
久しぶりに包丁を研ぐ。ある刃物のプロショップが,料理学校の生徒算用に数を揃えたものの一部をまわしてもらった。故にそんなに高くない。高くないが,日本刀の刀鍛冶で,料理包丁に転向して高い評価を受けた方の作と聞く。小さく銘が入っている。

ワイフと結婚する前から使っているが,背面まで刃金の身が入っている。極小になるまで研いで使っていってもずっと使える品。
購入するとき,プロショップのオヤジさんが,「本当に切れる状態を見せてあげるね」と言ってみせてくれた。プロが磨いだばかりの状態で,髪の毛を挽くだけで落ちる。

いわゆる重ねの技術で側金の紋様もそれらしいが,恐るべきことに,サンドイッチ構造の両刃であるにもかかわらず,僅かに刃身を傾けてあり,片刃様に仕立ててある。桂剥きなどにおいても使いやすくできているハイブリッド構造で,この傾斜が絶妙。本当の意味でのプロは,包丁を複数本持ち使い分ける訳だが,むしろ私のような,プロでもなく,その辺のものを適当に料理している,一丁でなんでもできればいいと思っているようなただのフィールド屋にこそ,ふさわしいかも。

で,この同田貫じゃなかった,包丁で切りたかったのは何かと言えば,これ。

標準的な6kg級の桜島大根。刃身の長さよりも大きな代物だったが,この通りすっぱり切れた。

中身は,すも入らず見事な食材。まあ,10kg級が珍しくない訳で,このくらいの大きさで問題が出るはずもないが。

1/4個放り込んだら,圧力釜が6割近く埋まった。

軟骨とバラ肉の固まりを入れて,塩豚骨にしてみた。桜島大根は,煮込んでも荷崩れせず,口当たりもよくて大変美味。

圧力釜で45分ことことやったが,大根のエッジが見事に立っている。優れた食材だが流通量が少ないので,そんなに出回らないのが残念なところ。その気で手に入れようと思えば,朝市に行けばいいのだが。

こちらのでかいのは,その辺に転がっていたシカの肝臓と心臓。捕った猟師さんからは,自信を持ってルイベにとおっしゃるが,やっぱり例のごとく唐揚げに。

塩で揉んでお湯をかけ,十分に血抜きをしたはずが,血が滴りすぎて,ものによってはあげている途中で中から吹き出してくるので,少し長めに揚げる。肝臓も心臓も癖もなく,とてもおいしい。

残りとなっていた巨大なシカのあばら肉のかたまりをお隣に持っていったら,ご主人から,その辺のを好きに取りなさいと,でかいブロッコリーをもらった。

茹でてその後同じオムレツパンで焼いた目玉焼きと一緒にトーストにのせてバジル&オリーブオイルをかける。その辺の食い物。

その辺の食い物,ガスレンジに吹きこぼれて固まったデンプンの付着物,要するにオブラート様の糟を食べにくるナッチ。この困った癖はかなり筋金入りで,ガスレンジをきれいにしていても,きしめん茹でてて,お湯を吹きこぼした後とか,ワイフが鍋でご飯を炊いた(ワイフは炊飯器で炊くのよりガスで炊く方が好きなので頻度は高い)後にやってくる。舌をやけどしないか慌てる。いったいどこで,何故にこの癖が生じたのか,オブラートを舐め食うことを全くわからない。食に関しては,ナッチ&ユッチ姉妹は,かなり保守的でキャットフード以外には見向きもしない。固形が基本で,近の缶詰の残りを,わずかにユッチが食べることはあるが,ナッチは固形しか食べない。チコのように刺身どころか,ご飯を食べたがることもないので,本当に不思議だ。

チコは,お皿にその辺の魚がないと,なんとなく,しょぼーんとされることがあるのだが,まあ腎臓障害リスクを思うと,しょっちゅう食べさせる訳にもいかない。今日も,その辺のキャットフードでも食べていてね。

ユッチは,一番何が欲しいのかわからないが,その辺のものじゃだめなときには,こちらとしては,何を要求されているのかわからぬまま,ねだり続けるので,困り者。
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