲いていました。この花,普通に撮影していて,花芯の写りやボケがどうもぱっとしないので,撮りにくいなぁと不思議だったのですが,よくよく見れば,桜のような点対称の花ではなく,蘭などと同じ線対称の花だったのですね。植物に詳しい人にも,いきなりそう言うと「えっ,ホント?」って仰る人が居られます。
 場所は伏せますが,徳之島でアマミノクロウサギの糞粒が超高密度で確認される場所にて。
CONTAX 167MT, MP 2.8/60


Third sojourn_b0060239_7404693.jpg おなじノボタン科のハシカンボクも,同じような花が咲きますが,こちらは,花弁が4枚で色も大きさも控えめ。どちらの花も明るい攪乱地でよく見ますので,開発圧がお世辞にも低いとは言えない島でも比較的見る事が出来ます。が周辺にまともな林がないところでは見ないですね。微環境が影響しているのかも知れません。こちらのハシカンボクは奄美産です。個人的にはこちらの方が好みです。
CANON IXY DIGITAL 400 2.8-4.9/7.4-22.2


Third sojourn_b0060239_7442355.jpg 名前を確認していませんので,わかり次第載せますが,大型のイトトンボのペアです。雌が産卵できるように成熟するまで,こうやって雄が尾部にある「ハンド」で雌の首根っこを掴んでいます。受精可能になった瞬間,他の雄にじゃまされることなくすぐさま交尾をするためです。ペニス自体が他の雄が注入した精子を雌の体から掻き出す構造になっているトンボではスパーム・コンペティション=精子間闘争というテーマで,多くの優れた論文が書かれました。当時,スパコンといえば,分野の学会ではスーパーコンピュータではなくこちらを意味しました。「スパコン」自体,一時期分野のトレンドになり,様々な動物から果ては生臭い人間のスパコンの話まで教科書に載りました。私は今でもsperm competition=「受精を巡る闘争」と訳すべきであったと思います。これは別々の雄が放出した精子間の闘争の意味をはっきりさせるためで,注目している効果は,まさにそのことでしたから。
CONTAX 167MT, MP 2.8/60


Third sojourn_b0060239_7592710.jpg同じ対象をコンシューマ完全バカちょんデジカメで撮ったものです。ストロボにデヒューズ板着けてますので,単純ポン炊きではありませんが,被写界深度の深さやメタリックっぽいクチクラの描写,彩度など,デジカメの真骨頂で,博打のAFが合えば,制約が多い場所での私の稚拙なMF銀塩機によるカメラワークよりも一見まともな画像が得られてしまうのは皮肉です。
 小さな小さな渓流というか水の浸み出しでしたが,好奇心さえあればとても幸せな気分になる命の営みが観察できます。
CANON IXY DIGITAL 400 2.8-4.9/7.4-22.2


Third sojourn_b0060239_843312.jpg最期は,島のサトウキビ畑です。日本のサトウキビは世界価格の5倍ぐらいだったと記憶しています。価格だけでは国際競争力などありませんし,また持つ必要もないのかもしれません。完全に贅沢品ですので。ちなみにここの島の黒糖酒はお勧めで,本来の製法で作られているため,逆に黒糖が不足した時代に決められた製法に合致していないため黒糖酒と名乗れない(単純にラムと記載)真性の黒糖酒「ルリカケス」がお気に入りです。これのエキストラバージョンに「キング・ラム」と言う銘柄がありますが,地元のファンでもなかなか手に入りません。
 MFレンジファインダーと準広角は,仕事前の朝のお散歩時,このような画を切り取るのに最適です。非常によく写るお気に入りのロッコールレンズです。
Minolta CLE, ROKKOR 2.0/40
(このタイトルは大好きなThe Moody Bluesのアルバムに寄せて)
Commented by twin_lens at 2004-12-10 14:42
徳之島は新婚旅行に行ったこところ、懐かしいです。1970年当時「島ブーム」だったんです。

途中、鹿児島空港で、堀江謙一さんのヨットが帰るのを待ってる顔見知りのマスコミ各社カメラマンで鉢合わせになって冷やかされました。
Commented by complex_cat at 2004-12-10 18:20
 お〜,当時はもっとのんびりしていたのではと思います。島の自然もかなり残っていたと思います。
 堀江さんは相変わらず,凄い方ですね。
 年の初めの頃の2回目の滞在では,小出監督と高橋尚子さんら全日本が合宿をされていて同宿となりました。
 基本的にここの島の人たちはもの凄く丁寧です。道を尋ねたりしてもつっけんどんな対応をされる事など一度もなく,もの凄く丁寧に教えてくれます。私の中のいい人の住む島ランキングで,総合1位です。農業振興島として,ずっと豊かだった事に寄る島の気質と聞いております。ただし,選挙前はちょっと事情が変わる方も居られるとの事です。
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by complex_cat | 2004-12-09 08:15 | Nature Islands | Trackback | Comments(2)

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