Юпитер-3(英語名:JUPITER 3)は「ユピテル」と呼ばれるロシアンレンズシリーズの標準レンズ。レンジファインダーカメラのCONTAX用Sonnar50mm/f1.5のデットコピーだという認識程度しかなかったが,
ここの方のブログエントリー(「コンタックス・ゾナーの末裔達3:Valdai Jupiter-3 50mm F1.5(LTM) and KMZ Jupiter-8 50mm F2(LTM)」)にかなり詳細な記述がある。ちなみに,ここの「M42 MOUNT SPIRAL」の方は,Fujifilm X-Pro1をお使いのようだ。NEX-6購入の時,自分がαのレンズ群を持っていたのと,マウントアダプターの自由度から,NEX 以外の選択はなかったが,そちらの選択も随分魅力的だった。
SONY α NEX-6, Юпитер-3
最近は,ミラーレス一眼で,安原一式だのKoshina製Bessaだのの,LeicaのM/L型互換レンジファインダーカメラが出た頃よりも需要が少し上がっているのか,値段はそんなに下がっていないどころか,結構な値段になっているようだ。
当時はオークションでも趣味の同好会的な意識共有が割と強く,相場よりもかなり安く譲っていただいた記憶がある。
YASUHARA T981, Юпитер-3
第三子を妊娠中,ワイフは3ヶ月ほど入院して,父一人,息子一人,義母や女友達たちが入れ替わり立ち替わりで助けてくれたけれど,それでも,あの時期,どうやって凌いだのか,人には修羅を出現させてとか言ってはいるが,今でも記憶が定かではなかったりする。
母に会えない寂しさと不安で,次男が服を脱ぎ捨てたり,時々ものすごい癇癪を起こしました。疲れて泣き寝入った息子を,それこそ泣きそうになりながら撮った一枚だが,この時も Юпитер-3,英語名でジュピター,木星の名を冠したレンズは,その幼児の表情を写しとめた。偉い奴なのだ。
YASUHARA T981, Юпитер-3
フィルムで使った時のロシアンレンズは,随分発色が気に入っていて,さすがにZeissの系譜だなと思ったものだが,私の手にあるものは,硝材や設計など,ロシアのそれとそれ向きに設計変更された後のレンズだと思う。
開放での描写,安くLマウントレンズを楽しむのに最適と,フィルム時代から行っての人気があったが,Lマウントレンズ一般に,小ぶりで,ミラーレス一眼デジタルカメラで楽しむには最適とも言える。
SONY α NEX-6, Юпитер-3
それでもZeiss ぽくないってことはなく,十分なその発色と線の細い描写が,デジタルカメラで使っても楽しめる。NEX-6のELで見ていても,開放でのピント面が綺麗だなあと感じるレンズではある。
SONY α NEX-6, Юпитер-3
レンジファインダーカメラのレンズはもともと,レンズを通しての像面でフォーカスしなくて良いように設計されているので,必ずしも扱いやすくはないけれど,これだけ写るのなら,コストパフォーマンスは高い。
SONY α NEX-6, Юпитер-3
高くて手が出せなかったが,NEX用L/Mマウント用レンズアダプターには,アダプターにヘリコイドが繰り出せる機構が突いているものがあって,レンジファインダーレンズの近寄れない欲求不満を解消できて,マクロ撮影が出来る製品があってとても魅力的だが,まあ,マクロ撮影では,マクロ専用レンズを手に入れようと思っている。
それでも,チコを撮影する場合,彼の場合,私にくっついてきてしまうので,距離が取れなくて苦労する。
SONY α NEX-6, Юпитер-3
ISOをAUTOにしておけば,野外,快晴の下の開放から,夕暮れの撮影まで,胴体でなければ,オート露出でいけるので特に神経質にならず撮影できる。高コントラストの被写体を安心して撮れる,あえて言えば,レンズのラチュードの広さみたいなのを感じる。
SONY α NEX-6, Юпитер-3
ご近所は,植木再生工場と呼ばれて,プロの花関係の友人が感動した腕を持っておられる。借景やマクロの試し撮りでよく花を使わせてもらったりする。気に入ったのはプリントして差し上げたりしている。
SONY α NEX-6, Юпитер-3
チコは,そこのお宅に私が訪ねて行くと,一緒についてきて,少しワクワクしているのがわかる。ご近所を三件ほどまわり,戦績を上げたことに気を良くして,他所様の家の中に上がり込んで,クマネズミが入り込んでいないか探査したいからだというのに,途中で気がついたが,一応,このお宅は猫は入れません。
SONY α NEX-6, Юпитер-3