まだ,一万羽

まだ,一万羽_b0060239_2195127.jpg
出水のツル群集は,北帰航(大陸へのリターン)が始まっていますが,1,500羽ほど戻ったぐらいでは,まだ,1万羽程度は残っているという計算になります。農地での自然餌は,ほとんど枯渇しており,人工給餌(小麦など)への依存度はMAXとなっております。というわけで,動物園並みに人の観察地点に近い場所でも平気で餌を食べる状況になっています。巣での育雛のステージは終わっているにもかかわらず,1km先で見つけないと逃げ出すロシアのそれらとまったく同じ個体が,出水にやってきて数ヶ月でこの状態になるのですから,ツルの馴化の早さに驚く一方で,基本的には出水平野ではツルが大切にされていると云うことであるかと思います。ロシアの研究者たちが「クレージーだ!」と叫ぶ気もなくなる風景です。
 これはこれで,非常に特殊な状態の貴重な記録。出水では当たり前で,ここのツルは何をやっても逃げないというある意味での誤解に強く寄与している風景です。
 多くの養鶏産地を抱える現地にあって,今年は,幸い,ここまでインフルエンザ騒ぎもなく,特別天然記念物であるVIP達には,滞りなくお戻り頂くだけだと思ったものでした。もともと割合の低いマナヅルが先行して北へ旅立っている状況で,ナベヅルの多さが更に目立っています。
Commented by yusuke at 2005-02-25 00:22 x
道にまかれた穀物の感じでは結構近そうに見えるんですけど、これって相当近いんでしょうか?話は変わりますが、ツルの遥か後ろに存在する城壁みたいのが何なのか気になります。質問攻めです。
Commented by complex_cat at 2005-02-25 00:31
近いです。石を軽く投げても届きます。出水のツルは,鶏さん状態といわれる所以です。
 城壁にみえるのは,干拓地の堤防です。今だったらこういった規模の干拓を作るのは環境問題になって反対運動で潰れていたかも知れません。複雑且つ皮肉です。
Commented by yusuke at 2005-02-25 19:12 x
近いんですか、一斉に飛んだりしたらデカイから迫力がありそうだ。やっぱり干拓の堤防でしたか、しかし、すごい広さの干拓地ですね。ちょっとフォトジェニックかも。
Commented by complex_cat at 2005-02-25 19:16
えぇ,飛ばそうと思えば出来ますが,勿論,ツルに良くないので,絶対にやりません。また,この野外の餌が枯渇する時期は相当なことがあっても餌場から飛翔回避行動はほとんどしませんので,ちょっとばばばっと数メートル移動するだけです。凄い羽ばたき音がしますけど。
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by complex_cat | 2005-02-23 21:12 | Wonderful Life | Trackback | Comments(4)

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