クローズアップレンズマクロその2
2005年 01月 03日
近所の公園で見つけたもので,早いところ,フィールドで使ってみたいですね。ちなみに,常時紅葉したような紅葉の楓を植えるようになったのは,実際にはどうか知りませんが,私にはいかにも自然を楽しんだ経験の乏しい方の意匠に思えます。新緑のフラッシュ(芽吹き),そして紅葉に遷り変わる,その変化のすばらしさ,そういった四季の楽しみ方を理解して欲しいものです。
似た話で,どこかの町長が,町内の著名な観光地で,「今はいつも紅葉したモミジがあるからアレを植えるとか参道も工夫しろ」というような話をしたがために,参道の商工関係者から,今ここで書いたような事を言われて「あんたバカか?」と反撃を食らった話を聞いているからです。基本的に南九州は常緑の林がほとんどなので,紅い葉っぱに憧れるのも分からないわけではないのです。ずっと赤い楓があっても悪くないし,園芸品種ならば「商品」なので,なおさら人それぞれの好みの世界だけれど,映画のセットじゃあるまいし,常時紅葉している楓をそこら中に植える感性には,ちょっとついていけません。
で,もちろん,画像はもともと赤葉の「美しい」(?)楓の園芸品種が紅葉したものを撮りました。赤葉が紅葉するとどうなるのかちょっと興味がありました。詳しくは分からないですけど,千染、出猩猩とかいうイロハモミジの園芸品種ならば,春先が見頃という事になっております。要するに新緑のころ新しい葉っぱの紅が綺麗よってことですね。
ガーデニングの価値観は,しばしば,動物愛護(愛玩)によって自然保護がボタンの掛け違いからぼろぼろにされるのと同じで,混乱をもたらします。都市公園や自分の庭でやるのは自由ですけど,日本の山林とか貴重な日本の自然の原風景とも言えるようなまともな生態系の領域まで拡大されてはちょっと困ります。この辺の線引きが狭い日本では難しいので,説明しようと思うといつも困るのです。
一問一答型の答えはありませんが,なにがしかの美学を人それぞれ学ぶ機会が必要ではないのかなと何となく思います。
余計な事を書いたので,最後に口直しにカラスアゲハを撮り直した画像です。トラバは,論文で良くやるself citation。