以前,このシチュエーション,A1で撮った画をご紹介しました。本来の私のペースだと,今頃写真を取り込めて,SARA君をご紹介という事です。デジカメはブログにおいて最早不可欠な存在なのでしょう。
さて,画像ですが,友人であって恩人夫婦のお店のウェーター猫のサラ君です。後ろにお店で扱っているエスニックグッズの猫君が移っています。「猫をモチーフにしたオブジェ」繋がりで,お二方のブログにTBさせて頂きました。左端に写っているだけなので,どう見てもこじつけのようですが気にしてはTBなどなかなか出来たものではありませんから(笑)。
使用レンズのCurutagon 4/28は,以前ご紹介しましたが,お気に入りのチープマン・シュナイダーレンズです。確か7,000円ぐらいで購入したと思います。LEICAのように生き残る事が出来なかった,独Kodak社のRetina IIISというRFカメラ用交換レンズで,とても一眼レフのファインダーでさっとピントの合うレンズではありません。レンジファインダー用の暗いレンズですので,このような変則的な使い方の場合は,時間かけてフォーカスするか,パンで適当に撮るか風景専用レンズなのでしょう。で,私の選択として,AEと高速シャッターが使える現代のカメラを用いて,決して安いとは言えない限定品のマウントアダプターを介して使っているわけです。
CONTAX AX, Schneider-Kreuznach Curtagon 4/28
ここに京セラCONTAX AXという変態カメラがあります。ここで,「変態」というのは,卑語ではありません。最早,二度と作られる事すらない,特殊な,とんがったという意味です。勿論,使おうという人が変態という意味ではありませんよ。テリー伊藤さんが,エンスーの理屈を通り越したクルマの趣味を自動車変態と呼んでおられますが,まぁ似たような意味かも知れません。少なくともAXが出た頃ならともかく,今,改めてこのカメラを見た場合,やっぱりねぇ,ということでしょうか。
さてこのモデル,MF CONTAXカメラシリーズの仲にあって,唯一の禁断のAFカメラです。R8,9にも押し出しで対抗できる目眩がするような,そう京セラフィルムカメラ部門の技術陣がおそらくやりたい事がやれた黄金期に出たカメラです。肝心のバックフォーカスを採用したAFメカが,今で考えると2.5〜3世代前の,中央一点のあまりお利口でない挙動を示すレベルなのですが,結構重宝します。これによって,クラシックレンズがマウントさえ合えば,AFでそこそこ使えてしまいます。カメラケースを占領する馬鹿でかいボディさえ気にしなければですけど。こうやってとりあえず元気な若い雄猫を追う事も出来ます。画像は,同じように使っているRokkor 8/800です。これとCurtagonを入れると,ほら,中型のカメラケースが見事に一杯。Rokkorはともかく,本体のスペースにRolleiflex MXなら二台余裕で入りそう。