TelingaとICR-S300RM
2005年 01月 02日
実際に録音してみると,まぁやはりハイファイ録音機ではないので,デジタル特有のノイズが発生し,ヘッドアンプの弱さか,低音のピーク音には直ぐに飽和して音が潰れます。本来であれば,ローランドのR1あたりを購入しておけば音質的にはなんの問題もないのですが,私の想定している野生動物相手の使用方法だとちょっと話が違うところです。
私の使用方法では,
1)野外使用でき防滴処理するに小型であること
2)小型ならば外部電源背負わせてもいいから数時間録音できること
3)野外で簡単にタイマー制御が可能であること
4)ステレオ録音が可能であること
5)放置するので保険料を考慮して本体が数万円程度であること
の5つの条件を満たすとなると,本機しかありませんでした。4)にはちょっと理由があるのですが,今はまだ,ここには書けません。
この条件ならば,3年前だったら,積層電池を抱かせてDC-ACコンバータで長時間録画用のタイムラップスビデオデッキを録音機代わりにする等という代案を真剣に考えておりましたので,技術の進歩とはありがたいと思いました。こんなビジネスマン用アイテムで目的の音が撮れるわけですから。
一方のTelinga Sience Mic Pro 5 は,ICR-S300RMに対しては,あまりにオーバー・スペックなのですが,これ以外に使えるフィールド・マイクが手元にありません。
直接Telinga社と直接交渉して輸入した一品です。スウェーデン・クローネへの換算がちょっと相場が動いていたときで私の性格上かなりファジーだったのですが,ちゃんとブツは送ってきました。付属のパラボラとウィンド・スクリーンの性能も抜群で,さすが20万円する鳥の研究者御用達のマイクだと思いました。現在は,こちらの方が輸入代理店になっておりますので,購入しやすくなりました。お世話になった知人ですがこちらも宣伝料貰ってませんので誤解無きよう。
これに,音声解析ソフトが3種類(Bat Sound Pro, Canary, 解析用ではないですが音声マトリクスデータを扱えて重宝するのでSound Edit 16)あたりを一緒に用います。コウモリ用には,別の強力なアイテムがあるので改めてご紹介します。また,音自体についても,リンク先を使ってサンプル音かスペクトル・グラム・パターンをアップできればいいのですが。