たのかんさぁ(田の神様)
2005年 01月 08日
初めてしげしげと眺めて,もしやと思い後ろに回ってびっくり。田の豊穣の神様だけあって,男根崇拝と兼ねたデザインである事を初めて知りました。
この神様像,最近営利目的で大量に盗んだ男が捕まった事件もあって,コンクリートで固定して,持って行かれないようになっていたのが残念。
数年前に,ある大学による里地の生態系回復のプロジェクトに関わったことがありました。水源管理の森林の構造やビオトープとして機能するため池の造成まで含めて,今の農村でそのような抜本的な変更を行うという事は,よほど集落共同体が上手くまとまっていないと困難であるという事を実感しました。大体,農薬を撒かない区画が出現するだけでも,場合によっては周りとは相当揉める事になります。かなり良い状況の集落であったのですが,雑草と思われている植物一本残すのも,実は簡単ではありませんでした。
盗んでも良い「たのかんさぁ」文化が存在してきた背景には,様々なものが含まれているのだと思います。で,「保存会」レベルでしか存在を許されないような状況になると,相当なものが失われているであろうと感じます。
さっそくにお邪魔させていただきます。
田の神様。石仏の一種なんですね。
しかし後ろにまわってみたら、別の見方がある(!)とはびっくり。
他の地域の石仏たちの中にも、こういう見方(笑)ができるものがあるんですかね~。
こちらもリンクさせていただきました。
どうぞ宜しくお願い致します。
しかしコンクリートで固めてしまうとは....。ならばレプリカを作っておいた方がまだスマートか。
dojou7さん,私は中部地方なのですが,高校生の時,某大学に隣接するそっち系のお寺をそれとは知らずにおじいちゃんおばあちゃんの集団に着いてしまい,一緒にいた彼女とともに言葉を失い非常に気まずい状態になりました。シンボル化とかではなく,大抵は無惨なほどリアルなんですよね。
コンクリは,行事として使うならばまた剥がせるかも知れませんが,とても残念です。