携帯デジ
2012年 01月 21日
フレキシブルモニターがあるわけでもない,ARROWS ISW11Fの場合,自分撮り方向では,インカメラに切り替えられるが,画像素子のスペックは130Mとかなり落ちる。画質はこんな感じで,ちょっと前の同程度の画素子数の携帯デジの画よりは,やはり少しはいいかなと感じる。
実際は撮れない画,取れないタイミングの画が増えるのでスマホ・デジのおまけ機能で取るというのはストレスがたまる。あまりやりたくない。やりたくないが,実際に,手元に撮影装置といえばそれしかない場合があるので,機能がまともになってくれるに越したことはない。
この画も,車のラゲージスペースを掃除していたら,近くでぼーっとし始めたチコが,いきなり肩に乗せろと言ってきたので,飛び上がってきたところを撮ったもの。7kgの巨体で子猫の時と同じことをさせろという。カメラは数メートル先に放り出してあって,首から下げた携帯だけは確かに使える機会が多い。自分撮り側のカメラに切り替えて撮影したが,タッチパネルの片手操作は本当に難しい。
ARROWS ISW11F
それは,これだけデジイチもコンデジも性能が上がって普及している状況では,あえて電話機の付属機能で撮影するという人たちはますます,ユーザーとしては既に限定されてきているはずとメーカーも考えているからではないかと思ったり。
ARROWS ISW11F
動画機能が付いていることからの恩恵で,連続で複数コマ数を撮り,その中からまともなものを選択するみたいなモードはコンデジでも普通になっているが,本当にシャッターチャンスを者にしたい場合,初撃の一枚が思ったとおりのタイミングで撮影できない機種の場合,実際には使いものにならない。
動画で撮って,後で切り出せばみたいな方法もないではないが,動画の1コマあたりのシャッター速度は不都合に低速だったりする場合もあって,ここぞというタイミングのコマもブレまくりでスティル画として成立していなかったりする。
ARROWS ISW11F
それよりは,持っていけるならば,今時のコンデジか,あるいはデジイチを掴んでいた方が,精神衛生上は楽だ。取りたいものがあった場合は,はるかにストレスなく,画として持ち帰ることができるから。
フューチャー/スマート・フォンは,いわば撮影においては緊急避難的な道具。寸鉄も帯びずじゃなくて,例えば大刀,脇差持てぬ場合の寸鉄みたいなもの。それでも使い方によっては,十分役に立ってくれる。ただ,一方では「もうデジカメ要らないよね。」みたいに喧伝する流れもあるようで,それならもうちょっとカメラ機能も頑張って欲しいよなとは思う。画質は,過去においても名器と呼ばれるなぜか高画質デジカメみたいな雰囲気の画が撮れる携帯の機種もあったりしたものの,大抵の場合は,一枚膜がかかったようなコントラストと発色,そして何よりも極小画像素子のお陰で,1G overの画などでは,細密感は得られようとも,1ピッチのズレの範囲が狭いのでブレやすい。無駄に画素子数だけ,という雰囲気のものが少なくない印象。ただ,こういうのは機械の仕様みたいなもので,営業の戦略やモジュールメーカーの意向に沿うと避けられない部分もあると勝手に思っている。
ARROWS ISW11F
一方で,微小画像素子は,被写界深度が深く,マクロ撮影において,有利な場面もある。料理のメモ取りには,十分だろう。ただ,特定の部分にフォーカスを持って行ってぼかすみたいな表現はマクロ撮影でも珍しくないのだが,それは苦手ということになる。
で,あまり文句を言えば,そもそもオマケ機能なのだから言う方が無粋,みたいなことになってしまう。一方では,「そういうもの」なので,寸鉄を使おうというなら,それできちんと戦う方法を考えるべきなのかなと思ったり。
本機については,ベストショットセレクトやスマイルシャッター,GPS連動,更には「防滴」と多機能だが,単純な露出補正や勿論,露出ロック,置きピン,フォーカスロックなどはできない。露出補正やフォーカスロックはこの前に持っていたものは可能だったが,本機では,そのあたりの機能が無いので,任意点のフォーカス&露光優占がタッチパネルで機能するから,使いこなすならそういう使い方になると思う。
唯一,なまじパンフォーカスからAFになった一方で,低照度でのフォーカスは,モデリングにLEDを光らせておかないといつまで経っても合わない。
ARROWS ISW11F
上の一枚は,デジイチの画。アスペクト比の問題ではなく,レタッチで,輝度を落とし彩度を上げようが,フューチャー/スマート・フォンの画は,情報量が少なく弄りようがないものが多いので,その部分も諦めていたが,このあたりの製品については,その辺もなんとか大丈夫。
Canon EOS Kiss Digital X, SIGMA ZOOM 18-200mm 1:3.5-6.3 DC
そうは言っても,高次なテクノロジーが盛り込まれているから,資源と投資がもったいなくて,どうせなら,カメラ機能もなるべく使う気になる機種というのが私の基本的なスタンス。
Canon EOS Kiss Digital X, SIGMA ZOOM 18-200mm 1:3.5-6.3 DC
Canon EOS Kiss Digital X, SIGMA ZOOM 18-200mm 1:3.5-6.3 DC
Canon EOS Kiss Digital X, SIGMA ZOOM 18-200mm 1:3.5-6.3 DC
スマホデジではもとより,片手撮りで,その場で好きな方向に振り回して操るみたいなのも諦めるしか無い。
Canon EOS Kiss Digital X, SIGMA ZOOM 18-200mm 1:3.5-6.3 DC
デジイチの場合は,左手で構え直すか,天地逆にして右手の親指でシャッターを押す。小型軽量機が前提だが,山勘フレーミングなら,勿論,軽くて小さいコンデジのほうが楽だ。
それ用のカメラをスマホとは別に二台持ち歩くというのは,慣れるとそんなに苦痛ではない。ある会合で,飲み会の席,デジイチを横において酒飲んでる私を見て,少し奇異に思われた方がいたのだが,ISO感度最高にしてマニュアル露光にしてストロボも炊かずにパシパシ撮るやり方を見せて教えたら,本人がハマってしまって「やっぱりデジイチって凄い。これ以外で撮らないって分かります。」と言われた。勿論,それすらも普及機の話だ。私は慣れてしまったが,画像素子の大きさはそのままで,小さく,いかにもこんな場所にもカメラ持って来てます的ゴツさを示さないSONY NEX辺りは丁度良い妥協点ではないかと思ったり。
Canon EOS Kiss Digital X, SIGMA ZOOM 18-200mm 1:3.5-6.3 DC
ともすれば,写真関係のオフでの集まり以外では,飲み会の席でデジイチを同席させる人間もまず,見なくなった。コンデジだけではなく,携帯デジの普及のほうが大きいかもしれない。
スマホの電池はすぐに無くなり,3Gの穴あきの問題もあって,現時点では繋がりにくいというのは,はっきり状態としてあるので,ひと世代前のフィーチャーフォンも手放せず,フィールドの時には持っていくのだが,それで,撮った画。多少はレタッチできたので,比較的破綻が少ない画。
HITACH Mobile Hi-Vision CAM Wooo H001
例えば,この方の場合,クオリティの高い写真をとってられるのだが,中に言われてもそれと分からない,携帯デジの画が混じっている。実際に東京でお会いしたこともあり,今はこのブログも更新が止まっているが,アーティストとしてのお仕事もプライベートも充実されていると聞く。
携帯時で作品のエントリが見つかったら,リンクを貼らせていただこうと思う。
要は,被写体や使い方,そして,デジカメの進歩を考えれば,数年前においても,今の捻れた画素子数のインフレ状態との比較は別にして,当時でもまともな携帯デジカメを作れないことはないはずであったので,機種ごとの差位というのは,今に続く流れの中で意外と存在すると思ったほうがいいのかも。
故にいろいろ悩むのだが,少なくとも野外の順光下で,動きまわるチコみたいな被写体でない限り,そこそこ撮れるようになっていると判断して良いようだ。
猫ちゃんの臨場感凄いですね、バグース!!