点検
2005年 01月 24日

車の掃除をしていたら,すかさず,末っ子と点検。末っ子はウォークスルーのないトラヴィックの3列目の座席から前へ行けず,おいて行かれてちょっとつまらなそう。チコの方はこの位置でもバランスを取るわけでなく,尻尾を天井に着くまで上げています。末っ子が後ろにいる故の反応のようです(以前ご紹介した,僕はここだよ,着いておいでというサイン)。でも末っ子は,着いていけない。
この二人,連むととても自然です。やんちゃの激しいあの子が,チコに対して我が儘な欲求をぶつけたりしないのが不思議なくらい。彼のチコの触り方は,猫好きの人のそれとも全く違うのです。ワイフも控えめにコウチンに触る方ですが彼女が感動していました。はっきり書けば悔しいのですが,彼の触れ方だけをチコは受け入れます。よい画がえられたらそのうちアーティクルに書きますね。
チコのやっている点検作業は新しく狩り場として機能する場所かどうかというチェックの意味もあるようです。
実家の猫について,ある部屋を猫がチェックをしに来たときに,ケージに入れた野ネズミをうっかり見せてしまった事があります。その後そのケージを隠したのですが,数日間,定期的にその場所にやってくるようになりました。過去体験から,スケジュールをそのように変えてしてきていると云う事だと思います。空間(箱の中なども相当すると思います)に対する点検のような行動は,彼らにとっては,採餌場所(Foraging site)についての一種のアセスメント(一応,動物行動学用語)としての行為ではないか思います。で,一定期間,彼らの満足度を増加させるイベントが無くなると,リストの後ろに回される可能性が高くなります。勿論,彼らの頭の中にある見回りリストのランキングにどのようなものが並んでいるかによって,選外に漏れるか,定期点検が続けられるか,違ってくるとは思いますが。

彼は車の中に入る事について,ネガティブな感覚を持っていないので,近くに我が家とは無関係の人の車が停まっているときに窓が開いているとちょっと心配です。近所の方の関係者が路駐していたその車の,エンジンが掛かったとたんに血相変えてチコが後部座席の窓から飛び出てきた事がありました。早く公陳丸みたいなおっさん,いやナイスミドルを過ぎるくらいになってくれた方が,心配が減って良いのですけど。
脱帽です。
ワイフが,私の写真,10年前に比べると少しマシになったといっていますけど。