黄金の蛹を探して
2005年 02月 21日
食草となるキョウチクトウ科のホウライカガミの分布どおり,奄美群島(喜界島)が北限になるのですが,こういったチョウは貴重だということで動物園などの「チョウの森」などで,繁殖させたりしています。
大量にひらひら飛んでいるのに,あまり鳥に食べられている様子がありません。ひょっとしたらオオカバマダラみたいに,本体が鳥も食わないほど苦いのかも知れません。どうやって入ってきているのかについても言及したサイトはありませんでした。ともかく入ってしまっているので被害情報や注意を呼びかけたり,被害実験ばかり。私などはそちらの方がずっと気になるのですが。緊急性から応用科学の部分だけ追っかけていると,見事に対処療法的な視点しか出てこないので,やはりバランスが重要かと。しかしまぁ,誰にも責任をおっかぶせることもとりあえず無いとしたら,一見水戸黄門やゴクセンに出てくるような分かりやすい悪役に見えます。
しかしながら,過去にも生息していたという情報などを見ると,実は,侵入害虫ではなく,上のオオゴマダラと同じ「移入種問題」とは無関係の生物か?という話になりそうです。
おぉ,今まで見たこと無かった種が急激に入り込んで増えだしたという見た目だけで判断すると勘違いを犯す典型的な例かも知れません。もしも真実とすると,なかなかに面白いです。
結論ー移入種問題は人間活動も生物も複雑であるゆえに,複雑。
まぁ生活力も強くないし,どこで繁殖させて逃げ出しても問題はないので(直ぐに迷蝶,珍蝶として捕られてしまうし),移入種問題は引き起こさないと思います。こういったところの線引きが関係者に,明確ではないところが移入種問題の面倒くさいところだと思います。大目に見ろ,といわんばかりの話をされる方の気持ちも分からないではありません。
経験的に人間の産業活動において,特に農林水産業などは利用価値のあるものを導入してそこで繁殖させるという作業が基本となっている作業に従事される方は,大学の先生だろうと普通のお百姓さんだろうと,この線引きの存在などを,気にする方があまりおられないような気がします。また,多くの場合,人間が手をかけてやらねば,逃げ出して繁茂して他の野生植物を圧迫する野菜などというものもあまり聞いたことがありません(まぁ日本産のクズなどはカナダに入ってもの凄いことになっているようですが)。 あるいは,アライグマなど,飼育施設が動物を逃がしてしまったことから波及している問題もあります。
当たり前にやっていることだから,逆に移入種問題は根が深い問題を含んでおります。
ともあれ,何も余計なことを気にする必要も無さそうな,黄金の蛹でした。しかし,人が価値があると感じて,育種や栽培,培養といった能力を駆使して好きなところで増やすという一点において,移入種問題と根っこは繋がっているのでややこしいところかと思います。
まぁ茄子が畑から逃げ出して,その辺の猫たちをとっ捕まえて頭からばりばり食べ出したら,なんぼ,焼きなすが美味しくても,栽培を考えるでしょうけどそんなことあるはずがない。しかし,移入種というのは野生動物にとっては,極論そういった存在に近い場合があります。そういったことは余り認識されないので,気にされない方が大部分です。気にしても,俺はこれで召し食っていると言われれば,大っぴらに批判は出来なくなります。
この論理が,意味をなさなくなるのは,やはり,移入種導入をある意味で法律上の「罪」として規定するしかないでしょう。強盗や山賊をやって家族を養っているというのと,ある意味同等,なって頂くしか,止めようがないのですね。そのあたりも,社会的によいのかどうか,論議の別れるところだと思います。
ちなみに,昔,マックのハイパーカードを使ったゲームソフトに,「夏休みー黄金のカブトムシを探して」というのがあって,今回の題名のネタはそれです。結構お気に入りでした。あのソフト,どうしたのだろう。息子達にやらせてみたくなっているのですが。ちゃんと動かせるマシンがないな。
今日も近所の少年達が,集まって遊んでおりました。家の下二人の息子も参加。殆どが小学校1年生以下の幼年組なので,かくれんぼや鬼ごっこもルールがはっきりせず,また,直ぐに飽きてしまって,ゲームにならなかったりしておりますが,なんだかんだで大声を上げながらおいかけっこをしていれば楽しいのであります。 Canon EOS Kiss Digital N, Carl Zeiss Distagon 1:2.8/25 T* 長兄は,このブログを見てくださっていたアイミさんの御陰で我が家でも動くようになった「夏休み...... more
…といいますか、自分でも本当に虫がダメなのかなんなのかわからないんですよ。うぎゃうぎゃいいながら、魅入られたように見てしまうので。幼少の頃は、昆虫博士と言われていました。図鑑みて、名前だけは他の子より知っていたので。でも、全然触れなかったので虫愛ずる姫君ではなかったです。
学生時代,隠れ仁王洞と呼ばれる廃仏毀釈酷かりし時代の隠れ仏教の洞窟を調査したことがあって,集会に使っていた直径5mほどの地下ドームの壁一面のオオゲジを見たときは,流石にゆっくり撮影してとかは考えずに直ぐにそこを出ました。「恐怖は無知から来るのです。」というフクロウのトートーの言葉通りにいかないことも多々ありますね。
でも,kyoko_fiddlerさんが,「うええぇ〜ん,クリックしなければ良かったよ〜」とか仰りそうですね(笑)。
「知っているからこその恐怖の方が恐怖度は高い。」仰るとおりです。「知らなきゃ良かった無駄知識」ってのもありますものね。
私はとくにマックが好きってわけじゃあないんですけど(ビッグマックは大好きです)、自宅にあるのはマックなんです。それも2台。パフォーマとimacDV(古っ)。最近パフォーマに入ってたT.breakっていうボードゲームにハマッております。やりだすとやめられません。
きれいなサナギですね、持って帰りたくなるのも分からなくはないような、、ドロボーですけど。サナギの中身がドロドロなのは、初めて知りました。私は蝶に関しては昆虫少年ではなかったので触った記憶はそれほどないですけど、懐かしいですね。私の少年時代は王道のカブトムシや蝶に興味が何故か行かず、毛虫(刺さないヤツ)触ったり、アリを筆箱で飼ったり、そのアリを食べたり(確か、酸っぱかった)、ナメクジ解剖したり…笑、裏街道?を突っ走っておりました。しかし、もはや毛虫も触れません。あの時はなんで平気だったんだろうか。。
私も芋虫系が、どうしてもダメなのですが、さなぎは大丈夫です。ヘビ、カエル、昆虫、なんでも大丈夫ですが(見るだけね、触れない)芋虫毛虫だけは、ダメ。先日、愛猫のパンが、芋虫(貰ったキャベツに付いてた)を、散々いたぶった後にパクっと食べてしまったのには、びっくりしましたが。
それはさておき、このように写真を見せて貰わなければ、蛹とか蝶とかにも近寄る事もないでしょう。だから、模様をまじまじと見る良いチャンスかと。(多分、本物には近寄れないと思うのです。なんだ、結局はこわいのか、といわれそうですが。)
世の中には、いろんな生き物がいるんだな、と見るのはとっても楽しい。
写真とても綺麗ですね!金色のさなぎ、話は聞いたことあったけれどほんとに見事な金色なのですね。
ハイパーカードのそのゲーム私も持っています。
ハイパーカード1.2〜2.0があれば新しいMacでも出来ますが、
それ以降のバージョンだとバグるんですよね…
HPにファンページを作ってあります。