自由飼い猫の日々は,お気楽に見えて,孤独にも見える。一人で広域なテリトリーのパトロールとハンティングに明け暮れる。帰宅して爆睡したり食事をしたりするけど,彼は日本一忙しい猫だと言っても良いような記がする毎日。
で,たまには,私に甘える時間をとって充電する。これをやると,また,満足してか,更に帰宅が遅くなるので,やっぱり充電になっているるのかも知れないと,養父だけがそのつもり。
庭先のコンクリートを貼ったところで私が寝っ転がっているのにも,近所の奥さん達は慣れてしまったが,流石にクスリと笑って行かれたりする。いや,全く反応がないより,その方が安心できて嬉しいけど。
いつものヘチャヘチャ髪舐め。爪が食い込んで,かなり痛いし,ぐいぐいと頭が振られる。
おかげで大型肉食獣に頭を抱えられたら,それだけで多分,助からないであろうということについての理解が進んだ。
ときどき,周辺が気になるのか,ふっと移動して,なにやら眺めて,また戻ってくる。これも何を覗いているのか不明。
大事な尻尾を預けるのは,信頼の証し。
お向かいの息子さんがブロックの上を歩いていったのが気になって付いていって鉢合わせ。彼には,長年顔なじみの人間の友人は沢山居る。
他の猫たちは逃げ出すのだが,
我が家の子供達と缶蹴りしたり,
近所の子供達と一緒に遊んで大きくなったチコは,少年達が興ずる遊びを近くで眺めている。家の前で,お向かいのご家族がバトミントンに興じたり,そこの息子さんが一輪車に乗ったり,末っ子の所に遊びに来た近所の兄弟が走って帰っていくのを,チコは私にくっついたまま,ぼーっと眺める。
6年もブログをやっていれば,変化も大きくて,近所の少年達も大きくなり,
以前に比べれば,ちびっ子ギャング的に集まってこの私道では遊ばなくなったけれど,こうやって私と一緒に子供達を見てきた彼の瞳の奥には,なにか,言葉では言い表せないものが宿っているような気がしてしまう。
この時間を彼と共有できる幸せに感謝。