侵入Happy

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チコが怪我を負って帰ってきた。彼に手傷を負わせられる個体はまず,普通は居ないのだが、去年も今の時期,慌てて病院に連れて行った。
 書き散らしているもののログを調べたら去年の6月8日だったので,びっくり。当時のチコの体重は,6.2kgで,今回測ったら6.8kg。彼は,圧倒的運動量ゆえ,体脂肪率は低いと思う。ほとんど筋肉だけでこの体重は凄いかも。
 幸い,大事を取って,すぐに病院で処置したこともあって、経過は順調。で,既に物見台(電気温水器)にこうやって上って監視中。猫ドアからデジイチを突き出してのノーファインダーなので,フォーカスはご容赦。MFで二枚目は目測はずれた。



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 トラブルは遠方で行われたようなので、レンポウではないと思う。一方、レンポウについては,そのしつこさから,スクロータルは目立たないのだけれど、去勢されていない可能性を疑っている。一昨日は,朝,ワイフも子供達も出かけていて,私一人トイレに入っていて、ナッチが威嚇音を発するのを聴いて飛び出したら、廊下にレンポウが居たみたいな状態で,既にスキを盗んで平気でこの家に侵入してくるようになっっえいる。彼は私の姿を見ると、あわてて、逃げて行った。このときチコは遠方までパトロール、ユッチは二階で爆睡していて遭遇までは行かなかった。
 このずかずか侵入して来る状況は,彼が人慣れしているというのが大きいのと,ユッチへの執心の度合いなのだろうけれど,猫も個体差が大きいので.こういう猫も出現するとは思う。
 例えば、哺乳類では、捕獲個体に軽く叩く(といっても軽く触る程度),マーキングのために簡単な手術をする、データとるために血を抜くというようなハラスメントをかけて,同じ個体が捕獲されるかというトレンドを見ると、基本的に種によって傾向が異なる。捕獲されてハラスメントが無い場合でも,罠の中でそれなりのストレスはかかると思うのだが,二度と罠に入らなくなるかどうということについては,必ずでもそうではなかったりする。
 ここで再捕獲される傾向を‘trap happy’と呼び,逆に二度とかからなくなる傾向を‘trap shy’と呼びます。‘trap happy’は,捕獲されることによって誘因餌の味を覚えたり、結果的に殺されなかった上に新たな情報が増えたことを善しと判定する結果なのかはよく分からないけれど,そのように選択傾向が現れる行動様式の違いは確かにある。猫はそこまで‘trap happy’ではなかったと思うのだが、私自身は,猫については捕獲―記号放逐―再捕獲をやっていないので,ちょっとその方面の捕獲をやっていた研究者か或は猫の里親探しのNPO関係の人に尋ねてみたい。「マークした奴,また入ってませんか?」って。
 森林清野のネズミなどでは,一度捕獲した奴が,何度も捕獲される,みたいな傾向は顕著で,クマネズミとかドブネズミとか人工環境に侵出した種は,基本的に‘trap shy’で,まぁ罠が一回目のチャンスに上手く駆動しなかったりすると,二度ととれずおしまいで、駆除に苦労する。
 もちろん,猫ドアからの侵入は本人の意思でいつでも逃げられる状況だと認識しているわけで,捕獲のアナロジーになっていない。何らかのアクシデントによりディスターブがかかったとしても更に入ってこなくなるというのは,そう考えると簡単ではないかも。状況から判断して、今の彼は,結果的に‘Happy!’になっており,ちょっと加速しているような。
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因に,チコもよそ様のお宅に侵入したくてしょうがない性癖を全く隠そうとしない。人の家の玄関の前で,私の顔や、そこの家の人の顔を見て、入れろーと啼いている。「駄目よ、チコ。あんたの家はあっち」と断られて,いつも残念そうな顔をしている。
 以前暮らしていたジタンも人の家に上がり込むのは大好きで,ご近所に遊びに行ったら,二階でどたばた足音がするので、そこの家のわんこを二階に上げているのかと思ってお尋ねしたら、「ああ,アレはあんたのところの猫だよ」と言われて,顔から火が出そうになった覚えがある。更にその隣のお宅には,ベランダから侵入しようとしたところをワイフに取り押さえられたりしたが、懲りずに侵入して,ご夫婦で食事されているところに二階から階段を下りてきて,ニャーと強請って可愛がってもらっていた。そのお宅が,近所で発生したシロアリにやられて家の建て替えをしている時に,チコは遊びに入って大工さんが知らずに閉じ込めたりという事件もあった。ご近所が、皆,猫好きなので助かっている。今,現在,入り込める家は昔ながらの農家の1軒だけ。そこのおじさんの深夜の晩酌にチコがつきあったとのこと。
 公陳丸は,慎重な猫だったので,そういう行儀の悪いことはしなかったと思ったが、猫を飼っておられたそのお宅の屋根裏には,そこの年上のメス猫に合いによく遊びに行っていた。ネズミが居なくなったと感謝されていた。彼はよその家の猫と,上手くやれる方であったわけで,その辺も偉かったのだ。フレンドリーな猫相手でも上手くやれないのが,今,我が家の3匹。
 そこの屋根裏のねずみ取りはユッチが引き継いてやったようで,ウチの娘にならないかと褒められていた。まあ、猫好きブロックで何とかなっているが、これも引っ越し前からのリサーチの賜物。

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いつもの主治医の先生のところでチコを処置してもらって、ワイフと長男が最近の状況を説明すると,「じゃあ、その子も捕まえてきて。ウチで手術してあげるよ。」と先生。そこまで言っていただけるのは、ありがたいけど、それ犯罪っすから良いです。
 野良猫の場合は,大体,一ヶ月以上で姿を見せなくなる。これは,アジトやえさ場が固定的安定的に確保されていない個体の常だ。レンポウは飼い猫で,毎日,ちゃんとした栄養補給と安心して眠れる家庭で軀を癒してから,全開でやって来る。前回,泥だらけになって消えた後には,綺麗に毛を刈られて戻ってきたので、まあ、かわいがられているのも確か。去勢は高齢者の飼い主の方だと,NGOで,そちらの説明をすると,特に年配の男性では自分が去勢されるみたいにもの凄い反発される方もおられて,そう簡単な話でもなかったり。猫に犠牲を強いているわけであるし、価値観として分かるのだが,人間の管理化にある動物としては,この辺りはあまりナイーブだと変なことになる。
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公陳丸は,雄猫としてはフライ級(4.6kg)で,チコが義弟として彼のサポート以上に育った後は,結果的にチコに庇護される形で、現役引退させることが出来たのだが、チコの場合はどうするかな。我が家も彼を最後の出入り自由のお気楽猫とするつもりだが,彼の引退に関するロードマップは,まだまだ先の話。
Commented by ayrton_7 at 2011-06-20 17:35
体脂肪率の低いチコ君にあやかりたい。
Commented by complex_cat at 2011-06-22 11:25
ayrton_7さん,見事な体だと、私も思います。
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by complex_cat | 2011-06-18 09:21 | Cat Family | Trackback | Comments(2)

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