A1マクロの補強始末
2004年 12月 29日
使いやすいA1のマクロを補強するために,色々考えたのですが,クローズアップ・レンズを使う事にしました。最初は,ヤフオクで落としたKenkoのNo.3を試したのですが,その撮影倍率ではあまり意味がないと思えたので,思い切ってキタムラ(我が町にある唯一の量販系カメラ店)でたたき売りになっていたデジカメオプションレンズの星,レイノックスのスーパーマクロ・コンバージョンレンズ(DCR-250)を使う事にしました。フィルタータイプのようにねじ込みではなく,レンズキャップのようにワンタッチで装着できるのが便利です。
欠点は,そのためにうっかりすると光軸がずれて装着されているのに気づかない事,付属の前玉レンズキャップが合成ゴム系で深くぴっちり填ってしまい,さっと取り外せない事の2点のみです。
それから,説明書には2cmぐらいのエクステンションとなる別売りレンズホルダーを使うようにとなってますが,A1は,サンプルには載ってませんから,勝手にやれっていうことでしょう。勿論勝手にやるわけでして,実際,A1+数ミリ伸びる程度の49>58mmステップアップリングで十分使えてます。CCD像面等倍ぐらいにはなっているかと思います。画像は我が家の庭で満開のウインター・サボリーです。
本来,完成されたレンズに余計なコンバージョン・レンズを着けるよりは,トリミングした方がマシと思っているのですが,レンズ一体型デジタルでは,何となくそのあたりお気楽にいけます。持ち歩くのも僅かな体積の補助レンズですので,これなら問題なさそうです。かくして,型落ちのCoolpixを手に入れずに済みましたし,ストロボやアンチシェイクなど撮影が有利なA1でマクロが使えます。この倍率ならマイクロ・フラワーと私が勝手に呼んでいる5mm以下の花についても,十分使えそうです。
で,もう一つ欲しいものが届きました。詳細は省きますが,最期のTシリーズT3です。手元に届いたのは予想もしなかったブラックチタンモデルでした。
そっちも,同じ方法で接写したものを載せておきます。ちょっと正対していないので,レンズのT*のピンが外れているのですが,チタンボディ表面の描写など,私には十分で,未だ拡大できる余裕があります。
口コミ掲示板などで,コンバージョンレンズの話が良く出てますが,望遠や広角などは個人的には使う気がないのですが,クローズアップは,コンシューマ機のオプションとして性能的に悪くないと感じました。
追加分です。ワイフが本日購入した有機無農薬苺。ちょっと表面反射するも,種の細部など結構楽しいです。ワイフが「種の頭頂部の紐みたいなものずっと不思議なんだけれど,何?」って訊いてきました。私と違って目が良いです。種子の発生時に作られる組織の痕跡みたいなものなのか? 今度,種子の出来るプロセスを調べとこう。というわけで,私が撮るとFoods photoにならず,やっぱり標本写真ですね。
プチトマトと苺だけは生産現場を見ると普通のものを口に入れる元気がなくなると,ある百姓をやっている友人が言っていました。僅かでも虫に加害を受けると商品価値がほぼ無くなるので,どうしてもインテンシブに農薬を撒きたくなるとの事。無農薬ものは基本的にクルーズドハウス栽培みたいなものが多いと推察されますから,そこまでやって「安全な食べ物を作る」ってのは,もの凄い努力だと思うのですが,天の邪鬼な私は,なんとなく何が健全なのか分からなくなります。
段々,無味乾燥な被写体になっていきます。しかし,これで拡大倍率が分かりやすいかと思います。これが今の最大拡大倍率です。エクステンションチューブを伸ばせばまた変わってくると思いますが,収差等も目立つと思います。
以上,全て外部ストロボ(3600HS(D))に広角用レンズを填めての1灯ポン炊きですが,結構光も良く廻っていると思います。もちろん望遠側でしか使えませんが,ワーキング・ディスタンスも丁度良いです。余裕のないフィールド時の記録撮影では,この程度に写れば十分かと思います。
少しのクローズアップはケンコーの1枚玉でも何とかなりますけれど、ネイチャーには物足りないでしょう。レイノックスは周辺が崩れやすいかと思いますが、ワイコンほどではないので使えるのではないかと想像します。撮影領域が広がって良かったですね。
レンズ一体型デジタルカメラ+クローズアップレンズ。思ったより使えそうですね。ますます欲しくなりました。デジタルカメラ。
京セラさんは、35mmと60mmを捨てたので、このことはすなわちコンタックスシリーズの終焉と受け止めています。Nは続かないと思いますし、「なんちゃってツァイス」のデジタルコンパクトで生き残りをはかるのでしょう。T3は大切な忘れ形見ですね。
海野和男さんの作例に,一眼に虫眼鏡組み合わせてちょっと遊んだマクロ撮影があった気がするのですが,それ見て,結構使い物になるなぁと思った記憶がこの手を使ってみようかと思い立ったきっかけです。コンシューマデジタルから写真を始めた方には,コンバージョンレンズによる広角や望遠やマクロ撮影など,当たり前なんでしょうけど。このあたり,デジスコの使用もあって,病院のご飯みたいなもので,慣れてくると結構食えることに気づくってところでしょうか。