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SONY α NEX-6 #13〜デッケルマウント

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 NEXシリーズは,カメラ誌のアダプター特集を見ても,地球上に存在するクラシックレンズの内,殆どもののをマウントアダプターを介して使用できる状況にある。
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デッケルマウントは,シュナイダーを始めとする名玉が安価で数多く手に入る。Retinaは本来はレンジファインダーカメラだったが,IIISは,フランジバックがレンズシャッター型の一眼レフに併せて,レンジファインダーとの連動機構以外はそのまま一眼レフのレンズを使うフランジバックの長さと同じに設計されている。
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レンズシャッター一眼であるREtinaflexへの移行期に出現した不思議なカメラだが,その御蔭でレトロフォーカス型の広角レンズを含め,レンズ資産は,今の一眼レフでアダプターを介して使いやすい。

デッケル マウント レンズ → ソニー NEX Eマウント ボディ アダプター 並行輸入品

日々是好日

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NEX用のデッケルマウントアダプターで,まともなものはかなりの値段がして,二の足を踏んでいたが,なぜだか超廉価モデルを最近散見するようになった。絞りリングの動きなど,値段なりだが機能的には十分。マウント部分の工作精度も十分だと思う。本当は,レンジファインダーカメラ用レンズなので,最短撮影距離が短くても90cmなので,可変長ヘリコイドが内蔵されているようなモデルが望ましいのだが,そこは諦めることにした。
Skoparexは,カラー用コーティングもない,前玉を見ていてもガラス球みたいな小さなレンズだが,赤がなんとも言えない発色をする。これはフィルム時代には,むしろ,妙なカラーバランスの写真しか取れなかった茶色くレンズ焼けしたレンズでも,AWB一発で見事な発色が可能となったデジタル時代の福音でもあり,デジタルカメラが開発されていなかったら見ることが出来なかった画像だと思う。



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'Original Voigtlander Skoparex 1:3.4/35'はこのページのレンズリストにレンズ構成がある。ミラーレスだと,レンズが暗くても,モニター画像は暗くなったりしないからフォーカスを追い込むのが,正確な距離系連動のレンジファインダーカメラに比べて難しいということ以外はあんまり問題がない。
SONYα NEX-6, Original Voigtlander Skoparex 1:3.4/35
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面白いのは,私がアダプターを介して使っているProminant用のレンズもその後,レンズシャッター式一眼用のレンズに移行していった。ここで広角レンズはレトロフォーカス方式になって,バックフォーカス(レンズの後面から焦点面までの距離)の余裕が確保されることになり,一眼レフカメラシステムがあらゆる撮影に対応できるようになった。
SONYα NEX-6, Original Voigtlander Skoparex 1:3.4/35
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ミラーレス一眼は,クイックリターンミラーが排除され,フランジバックが最小化出来,ボディだけれはなく,レンズを小型化するのに寄与している。お陰で,レンジファインダーカメラから,フランジバックが短めの一眼レフ用レンズなど,マウントアダプターを介せば,広範囲のカメラ用レンズ資産を使うことができる。
SONYα NEX-6, Original Voigtlander Skoparex 1:3.4/35
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また,デジタルはフィルムと違って露光させるタイミング以外遮光する必要がないので,写る像を撮影者に見せながら,かつてのレンズシャッター一眼レフのような複雑な機構も必要とせず,オート絞りの無いレンズで,実絞りで使いながらモニター像面が暗くなったりしない。フォーカスを追い込むのが難しいものの,被写界深度はそのまま見ながら撮影できる。
SONYα NEX-6, Original Voigtlander Skoparex 1:3.4/35
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現行でもボケ味の為,絞りの形を丸くしようと,絞り羽の枚数を喧伝したりする状況はある。それなら,実絞りレンズシャッター機用のレンズなど10枚を超える完全円形絞りのレンズを一眼レフカメラにおいて使える,というのも一つのアドバンテージになるかもしれない。
SONYα NEX-6, Original Voigtlander Skoparex 1:3.4/35
 ちなみにレンズ交換式RetinaレンズやProminant要レンズ,Lマウント旧CONTAXレンジファインダーカメラ用ロシア製デッドコピーレンズなど,この辺の廉価で手に入るクラシックレンズは,絞りバネの枚数はそれほど多くない。ただ,数千円でこれだけの画像が取れるのも,f値を欲張らないというか,一眼レフの像面でのフォーカシングに対応しやすいように,広角であればf2.8以上の明るいレンズとして設計されているレンズと違い,設計時の開放f値の設定が無理の無いところにあるわけだが,高感度撮影スペックが高い今時のデジカメにおいて,この部分もマイナスに働かないというありがたさがある。コンピュータによる設計と高次の加工技術により開放f値の明るさと,要求されるズーム倍率などに代表される複雑なレンズ構成及び超高度加工技術が今のレンズスペックを支えているのだが,そこを前提にしなければ,単焦点,非ズーム,暗いf値ということで,むしろハンディがない土俵で戦える存在とも言える。それをデジタルカメラ技術・文化の熟成により支えることができていると言えなくもない。
 それこそ軍事転用技術として国家プロジェクト並みの予算をつぎ込まれたかつてのドイツ帝国のそれに代表されるレンズ群が,今の高性能レンズと競っても,周辺光量やデジたるゆえの周辺色カブリなどが発生するという瑕疵は,撮影実感としてはそれほど神経質にならなくても良い場合が多い。レンズの出自を思うと被写体により,遜色ない画像を吐き出せるのはその辺りのことを考えると,そんなにおかしなことではないのかもしれない。
 オークションで数千円で手に入ったレンズの写りと発色が楽しむというのは,傾いたり,やせ我慢でなかったりするのは,作例にある通り。解像感ではなく,コントラストで絵を作るみたいなレンズなので,絵画的ではあり,等倍画像鑑賞や力いっぱい伸ばして悦に入るという方向とは違う楽しみになると思うけれど。
SONYα NEX-6, Original Voigtlander Skoparex 1:3.4/35
 私はこのレンズが提示する「赤」が気に入っている。今時スマホでも各種フィルターが内蔵されており,画像の発色のさせ方など,いかようにもアプリケーションでシミュレートできるにもかかわらず,それじゃない感みたいなものは残るし,意外性と納得できることが並立するみたいなのは,クラシックレンズ使うと可能だったりする。単純に個人的,心理的な問題だけだと思うのだけれど。
Commented by nezumineko at 2013-05-14 18:20 x
交尾してるのかと思いました。
Commented by complex_cat at 2013-05-16 08:29
nezuminekoさん,そうですよね。カメラってデジケータに入れて掘っておくと交尾してすぐに子供を産んでしまうので,物凄く増えてしまいますw
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by complex_cat | 2013-05-05 16:52 | My Tool | Trackback | Comments(2)

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