
Q-400からの珊瑚礁の海が写したくて,「電波を発しない電子機器」扱いされないフィルムカメラを持ち込んだ。
Leica R4sは,ミノルタのXEベースの当時においては,自動露出制御の立派な「電子カメラ」だけれど,ダイキャストボディの中のアナログ回路を微電流が流れるだけ。
Leica R4s, Leica Summicron-R 1:2/50

フィルムカメラは久しぶりだったが,カメラ量販店のネガ現像&CDが安くて便利なのが分かったのが収穫。ポジフィルムは,本当に使ってない。
Leica R4s, Leica Summicron-R 1:2/50

ヘゴの葉っぱのクチクラの反射が交じる色は,一応フィルムらしい色が出ている。どちらにしてもブログにアップして,自分も人様もモニター象を見ているのだが,そう感じるのは,階調や発色などからだろう。
Leica R4s, Leica Summicron-R 1:2/50

うっかりスポット測光を使ってAEで撮っていたので,メヒルギのマングローブはやや露光オーバーになったのだが,ネガフィルムのラチュードで問題なし。このカメラの露出補正はとてもやりにくいというか,昔のカメラはISOダイヤル部分を動かして抵抗値を変えるだけで,こんなモノだったのだが,今時のデジカメの露光補正の方が,直後に確認してフィードバックできる分,あたりまえだが,明確かつ楽になっている。
Leica R4s, Leica Summicron-R 1:2/50

アマミノクロウサギの糞粒。これも露光オーバー。マングース駆除が進んで,生息が回復したところが増えている模様。
元々資源の常在性が高い草食獣なので,マングースとノネコの他,あとは輪禍対策さえ何とかなれば,天敵の居ない島で生き残ってきた環境が残る限り,何とかなりそう。
Leica R4s, Leica Summicron-R 1:2/50

手元に残っているフィルムは,ISOも400どまり,この照度で粒子のアレが発生,それでも,露光を切り詰めるとそれなりの闇の雰囲気が出る。いくらでも明るく取れるデジタルの勝手とはやっぱり違う。そう,夜間撮影とかは,フィルムの時代,こんな感じだった。

デジカメ換算で1,200万画素,1.2G分ぐらいの情報があると言われたりしたフィルムだが,普通にFujifilmのサービスの規格通りCDに焼いてもらって,デジカメの画を手にするのと,このくらいのサイズだと遜色ない。
現像サービスまで近いなら,フィルムを使いたいのだけれど,やはり本数撮ると懐に響く。

実際に,プリンター買ったりインク買ったり,出力プリントしたり,カメラ屋さんでデジタルからプリントコピーを出したり,SDも安くなったとは言え,それなりに購入したり,パソコンは必須だったり,いろいろ考えるとデジカメのほうが安く済んでいるのか微妙に感じることもある。それでも,その分,信じられない枚数撮るようになっていることも確かなので,1枚あたりの単価は,やはり比較できるレベルでないほど違うことも確か。
そして,結果的にデジタル化してしまっているけれど,この発色と写り。

少なくともシャッターを押せば,即座に写る。R4sは起動スイッチ自体はレリーズそのものにあるし,フィルムカメラは電子カメラであっても,「起動時間」というものが存在しない機種がほとんど。
Leica R4s, Leica Summicron-R 1:2/50