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A Nature Island in the Sky #6

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出航までの時間が空くと,いつもお茶しに行くお店の窓。
 この時期島の北側は荒れやすいが,南に降りてくるほど穏やかな気候になり,晴れ間が広がる。亜熱帯型の環境に近くなる。利便性で北部,温暖気候で南部という選択。これは東部の空を映している。
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晴れ間と降雨が局所的に生じるので,虹も出やすい。写真に撮りたいならかなり頻度が高い島だと思う。
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ギャップが垣間見える林冠。ここの部分の立木が倒れたのだが,既にふさがれつつある。
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林冠欠所,いわゆるギャップの林床。光が射し込み埋土種子群や落下,侵入した種が発芽する。ギャップを産んだ倒木は,ギャップメーカーと呼ばれるが,こういったギャップメーカーがあちこちに発生して,そこは局所的にまた植生遷移が先駆植物~陽樹侵入から始まる,極相林のなかで,モザイク状に動的にニッチェ変化する場所が偏在するために,多様性が維持される。これに関しての研究は某大にあるが,済一的に植生遷移が移行する森林更新のイメージをある時点から変えてしまったエポックで,今では,森林の動態や保全を考えるための植物生態学では常識になっているが,ほんの数十年前,特に実学としての林業管理的な林学からの発想からは出てこなかった話。
 一方で森林保全における貴重種のレスキューや人の手による管理に関して,林業を支えた実学は役に立つ。今の植物屋は両方の世界を理解しているのが理想だし,実際そういう方の方が,一戦級の現場では当たり前になってきている。
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面白いものを見た。ハリギリの種子。ウドの仲間なので,放射状に花がさくのだが,それ毎林床に落ちてきてまるで何かの植物のよう。
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エアープラントで風で吹き飛んでいくタイプを思い起こしたけれど,一種の風散布のための仕組みといえそう。
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見たもの知ったもので,本当に重要なものや話は,ここに書けないのが残念。
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倒木更新,ヒメシャラの実生。画になるものが多いが,数多のネーチャー・フォトグラファーやその志望者が,島に住み込んで作品を作っておられるので,私のエントリ画は,本当にスナップだなと思ってちょっと恥ずかしい。
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標高を上がると粉雪が降ってきた。1300より上は既に積雪地帯になっていた。吹雪いたら拙いので,天候を選んで上がってきているが,それでも温暖な亜熱帯に近い気候から一気にここまで来ると,適応が難しい。
 普段の使い慣れた一眼レフでは無いのでどうやってコンデジで雪を撮ろうかと考えて,結局,杉バックにデイライトシンクロストロボを焚く。
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雪景色はシーンのバリエーションの中にあったかも知れないが,こんなところでお茶濁し,ストロボ光は最初明るくだんだん減衰するので,彗星の天地逆の形になる。今一。
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手がかじかむ中で食事を済ませて仕事を終わらせる。
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ヤクシマツチトリモチ。ビジュアルなので何度も撮影して私のエントリには登場するキノコではない高等植物。ハイノキの根に寄生。このタイプの寄生性の高等植物はポリネーターなど生活史の全てが解明されていないものが多い。

 積雪が始まったところで,なんとかミッションを終えて帰宅しました。疲れ切ったのと1週間フィールドに入っている間に,また石を色々積まれて,明日からのバトルに備えて,本日は眠ることに。

 画像に関するテキストは,後で書き加えます。チコは先ほど戻ってきて,モンプチと缶詰を詰め込んだ後,見返りで何か言いたそうでしたが,そのまま出掛けていきました。彼もナッチもユッチも,3匹とも冬に備えて丸くなりました。ワイフは風邪が峠を越えてくれて,本日は起きてなんとか家事が出来た模様。昨日は,息子たち3人でお弁当を買いに行く姿を近所の人が目撃したようです。
 ともあれ,本日はお休みなさい。

追記1-画像テキストを加えました。
Commented by 鈴蘭 at 2010-12-12 21:13 x
南の島にも雪が降るんですね。

なんだか不思議な光景です。
Commented by complex_cat at 2010-12-13 23:11
鈴蘭さん,どうも。びっくりしますよね。下の方,特に南部は亜熱帯,上の方は,冷温帯に相当する気候ですので。散々吹雪と格闘して,下に降りれば,熱帯果樹が生えてます。
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by complex_cat | 2010-12-10 20:46 | Nature Islands | Trackback | Comments(2)

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