出水,年開けて夕暮れ時です。よくある大群の飛翔を撮るのはやめました。というか私のポジションをとれなかったという事です。
マルチングされた場所はツルは利用できなくなりますが,この区域では現地の極めて能力の高いツル保護のマネージャーさんの管理の認識の中にあって,それ自体が監視・検討されているので,まだまだこれぐらいは大丈夫だと思っています。
ただ,高齢化により農地を手放す方が出てきて転売などにより会社所有の舗場が増えてくると,なかなかやっかいな問題が出てくるという心配はしています。100年先のツル保護を考えると,ツルが半人工環境を利用しているという現状と農業の行く末を鑑みると,ツルのような大型の野生動物が果たして利用できる場所がずっと存続できるのか,非常に微妙であると思わざるを得ない状況ですね。
この撮影を行った出水のツルにとっての要所となる地域は,干拓地です。この木の生えている場所がかつての海岸線です。今なら計画段階で揉めたかもしれません。埋め立てや干拓計画の肩を持つ気は毛頭ありませんが,つくづく狭い国土で環境問題を論じる事ことは難しいなぁと思います。