Deer's dropping hunter
2005年 02月 17日
雨降りでも,鹿の糞探しとカウントです。昨年,恩師から,カモシカの糞との見分け方(最終奥義)を習ったので,調査に不安が亡くなりました。今週は,ジェーン・グドールの卵ともいうべき学生さんと仕事してます。彼女は後輩に当たりますが,屋久島でヤクザルを追っかけています。久しぶりに,いろいろ話をして若い研究者から感動を貰いました。あまり褒めると良くないと思いつつ,私は,優れた研究者の黎明期とも言えるべき歴史的瞬間に立ち会っているのではと云う予感がしています。別にそうでなくても良いのだけれど,もしもそうだったら楽しいなぁ。
なんにしろ,久しぶりに哺乳類屋(未だ卵ですが,優れた卵だと思います)と話が出来るのは,非常に楽しいです。実際,ここ数ヶ月間にお会いした若い生態学徒の方々は,応援したくなる人ばかりでした。思わずエールを送りたくなります。頑張れ〜,俺が着いていなくても君たちは頑張って良い仕事するだろうけど。ともかく頑張れ〜。
これだけ,環境,環境と叫ばれても,大学教官以外に生態学徒の能力を生かせるような職が増えるような社会には,日本はついぞなる事はないだろうと思っています。依然,生態学徒の就職はほとんど無く,これは今の不景気で輪をかけた状況になっています。まぁどの分野もそうかも知れませんが,しかし,この20年全く変わっていません。まさかのお巡りさんになったり,本来の専門性とは無縁な職であっても就ければ良い方です。
生態系などの言葉が使われ出して,唯一,変わった事と言えば,土建屋さんや環境調査会社が生物,生物と言い出して,女工哀史のように安い金で生態学徒を雇って使い潰すか,或いは国のお金がそっちに廻っただけという気がしています。不景気で,若者の就職条件は悪化していますから,下と比べて納得しろ云う話が正論になるのでしょうね。

有名な霊長類学者のJ・グドール博士は既に古稀になろうとされていますが,全盛期は超美形学者として生態学徒・行動学徒憧れの博士で,現在でも内からにじみ出るような美しさを持った方です。通常研究者自身の美醜に言及するのは,とても失礼且つ浅薄な感じがしますが,そのことは後述する関連サイトを見て,特例的に許されるかもと思いました。
博士の何回目かの来日だったか分かりませんが,私が聞きに行ったときには,チンパンジーの実験動物化を禁止する運動のために,チンバンジーの情緒活動が人間と何ら変わりがない,実験動物に使うにはという主旨の講演を行われました。実際,筑波学園都市の実験動物関連の研究者グループが博士をお呼びした講演であったため,私自身,会場でどのような質問をすればよいのか悩んでいるうちに質問が打ち切られてしまいました。
あらゆる機会を利用してそのことを訴えようとする博士の姿に,質問ゼロで静まりかえった会場に身を置いて,なんとなく痛々しいものを感じてしまいました。こういう問題をそういった場で,生理屋,生態屋まぜこぜで,すなおにディスカッションするには,日本人はどうもナイーブすぎたようです。それとも,その時のオーディエンスの,それが実力だったといえばその通りなのでしょう。
実験動物問題には今回,ここでは触れませんが,ちょっとジェーン・グドール・インスティテュート
を覗いてみましょう。
「1960年7月,東アフリカのタンガニイカ湖のほとりに,1人の若く美しい女性がおりたちました。女性の名はジェーン・グドール,彼女はここゴンベに生息するチンパンジーの群れの調査にやってきたのです。」
ひえ〜,そうとうにロマンティックな文章です。『1人の若く美しい女性がおりたちました。』なんて,まるで「風の谷のナウシカ」の一シーンのような格好良さです。とにもかくにも,こういった文章で表現される研究者は,現在,おそらくJ・グドール博士の他にはおられないでしょう。
父が昔ケニアに仕事で行ったとかで、へたくそなシマウマの写真が、そういえばありました…。どこ撮っとんじゃ、というような写真。
kyoko_fiddlerさん,私がJ. G.博士の講演から帰ってくると,当時のボスの一人は,「どうだった?」って私に聞きました。どうだった?てぇのは,噂に違わない美女の片鱗は感じられたかい?ということです。「はい」と答えました。彼女の場合,容貌が話題になっても失礼ではないような。
ちなみに, ルイス・リーキー博士という人類学者がおられまして,ごくごく普通の元作業療法士のダイアン・フォッシー(シガニー・ウィーバー主演映画「愛は霧の中に」:原題「霧の中のゴリラ」のモデル。ジョイ・アダムソン同様,密猟者により惨殺)とOLだったJ・グドールという卓越した二人の霊長類学者を見いだしました。つんくは芸能界のリーキー博士だ!と書くとやっぱり間違いかな。
まぁどんな分野もというわけではありませんが,人の才能を見いだして育てられる方も,凄いと思いますし,必要なのかなぁと思います。勿論,進化を遂げた御本人が一番凄いのですけど。
フィールドワークについては,ただでさえ,物騒な世の中ですから,女性の方にいろいろなハンディやプレッシャーがあるのをものともせず,アクティビティの高い若き生態学徒のほとんどは女性なんです。特に就職のプレッシャーが男の方が強いから,つぶしのきかないマクロ系に来る奴が少ないとか,そんなこともないと思います。実際,何がしたくてあんたここにいるのという感じの学生さんは男ばかりのような。男どもしっかりしろ〜
