今年一年活躍したコンデジの一台。熱帯魚は,あまり凝ったりしていない,グラミー,コリドラス,ネオン/カージナルテトラ,その当たりやすくて丈夫なのを放り込んで,時々,タイマー給餌器のトラブルとか,水温上昇とかで減ったり。
で,ここらで方針変更で,ドメスティックな観賞魚の安いのにということにした。鯉と金魚。鯉はガラスに広がる藻とか,コリドラスの何杯も食べてくれるのにちょっと感動。
セルフタイマーを稼働させて水槽に放り込む。事前に置きピンして,後は適当。露光もAEロックがかかっていそうだから,ストロボ焚いてごまかす。
日境が深すぎるので,水槽の外のものが写りすぎるが,こういういい加減な使い方においても,ハウジング無しでもそこそこの防水が効くのと,携帯電話並みに小型軽量なのは大変助かる。
マクロ域は二段階に切り替わるし,テレマクロは基本的に使えないので,案外,マクロのメモ撮りは,あまり当てに出来ない。
特にここには出せないような超希少種の花を撮ろうとして,露光を沈めようが置きピンしようが花びらのデテールが飛んで,何枚撮っても微妙に花弁にフォーカスが来ないというを経験して,諦めてF31fdを取り出したこともあった。画質に比較的余裕のあるコンデジで,引き気味で撮った方が時間に余裕のないフィールド撮影では,てっとり早い。
デジタル一眼のような,ラチュードの広い画は得られないので,露光を切り詰めておいて後で上げるとかレタッチで,救える画も少ない。
今時の携帯デジのモジュールが,かなり性能が良くなったので(CCD/CMOSサイズの問題があるので,基本動画などが着いたりする他は頭打ち),携帯デジに毛が生えた程度の画質というのは,多分当たっていると思う。
デジタル一眼の画を見ない限り,コンデジでそこそこ映っているなという画は撮れる。何よりも,小型,耐衝撃,防水,起動の早さ,フィールドで暗い林床でもなんとかなるレベルの高感度が使えること,などなど,今年はこのコンデジに,フィールドではかなりお世話になった。
料理のディッシュを撮るぐらいのマクロだと何も破綻しない。フォーカスも早いが,勿論,本当のところ何処にフォーカスが来ているか,細かいことをあまり気にしなくても良いメモ画なら,何も問題がない。
ストロボの調光は,一昔前のコンデジがマクロ域では,殆どむちゃくちゃだったのに比べれば,本当に使えるレベルになった。一方で,私の個体は,露光はかなり暴れることがあって,補正でマイナス1ほど沈めても,時々もの凄く露光オーバーの画が撮れたりする。フォーカスの追従は,コンデジのコントラスト検出型としては,まあこんなものだろうけど,結構健闘している方だと思う。
高速で二回分撮影して合成画でラチュードを稼ぐモードが結構使えて,風景は,保険の意味でそれで撮ったりすることが多い。連続高速撮影は,動画機能を利用していて,かなり高速で面白い。スイングパノラマも,コンデジのHD画質動画機能と,中での演算による合成が早くなった恩恵。結構使っている。
同じ風景を同じメーカーのデジイチ,α700のDレンジオプチマイザーにより,最大の広域ラチュード設定にして撮影したもの。露光が合わせられないのだが,雲や夕焼けや椰子の機能釣り具合が,全く違う。コンデジでは,情報量はここまで追いつくことは出来ないが,色々いじってみたくなるカメラであることも確かで,結構面白いと思った。
ズーム比は,4倍で,このくらいの画は撮れる。
遠景は,コンデジがどんなにが素子数を増やしても,逆に細部の描写が弱くなる部分でもある。手前の工事車掌のワイアーなど健闘しているが,遠景の噴煙は,逆に曖昧になるのは,しょうがない。
Canon EOS Kiss Digital X3, Sigma 18-200