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怪我

怪我_b0060239_11481773.jpg昨日夕方,チコが後肢に咬み傷,出血して戻ってきました。大したことはないのですが,一年に数度あるトラブルです。主治医のところに行こうかとも思いましたが,消毒を終わってびっこを引いていないので止めました。あんまり格好良くない,チコの爆睡の様子。

怪我_b0060239_11362273.jpg画像は畑で遊びまくっているチコの綺麗なおみ足にピンが。その向こうに血がにじんでいます。ネコの犬歯は結構強力なので,見かけの傷口に騙されると危ないので,ちょっと点検。まぁ野犬やクルマだったらこんなものでは済みませんし,命を持って行かれるので,ネコなら良しとせねばなりません。
 長男が「マサルさんじゃないはずだ,だって最近,チコベエとは仲良いモン。」と早速分析。後ろ足をやられているというのは,逃げるところを追撃されてやられたという事で,まぁ喧嘩などやる気もないチコですから,臨界距離から反応した相手にびっくりして逃げ出すところをやられたというところでしょうか。かつて,マサルさんが数十メートルの距離からジタンに追撃をかけて,ジタンが全力で逃げるところを見ていますから,彼も一応,容疑者かな。確かに最近は,ワイフのプレオの屋根と中でしたが,近距離で二匹寝ていました。しかし,昨年の冬には電気温水器の上に陣取って,その近くにあるネコドアからガンダムよろしく行きま〜スと出撃するコウチンやチコを頭上から襲ってきた前科もあります。防犯に関わるのでネコドアお見せできませんが,ホワイトベースから出撃するところも襲われてはガンダムも辛いでしょうと一部のファンにサービスだな,この話は。パニックになった大きな図体のチコが,慌てて戻ろうとしてネコドアの扉がバラバラになって修理が大変でした。


怪我_b0060239_11383649.jpg普段あまり生き物には興味を示さない次男が一番心配して,「大丈夫チコ?大丈夫?」と声を掛けてくれました。この子の優しさは,本物。ワイフの観察だと,公陳丸はチコの悲鳴が外から聞こえた瞬間にベッドから飛び起きて臨戦態勢の顔をして,外を見ようと窓側に向かったそうです。
 2歳の末っ子は何が起こったか分からなかったので,マイペースで,おおっ帰ってきたか,てなぐあいにチコに触ります。チコは傷口を舐めてましたが,彼の干渉は嫌がりませんというかある程度許容します。私は神経質さと寛大さの共存もネコの大きな魅力だと思います。しかし,各自各様,家族の対応が面白いです。
 

怪我_b0060239_1241492.jpg しかし,さすが若い雄猫,死体のように眠っていたのは昼間まで,先ほどから通常勤務?にもどり,チコは外に芝刈りじゃなかった,何しているか分かりませんけど,出かけていきました。


怪我_b0060239_13123067.jpgと思ったら,今日は寒いのか,本調子でないのかまた戻ってきました。私のパソコンに手をかけて,じっとこちらを見ます。何を考えているのか想像すると楽しいです。どうやら眠かった模様。一人で寝てくれ〜。

怪我_b0060239_1813973.jpg上はこの顔で,前肢はこうなってる。
 以上,画像は数枚を除き,IXY D400に依るものです。シャッタータイムラグさえ何とかなれば,CCDのピッチも計算するとA1とあまり変わらないし,依然として私の所有するデジカメにおいて,手堅い写りの名機ですね。



野生動物がそうするように一時,巣に戻って必ず眠ります。眠ってダメージを回復するのですが,このときゴロゴロ鳴く骨伝導音のような低周波を出して,骨などの損傷箇所の回復を促進するという魅惑的な説が出います。ちょっと前に,珍しく見ていたTVでやっていましたが,しかし,その原著論文自体がJOISやbiosisで検索しても検索の仕方が悪いのか,なかなか出てこないので,検証していません。キーワードにはネコと低周波,骨伝導(音),骨折など放り込んでみました。 その研究スタッフが論文化していないということはアメリカの研究グループのようでしたが,あり得ないと思います。まだやり方がありそう。あのゴロゴロ音もどのような器官からどのように出しているのか未だに分かっていないというのも,本当ならとても楽しいですね。Webの検索は,あのTVプログラムしか出てきませんから,いつもながら一次資料は皆無。発信元という事になっている,ファウナ研究所というのも,大体faunaというのは「動物相」という意味で広く使われているので,ヒットしすぎて見つけておりません。学会で後輩のネコの研究者に聞くしかなさそう。
 その代わり僅かな低周波電界をネコにかけると顕著な呼吸抑制効果が生じるという論文は見つけました。体温低下はないようですから,dairy torporではないようですし,どのような機能があるのか・・・しかしネコというやつは,依然として「身近な野生」,「身近な神秘」ですね。全く魅惑的な動物です。
 ちなみに,dairy torporとは,体温を下げて代謝を落としエネルギーセーブを行う生理的反応で,森林性のアカネズミなど個体群によっては,夏の餌の枯渇期(春〜初夏までの昆虫の発生が落ち込み,種子・果実には早い)に対応している可能性が考えられます。この代謝をサイクリングさせる不思議な生理的機構をそう呼びます。深夜森の中で,目の前でヨガの眠りに入ったアカネズミを見た事があります。日単位で生じるので冬眠とはちょっと違います。
 その後は,彼の事ですから,日課通り,深夜も明け方も元気に?出かけていきますが,ちょっとばかり寝ている時間が増えているようです。少なくとも朝は私の脇腹の横に張り付いて寝ていました。

 新たなるの侵入者ならちょっとやっかいかなと思っています。周辺のネコは,一応,ほぼ4年以上メンバー固定で,全部が健康体という判断が出来ていますが,エイズのキャリアが入ってくるのが一番困ります。というわけで,猫と暮らすと結構いろいろありますね。どきっとする事は,一回や二回ではありません。まぁ子供が多いだけだと思っています。人間の子供よりは,親の神経をすり減らさないかな,それとも同じくらいと感じるのは親がファジーだからか。
Commented by ≦⌒ω⌒≧З at 2005-01-16 12:45 x
ウニャァーっ≦⌒▽⌒≧З
チコちゃんのケガは心配ですね。
腫れはもう少し経ってから症状が現れるのかな。
もう“恋のシーズン”に入っているので、遠くからでも相手を見つけに
徘徊してくるニャンもいますから、ケンカも多くなりますよね。

それにしてもチコちゃんは、それでもお出かけってことは、
テリトリーを荒らされないようにと見回りなのかなっ≦ ̄δ ̄≧З
Commented by complex_cat at 2005-01-16 13:22
お見舞いレス有り難うございます。彼は既に永遠の少年なので繁殖なわばりは消滅しています。多分,狩りや外界が面白くてしょうがないのだと思います。家の中で飼えなくなった理由は,そこまで面白いなら好きな事をおやんなさいと云う親心?からです。どうせ公陳丸の年齢になると,去勢雄は外出の頻度は落ちますし。
 公陳丸が最近使う気がないので譲り受けた?採餌なわばりのパトロールだと思います。周辺の野生小動物には脅威なので,矛盾しているのですが,まぁ自宅周辺の生物調査をやって貰っている事にしてます。
Commented by oratie at 2005-01-16 15:57
カタパルトから出撃した公陳丸殿への奇襲に成功したランバ・マサル殿は、
こう言っていませんでしたか?
「ザクとはちがうのだよっ!ザクとはっ!」

しまったっ!complex_catさんの撒き餌を喰ってしまった。

チコ殿おだいじに。
Commented by complex_cat at 2005-01-16 17:52
oratieさん,そう見事に食いつかれると,撒いた方が感動してしまいますね。他の人が引くといけないので控えめにしようっと(笑)。
Commented by kenpyan4 at 2005-01-17 11:58
チコさん、とりあえず大事に至らなくてよかったですね。
離陸時が一番危険なのは、戦闘機でもMSでもネコでも一緒ということか。
チコさんは、パソコンに前足掛けて、今度は電磁波で治療してたとか(爆)。
それとも、「これは、いいものだ」とつぶやいていたのかもしれません!
すいません、一部のファンです!!
Commented by complex_cat at 2005-01-17 12:05
kenpyan4さん,どうも。電気温水器の上は僅かに暖かいので,どうも野良ちゃんに利用されてしまうようです。
パソコンですが,あまりに薄汚いG4なので,泥足で乗られても文句が言えません(笑)。この子,座ったりする下にガンプラとか何が置いてあってもあまり気にしない子なんです。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-01-17 12:12
ガンダムって、もう今すごく話が進んじゃって(?)るんですよね…。アムロもシャアもいないらしいので、ついていけません 泣。(あっ、トシがバレるトシが)
チコ君の怪我、大事ないといいですね。ところで…わたしのデジカメIXY200aというヤツ(もう3年前のものですね)なんですけど、かーには使えないんです…。
ちなみに、かーのゴロゴロ音はとても小さく、彼の胸元にわたしの耳が近づいて初めてわかったり、触れてみてわかったりします。苦痛のあるときにもゴロゴロいうそうですね。
Commented by complex_cat at 2005-01-17 14:44
基本的に普及タイプのデジカメでは,猫の動きを捕捉できる機種は少ないです。IXY200aも辛いかと。
チコべぇもゴロゴロ音小さいです。部屋中にもの凄く響く音を出す子もいるのに不思議です。断末魔にもゴロゴロ音を出すと言う事ですが,猫の死を受け入れるシーンは,死にぞこなう人間が多い中,あまりに高貴に見えます。死ぬ事が怖くなったとき,猫達に学んだ事を思い出そうと,密かに思っています。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-01-17 16:55
猫だからあまぁいいけど、人間の子供だったらきっとこやつはどうしようもない問題児だろうなぁ… と、日夜かーを見て思います。
猫の臨終をみたことはないのですが、人間の臨終をみて、ああ、死ぬことってやっぱり怖くなさそうだなぁと思ったことがあります。特別に立派な死に様だったわけではないのですが、最後にすっと「解放された」顔になって逝ったからでしょうかね…。
Commented by complex_cat at 2005-01-17 18:31
うちの猫たちもです。特に公陳丸がですが。COMPLEX CATというのは実は彼を見ていて思いついたタイトルです。いわゆる複雑系。そのへんの野良猫のなんてシンプルなことよ,と思ったりします。
 話は変わり,私のお婆ちゃんもそのとき綺麗な顔をしていました。某藩菩提寺兼家老職の家に生まれ,女学生時代はテニスに勤しみ,孫の手が離れると自分一人で海外に出かけ,90で大往生だとみんなが納得し,火葬場では我が一族だけは,なんかはればれと送り出せた感じで,交通事故でお子さんを失ったりした一族などに混じったため,明るくて周りから浮いていました。死は平等には訪れないと思った次第です。
Commented by dojou7 at 2005-01-17 20:03
dojou7です。横からすみません。猫の臨終、たしか中学生の頃一度だけ立ち会いました。当時の猫たちはもともとノラ系なので、ひとりで隠れて逝くのですが、ひとなっつこいのが一匹いて、立ち上がってからゆっくり倒れて、すっーーと逝きました。暖かみがゆっくり消えてゆきました。
誕生と臨終立ち会って初めて飼い主といえるのではとそのとき思った記憶があります。kyoko_fiddlerさんのコメントで久しぶりに昔のことがよみがえりました。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-01-18 00:18
わたしは、どういうわけか、この猫が来たときから、猫の逝くときをよく考えています。この猫の生死の責任は自分にある、と思うからでしょうか。飼っていた猫の臨終に立ち会えたdojyou7さんは幸せだと思います。猫も人間も一生の長い短いではなく、「そのとき」を見れば、「大往生」かどうかわかるのかもしれません。猫だって人だってどんな運命で早世してしまっても、生きていた間充分に可愛がられていたのなら、きっと「大往生」なんですよね。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-01-18 00:21
うーん、複雑系というにはあまりにもオマヌケだったりするけれど、かーも屈折しまくってます。それだからこそ、他のかーの兄弟達よりも特別にわたしの気を引いたのですけれど。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-01-18 00:41
タイムリーといっては不謹慎ですが、よく覗かせて頂いている、「猫の森」という野良猫たちの住む森にごはんを持っていってる方のブログがあって、今さっき行ってみたら、1匹の古株の猫が死んだと書いてありました。4日ほど前から現れないので心配していたようで、探しに行ったら、以前、元々世話をしていたご老人がいた場所に戻って眠るように逝っていたそうです。あのブログを書いている人は、その猫をちゃんと「飼って」いたんだなぁ…。
う、ちょっと話がズレました。すみません。
Commented by complex_cat at 2005-01-18 07:31
いえ,良いですよ。お話有り難うございます。野良をやっていた公陳丸は言うでしょう,「猫の森には帰れない。ここで良い人見つけたから。」良い人とはワイフの事です。本日もワイフに張り付いて寝ていました。
 どんな猫にも,飼い主が必要なのかも。野生のまま,やっていける能力があるのに,なんて不思議な生き物なのだろう。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-01-18 17:35
猫は、イエネコというのが正式名称で、野生の猫とはすでに明らかに違う動物なのだから、野良猫を指して、あれが本来あるべき猫の自然な姿というのは大間違いなのだと 確かそんなようなことを加藤由子さんという動物ライターの方が書いていました。たとえ、ゴハンの時しかかえってこなくても、寝るときしか帰ってこなくても、どこかで人と繋がりを持つのが「猫」なんだそうです。でも、猫は人と暮らすことで本来ならしなくていい(であろう)葛藤や屈託をしているのではないかと かーの仏頂面を見ると思ってしまいます。かーが、いつの日か、「駐車場には帰れない、ここがいい」って思ってくれたらいいんですけどね。ところで、下手人は割れましたか?ビョーキ持ちでなければいいですね…。
Commented by complex_cat at 2005-01-18 22:58
とりあえず,ちょっと時間をおいてから,獣医さんで検診でしょうか。ウチの主治医の先生は,「エイズ検査?やって分かったって落ち込むだけだしお金掛かるだけからやめときなさいよ」っておっしゃる方です。ちなみに,飼い猫5,6頭,全部家の中で飼っておられますが,来る子をその都度調べたら全部エイズ猫だったという方も知っております。
 かー君はkyoko_fiddlerさんのところ以上に幸せに暮らせるところがあるかどうかは関係ないと思いますよ。彼は今幸せだから。間違っても駐車場が良いってことはないでしょう。
 イエネコのルーツについては,現在準備中です。あんまり学術的にならぬよう,一方で生態屋としての矜持を持ってイエネコの起源についての覚え書きを書いておこうと思います。加藤 由子さんの著作一冊も持っていないのでAMAZONで検索したら48件!。「・・・とことん眠い」だけは少し立ち読みして,私にしては珍しく買わなかった事だけ覚えています。何でだろう。気になったので,ちょっと読みますね。時間無いので,これは期限無しの宿題とさせてください。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-01-18 23:20
加藤さんの本で面白かったのは、猫の気持ちを聞いてごらん、かなぁ…。
かーと一緒に暮らすことにしたときに、自分が猫のことを全く知らないのに気がついて、当初けっこう本読みまくったんですよ。お勉強本から猫エッセイまで。で、結局断片的な知識ばかりになって、わけがわからなくなってしまいましたけど…。猫の肝臓に解毒作用があんまりないこととか、アワビ食べたら耳が腐るとか、植物を食べさせたらモノによっては死んでしまうとか、クレゾール使ったらいけないとか、系統だって勉強する時間がないんだから、禁忌だけとりあえず覚えておけ、と焦った結果です。
気長にイエネコ講座を待っていますー♪
Commented by complex_cat at 2005-01-19 02:17
これまで猫について,データは見たいと思っているのですが,解釈は読まないようにしております。石坂啓の「赤ちゃんが来た」の猫話みないな気楽なエッセイは好きですけど。それとかつて畑さんのところにいたジェルミ・エンジェルの一冊。彼は現代行動学の薫陶を受けている人ではないので,古典的解釈に,えって思うところもあるのだけれど,愛があるし楽しいです。一方,猫漫画は増え続けております。猫漫画の「サザエさん」=「猫三昧」,猫漫画の「ぼくんち」=黒號 ,ていう感じかな。「ドラん猫小鉄」も買い直しましたしワイフと二人で買いあさっております。猫や猫漫画の話をしているときは,子供たちの話をしているときより夫婦間は平和?かな。
Commented by nekoromochi at 2005-01-21 00:11
ニャハハハハハハハっ≦⌒▽⌒≧З

> 猫や猫漫画の話をしているときは……夫婦間は平和?かな。

ご夫婦いつまでも平和がいいよねっ。
「縁側で ニャンがとりもつ 夫婦仲」
              by ねころもち@肉球の俳句
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by complex_cat | 2005-01-16 11:32 | Cat Family | Trackback | Comments(20)

Necology(=猫+Ecology) and Nature Photo Essay, Camera classic, Martial arts & etc. 本サイトはhttp://complexcat.exblog.jp/です。画像はクリックすると大きくなります


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