人気ブログランキング | 話題のタグを見る

This immortal, I am Tessar.

This immortal, I am Tessar._b0060239_14444816.jpg
1901年,年、Ernst WanderslebがZeissに入社,翌年1902年,23歳になった彼とPaul Rudolphが二人で開発したのがTessarF6.3だそうですから長寿なレンズですね。日本のコシナさんがその名を襲名した世界最古のカメラメーカー,オリジナルのVoigtlanderの創立がモーツァルトの年代とダブると聞いて驚いた事がありますが,そこまで行かないにしても,ともかく設計はべらぼうに大昔。最近の京セラやソニー製品に見るZeissレンズでは,Vario-を冠したTessarはあっても単焦点は見かけなくなりましたが(おっと,デジタルならCONTAX i4Rがあるか。でも・・・まぁいいや),写りを見る限り,その描写はまだまだ現役というか,ほとんど不滅かと思うようなレンズです。画像は久方ぶりのローライ・スクウェアによる里地の生態系復元で造成したため池です。短期間でも生物の種数が大幅に増大しました。 Rolleiflex MX, Tessar 3.5/75


This immortal, I am Tessar._b0060239_15114552.jpg
同じTessarでも古い方が柔らかい描写になると,みおさんに言われた事があります。クラカメではあまりやらない,最短撮影距離ぎりぎりの撮影です。ドレイカイル(回転プリズム)を用いた,カメラの外側,空中に光路がある特殊なファインダーは,非常にピントが合わせやすかったりします。ZEISS IKON CONTESSA 35, ZEISS OPTON Tessar T* 2.8/45


This immortal, I am Tessar._b0060239_14553123.jpg
同,我が家にやってきたばかりのチコ。シンク中でミルクを飲むところに水場大好きの片鱗が見られます。 ZEISS Tessar 3.5/45


This immortal, I am Tessar._b0060239_1505290.jpg
一時期,フィールドでは持ち歩かない事がなかった京セラT-proof。よく撮れるし面白いカメラだったのですが,本当にハードに使うと,直ぐ水没してしまう防滴には泣かされました。沢でぶっこけたり,瞬間的に水につけたただけなのに。ちょっとでも圧が掛かるとお仕舞い。まだ,ゾンビカメラ(水没しても扇風機で一晩乾かすと完全復活)のTiara IIの方が保ちました。でも良いカメラで,やっぱり,欲しくなります。今は自動撮影用に改造された逆輸入品をそうやって使うときのみ,触りますけど。
 スポットライト的に対象に目が向くような構図が,Tessarの特徴が生きるような気がして,よくそういった画を狙いました。Kyosera T-proof, Tessar 3.5/35


This immortal, I am Tessar._b0060239_1525667.jpg
見事に実った,完全有機無農薬の稲穂。Rolleiflex MX, Tessar 3.5/75


This immortal, I am Tessar._b0060239_1515134.jpg
最近はXenarばかり使って出番が減りましたが遜色在るわけではありません。Rolleiflex MX, Tessar 3.5/75
 アーティクルのタイトルは,少年期に読んだ古典SFのそれにちなんだものです。主人公の名はコンラッド。そう,ロジャー・ゼラズニィ作,「我が名はコンラッド」。あらすじなどは忘れてしまいましたが。
Tracked from COMPLEX CAT at 2005-03-17 20:09
タイトル : ZEISS OPTON CONTESSA T*2.8/45
実用的にすばらしく,このままフィルムカメラが衰退する,しないに関わらず,おそらく二度と作られることのないメカニズムと云うものがクラシックカメラにはいくつかあります。 その理由は,1)技術的に失伝してしまうと云うのと,もう一つは2)機械的なメカが精緻かつ複雑過ぎて,製造/組み立て/調整にコストがかかり過ぎると云う理由があります。で,当初は2)の理由であっても,時間経過とともに1)もその理由になってしまうのは,機械式カメラの特性と云うべきかもしれません。NIKONがS3やSPを復活させた理由はいろいろあ...... more
Tracked from ゆっくり写真 at 2005-03-26 17:29
タイトル : Rolleiflex 3.5E
 デジカメが主流になった今でもこの時代のローライは高値で推移していますが、3.5Plannerの描写はサズガに柔らかさと繊細さとシャープさが共存しています。忙しくてこれを持ち出す拒が減ってしまっているのですが、2年ほど前に撮った花嫁(友人)の写真を見て、改めて凄..... more
Tracked from LostColors B.. at 2005-10-07 17:06
タイトル : テッサータイプレンズの研究
勿論、私が研究するわけではありません。バリバリの文系ですから(笑)。 昨日の写真... more
Commented by yusuke at 2005-01-20 18:53 x
記事とは関係無いですけど、
小さいころのチコがシンクでミルク飲んでる縦位置の写真いいですね。好きです。
Commented by complex_cat at 2005-01-20 19:41
有り難うございます。駄作写真が多いのでおしゃべりでごまかしているようなものですが,写真気に入ってくださるなど望外の喜びです。コウチン真っ黒で,シンクぴかぴかで,反射式しか手元になかったので,露光が読めず,ちょっと露光オーバーでしたね。
Commented by aperture at 2005-01-20 23:06
パウル・ルドルフもエルンスト・ヴァンデルスレブもイエナ大学卒でしたね。このふたりが開発したテッサーF6.3が開発されたのが100年以上前とは驚きです。ギリシャ語で4を意味するそうです。
Commented by complex_cat at 2005-01-21 14:40
優れたコーティング技術がなかった頃,内面反射と収差補正のバランスが4枚あたりだったという事でしょうか。しかし,コンピュータもなかった頃,二人の天才が計算尺と製図板だけで,無から一つのレンズ構成を考え出し,その基本設計が今でも通用するというのは,「鷹の目」ではなく,ちょっと大げさに言えば「神の目」と言っても良いような気がします。ちょっとロマンティックな気分で徳に古いテッサー取り出すときは,使っております。
Commented by みお at 2005-03-26 17:30 x
久々にローライ写真をスキャンしてみましたのでローライつながりということでTBさせていただきました。
Commented by complex_cat at 2005-03-26 18:44
みおさん,有り難う。そっちへ行きます。
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。

by complex_cat | 2005-01-20 15:09 | Field Classic | Trackback(3) | Comments(6)

Necology(=猫+Ecology) and Nature Photo Essay, Camera classic, Martial arts & etc. 本サイトはhttp://complexcat.exblog.jp/です。画像はクリックすると大きくなります


by complex_cat
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31