三つ揃えて
2011年 08月 10日
i-gotU GT-800proはリストバンドに取り付けたもので,外してぶら下げたりバイクハンドルバーのステイも同根されている。
Holux m-241のみが単三電池が使えるが,その分大きい。あのと二つはUSB接続により内蔵電池をリチャージして使う。フィールドテストはまだほとんどしていないが,i-gotU GT-800proは数日間は作動させられる模様。ただ,位置の移動がないときにスリープさせる設定にした場合なので,基本モジュールの消費電力はそんなに違いはないと思われる。消費電力性能は多少は上がっているだろうけど,エネルギー集積度の高い金属水素系のリチャージブル電池にして,サイズも大きくなっているから,それで稼働時間が伸びている感じではある。衛星を探す感度や精度などはどれもあまり違いはない。
その意味でHolux m-241は,製品としてでた当時にあっても良く出来ていて,未だにOEM製品などがたくさん出てきている。Bluetoothで手元のMac Book Airとつないで,Google Earth上に位置を出したり出来る。Bluetoothが内蔵されていない下位モデルもあってそれを使わない人にはそっちで十分だろう。SUM-3が使えるのでフィールドで電池が切れたときにも便利で,エネループでも作動する。
簡易防水だが,フィールドワークで防水ケースを探したりせずに済むし,チコにつけたりするのにもいいかなと防水型のGPSロガーを探していて,せっかくだからとこの高機能のモデルが安かったので,購入したが,チコには微妙にでかかった。
表示が見やすくて,腕時計型のリストバンドに装着したときには表示を90℃回転させられる機能も便利だ。設定もいろいろ変えられるのは良い。
台湾製のGPSは,恐ろしいことにほぼ,浮気調査需要が跳ね上がり,メーカーが数十社がひしめいており,それ用にソフトがチューンされているので,移動がないと節電から勝手にスリープに入ったりするものが出てきている。それで,設定次第で,五日間ほど作動するようにできるが,強制スリープは,こちらにとっては,死活問題的なときに勝手にスリープに入って衛星がロストして位置特定が復帰しなかったり,拾ってくれてもその後の位置情報が暴れるで最悪。オプショナルなのは必須だが,下位モデルはどうなってるんだろう。
製品としては2,3週間程度データを撮り続けるのが出てきているので,自動脱着システムとビーコン・システム(後者は国内では電波法違反になる)が作れる人は,中型野生動物の短期的な詳細アクティビティ解析に使える機材を作るには,防水処理を施した上で,ベースに使えるだろう。大型獣はこれに増槽外部電池つければ,何十万も出さなくて済むので,ひとつの手だとは思う。
データファイルをパソコン上で確認してドラッグコピーみたいな仕様にできないのかと思うが,これはマックユーザー的な発想なのだろうか。
RoHs GT-730FL-S同様,添付の WinソフトがGoogleデータを呼びこんで独自ソフトで表示させ,稼働する仕様で,いろいろ使いにくいのはデフォ。基本的に移動したルートや撮った画をネットに開示するのを前提に作られているから,操作には注意が必要。
本機とRoHs GT-730FL-Sはデータを添付ソフトではなくGoogle Earth等,他のソフトに持っていく操作が,分かりにくかったりする。マック用ソフトに慣れた人は,投げ捨てたくなる可能性はある。今回の添付ソフトも,僅かなテストデータでも消去にものすごく時間がかかっていたので,ひょっとして削除ではなくフォーマットし直してないかと想像。
Holux m-241装着,パトロール中のチコ。