銀塩の行方
2004年 12月 19日
さて,雑誌アサヒカメラ1月号は,Zeissの新M型ライカマウントレンズと定番ライカレンズの撮り比べ,デジタル一眼6機種比較,そして,フィルムメーカー日本法人トップ3人へのインタビュー記事,F6,F100撮り比べということで,なかなかツボにはまるページが多かったので立ち読みせず,買いました。
しかし,本当のところは,ワイフの好きな岩合さんの猫カレンダーが目当てだったりします。岩合さんは,雑誌「猫びより」で岩手県の猫の取材をされていましたが,そちらの取材成果も使われているのが分かってしまいました。もちろん画像が供用という意味ではありませんし,それが悪いという事ではありません。両紙を購入している家は結構あると思いますから,計算の上でしょうけど。しかし,カメラ誌にあって年末の猫商売,いつまでやるつもりなんでしょう。我が家は,壁に貼る気になるカレンダーが手に入って喜ばしいのですけど。
フィルムメーカーのトップのお話では,フジフィルムイメージングからは,まだまだやる気は感じました。さらに所帯を分離して小さくして,フィルム新製品も出し続けるという戦略のようです。既にLPプレーヤーのトーンアームとかカートリッジとかオーディオ・メーカーのアナログオーディオ部門みたいなものかと。もうフィルムはだめでしょうなどというニュアンスの台詞言ったら,株価にも影響するでしょうから死んでも言われないでしょうけど。コダックは完全にフィルムを辞める宣言をしているというのを,初めて知りましたが,ともかくデジタル画像をプリントして貰うという事にエネルギーを掛けていくようです。むしろ先進国のプロ用としてフィルムを残していくことになるだろうという予想をしてました。発展途上国の方が,インフラ整備が進むと一挙にデジタル100%になってしまうであろうという事を,コニミノのトップの方も仰っていました。
で,肝心の感想を追記しますが,ユーザーもメーカー側もまぁカオス状態が続きそうだと自分では思います。銀塩を残すという方向が,企業戦略として建前のようにどうしても響いてくるのです。エネルギーを掛けないと銀塩システムは残らない状況は明らかではないかと,銀塩ファンとしては受け入れざるを得ないと思うのです。
このFEPの学習機能はおかしいですね。それと連文節の学習能力がどうしても信じられません,変です。