SONY α NEX-6 #2
2013年 01月 07日

屋外であれば,ISO1600は全く問題なく,ISO autoで撮ると3200まで持っていかれる場合もあるのだが,その画も「緊急用」よりかなりまし。


Zeiss Contaflexとかそれを模して作られたTOPCON WINK MIRROR SだのKOWA SEだの,社史においても黒歴史化ぎりぎりの製品となっているレンズシャター式の一眼レフが,存在する。
一眼レフの場合,レンズシャッター機を作ると結局シーケンスはこうなる。
像を見るために普段はシャッターを開けっ放し→一旦シャッターを閉じる→ミラーアップなりフィルム面遮光装置を開く→必要な絞りの大きさまでレンズシャッターを開ける(シャッター作動)→シャッターを閉じる→ミラーアップ(遮光装置作動)→シャッターを開ける。
つまりシャッターを開ける前に一旦シャッターを完全に閉じて,遮光装置を解除するみたいな余分な動作が入るわけで,ミラーレス機も,画像素子の電気的なシャッターを採用せず,電子制御の機械シャッターを走らせるために一旦画像素子をシールドしてそののちシャッターを開けるみたいなことをやっている。ミラーで画像素子をマスクしても象が見える一眼レフと違って,「感光」させるべき画像素子に最初は光が当たっているゆえに,面倒な手順が余分に一回は居るわけなのだが,今時のミラーレス機はそのあたりが本当に巧みに出来ていて,クイックリターンミラーのデジタル一眼に比べて,シャッタータイムラグも全く遜色ないレベルが達成されている。CCDそのものを電子的に制御するというシャッターもスマホのモジュールなどでは一般的だが,細かくシャッター速度を変更できるわけではない。今のところ「デジカメ」というカテゴリでは,主流ではなかったり。
試しにレンズ無しレリーズオンにセットして見てみると,その確実かつ高速な挙動にちょっと感動した。
ゆえに,シンクロの最高速度というものが存在する。この系譜では,過去においてMINOLTA DiMageA1,A2みたいに,ストロボ光であろうが,シャッター速度で制御してしまう領域の,とんがった機構を持ったカメラも存在したが,今は,そんなマニアックな仕様に降っていなくて,1/160 sec.になっていて,そんなに高速ではない。それでも,フィールド屋としては,ポップアップストロボが内蔵されるのを,待っていたので,とてもありがたい。この小さな補助光があると無いとでは,たとえどんな小さくて高性能のストロボが別にクリップオンで装着できたとしても,荷物が増えるし,装着の手間も面倒。いつもつけっぱなしなら,ポップアップのほうが良い。高感度性能がどんなに上がっても,ストロボは,フィールドでは思わぬ役に立つことがある。


上の滝から落下する水も,この速度で撮ると水滴に分かれて,低速で切った時よりも,映り込む水のマスは寧ろ減る。ミラーレスのNEX-7と同じ,1/4,000sec. は今時の高性能デジイチにおいては寧ろ平凡な最高速だが,このボディサイズや値段から,後述のミラーレスそのもののハンディキャップから,シャッター効率がそれほど高性能なカメラも作れなかっただろう。それでも,フィルム機時代に,Nikon FMが1/4,000sec.を達成したときには,カメラ雑誌で特集が組まれた。
改めて,α700の1/8,000sec.は結構偉いのだなと思い直す。現在のSONYαデジイチシステムのラインナップでも「7」を冠するモデル以上でないと1/4,000sec.どまり。

ずっとキヤノン系の色に安定感に近い印象を持っていたのだが,今回,このNEX-6が見せてくれた発色はすごく嬉しかった。このあたりは,SONYのデジカメと私の相性みたいなものだと思うが,コンデジにおいても,最近は発色において最も違和感が少ないメーカーでもある。
NEX-6の発色は,限りなくその光景を見たときの印象通りの色で,かつ,地味にならない微妙なチューニングになっている。赤系も簡単に飽和しない余裕を持って発色している。



で,それらが我が手にあると,使い道はどうでもよく,やっぱり使ってみて,楽しい。
フォトショの技をデジカメに内蔵させる,デジカメでやれることはフォトショでもみたいな流れは,これからも続くだろうけど,ピクチャー・モードのバリエーションは,アプリのインストールも含めて,フィルム時代のα7のピクチャーカードのアイデアがその先祖系ではなかったかとか思う。


ちなみに,常緑の林におけるドングリ落下の最盛期は,秋ではなく,1月後半から2月なのだ。間違っても卒論生のテーマに,やらせたりしてはいけない。皆ががしゃかりきになって卒論をまとめている頃に,林冠を仰ぐことになる。



一枚目の広角側の縦位置の撮影と又,パースなどが違う。



南の島はどこも同じで沖縄みたいなもんだというのは完全な思い込みでした。お稲荷さんがあるんですね。純日本的というか京都っぽいです。意外でした。
あと「パートカラー:レッド」は私の好みですね。グレー一色に扉だけ差し色の赤が効いてかっこいいです。
純日本的というかちょっと京都っぽい風景が存在するっ