SONY α NEX-6 #21〜Kilfitt Macro Killer (EXACTA)
2013年 05月 30日
キルフィット・マクロキラー 4cmもそういったレンズ。
SONY α NEX-6, Kamerabau-Anstalt-Vaduz Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
ナッチの虹彩の境界のエッジなど見ていても,物凄く撮れるマクロレンズ。マクロキラーは,人気があるのでそれなりの値段がする。ただ古いレンズ故,絞りのクリックもないし,マクロレンズということもあって,みかけ奥目の小さなレンズで,何か頼りないのだけれど,ただの骨董的価値ではないことは,この描写で分かる。
設計は古いため,後玉の口径やフランジの制約がレンズの使用に影響を与えていたけれど,レンズはかなりいろいろなところが出していた。
数が多く,割りとf値が暗かったり,写りはいいのだが,地味なレンズもたくさん含まれる。ALPAなどのように,マニアが集まり高額になってしまったレンズに比べれば,ノーマークといえるほど。マウントアダプターを介してオールドレンズを楽しむには,少なくとも私にとっては,一風変わった廉価なレンズが手に入りやすかった。
SONY Cybershot DSC-TX10
SONY Cybershot DSC-TX10
「マクロキラー」って書くとなんかすごい名前だけれど,ヘリコイドの繰り出し量を多くしている部分は,もっぱら近接域で,2mから無限遠まではヘリコイドはわずかに2cmも移動しないから,キスデジ見難いファインダーでは中〜遠距離のピント合わせは博打に近かったのだけれど,暗いレンズでも暗くならず,絞っての被写界深度もわかりやすく,優れたピーキング機能も持っているNEX-6の有機液晶ファインダーだと,かなり使い勝手がよかったりする。フォーカスも追い込める。
SONY α NEX-6, Kamerabau-Anstalt-Vaduz Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
甑島の礫浜で拾った漆黒の石。篤姫の婚礼に先立ち、薩摩藩から将軍家への献上品の中に,ここで採掘された石からの硯が入っている。
SONY α NEX-6, Kamerabau-Anstalt-Vaduz Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
某火山島からの硫黄の巻いた礫。
一眼レフは,レンズを光路を確保する必要があるから,レンズシャッターというのは,とても矛盾すると言われていた。フォーカルプレーシャッター一眼の場合、フィルムの直前にシャッターがあるから、光路を塞がない。レンズシャッターは光路を塞ぐのだ。シャッターは閉じた状態から開いて閉じるが,普段は開いていなければならない。また,シャッターを開いて閉じるまでに,感光フィルムは遮光しておく必要がある。これにミラーも加わる。
SONY α NEX-6, Kamerabau-Anstalt-Vaduz Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
コンデジと違って,おもいっきり絞り込んでも,パンフォーカスにはならない。焦点距離はNEX-6で使って,135フィルムフォーマットカメラ換算で,60mmマクロということになる。フルサイズで使った時のマクロプラナー60mmと同じで等倍まで。マクロレンズの祖先形に当たる。
SONY α NEX-6, Kamerabau-Anstalt-Vaduz Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
キスデジで使っていた時に比べれば圧倒的にフォーカスしやすい。ユッチの鼻鏡に合焦。
それ故,ミラー一眼というのは,クイックリターンミラーによる光路が確保されている故,むしろシャッターを作動させるまで,当然のごとく造影素子をそのまま遮光していて問題がない機構になっている。それ故,ミラーレス一眼より複雑に見えて,実はテクノロジーがおっつくまでは,そちらの方が無理がなかった。
コンデジは,それが生まれた段階で,すでにレンズシャッター一眼と同じ二回往復シャッターの問題をこなしていたわけだ。シャッタータイムラグは初期のものは酷かったが,今時は,メカニカル動作のシャッターシーケンスは,高速で仕事をこなす。
ミラーレス一眼では,小さなレンズシャッターではなく,フォーカルプレーンシャッターに大型の画像素子の遮蔽と露光を行うという仕事をさせねばならないとなると,それを高速で駆動させて制御するには,少しばかり大変だったと思われる。
そういう複雑な制御をやっていても,NEX-6など10コマ/秒の連射をこなせるようになっている。ただ,その場合は,モニターとして画素子に光を当て直すシーケンスは多分飛ばして,プレビューで繋いでいる感じ。
SONY α NEX-6, Kamerabau-Anstalt-Vaduz Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8
水中のイシガメにはフォーカスピーキングが上手く働かなかったので,これは眼でなんとなく合わせている。
SONY α NEX-6, Kamerabau-Anstalt-Vaduz Kilfitt-Makro-Kilar D 4cm/F2.8