オオゲジ

オオゲジ_b0060239_10593877.jpg
画像は、オオゲジです。こうやって撮ると,関節部に棘があることなど,初めて気づいて改めて見直しました。Coolpix 995

 リクエストにお答えしてという理由ではありませんが,蔵出し鳥肌?カードです。私の友人が手乗りゲジで遊んでいるところを撮影したのですが,結構,高速で移動します。触覚や脚が収まり切りませんでした。捕食型節足動物多足類ですが,いわゆるゲジゲジと呼ばれているトビズムカデ(アカズムカデも同じ)などに比べれば,全く安全な本家ゲジです。

画像はこちらもどうぞ。



 私たちフィールドワーカーにおいて,本当の意味で野外における危険な生物は,「ヒト」です。ほかの動物は,悪意で狡猾意図した方法で襲ってくることはありません。勿論,リスクはゼロには出来ませんが大形肉食獣であっても,悪天候と同じように基本的には対処法があります。野外に身を置いた時の危険な野生生物の存在は,彼らの生息場所に侵入したこちらの方の都合に,問題があるといえばそうなります。まぁ移入種で逃げ出した毒蜘蛛などはもちろん別の話で,そっちは人災と言えますが。

 女性フィールドワーカーなどに話を聞くと,男性のフィールドワーカーにはない苦労をされています。性的信号を発しないようにカッパと長靴で偽装したり,フィールドの侵入が知られないように,車やバイクを隠したり。そちらの方も,遭難したときなどには発見が遅れるので逆にリスクがかかるのですが。
 K−1の選手がカッターナイフで襲われてコンビニに逃げ込んだ事件がありましたが,格闘技アスリートであっても,一発の蹴りで相手を倒す技術があっても,そもそも相手を本気で傷つけようとしている人間に対しては,相当なリスクがかかりますし,下手すると無力の場合が多いです。プロであるから素人への過剰防衛を避けたという話ですが,それなら,自分も相手も怪我をせず,安全に,取り押さえる技術はなかったということでしょうか。それなら武はどこにあるのでしょうか。
 その事件の直後,海外で活躍されている空手関係の方にメールでその話をしました。カッターナイフというのが話が陳腐すぎるそれに対応するのが武術なのですが,それは別のリーグの話という意見で一致しました。同じ理由で,半端な技術では護身術には使えないとはっきりおっしゃってそういった目的での入門者(特に女性)を断っている武術の師匠を知っています。「女性のたおやかな手は,子供を抱くためにある」というある意味,今のジェンダーフリーの考え方へ逆行するようですが,いきなり喉を突いたり,目をえぐったり,局部を粉砕するような手の使い方が出来る方は,そんなに居られませんのである意味正論だと思います。使える武術は,格好良くないし,相当えぐいモノだと思います。基本は,窮地に陥らないようにいつも心がけるということだと思います。でも,それを越えて戦うべき状況に遭遇したら,男は戦闘に向いているなんてのを前提にした考え方も問題が多いと思います。人を殴るのさえ出来ないのが男女関係なく,普通の人間だと思います。そこまで思って武術を選ぶ人は,男女は関係ないと思います。

 海外調査の場合は,男女でリスクは余り替わらないような気がしますが,日本で酷い目に合うのは,特にゴメンです。私自身,不特定のヒトが入り込んでくる中途半端なフィールドは,怖いです。複数の悪意ある人間にいきなり襲われた場合は,お父さんは家族の元に返りたいので,過剰防衛など全く考えずに,こちらもいきなり眼球をえぐるつもりで対処するつもりです。
 それと,飼い主がどうしようもないという感じの人に飼われている猟犬がやってくる狩り場も怖いですね。一度,三頭に襲われかけましたが,石とヌンチャク(何故そのようなモノを持っている?)で撃退しました。殺すつもりで対応すると,お馬鹿な犬でもやっぱり理解して逃げてくれました。もの凄い怒りを口にするのも,猟犬には効果的です。そうやって酷い飼い主にいつも怒鳴られていますから。人を襲おうなどという節操のない犬は,我が家のように外に遊びにやっている猫たちにとっても最大の敵なので,どタマかち割っても余り心は痛まないかもとそのとき思いました。犬には可哀想ですが,飼われた飼い主が酷かった不幸を恨んで貰います。

 「じゃりんこチエ」のジュニアはそういった猟犬を,飼い主と飼い主の家ごと(ひっぱたいて,帰るときシロアリばらまいて)潰してきた,と言う話ですが,尊敬しますね。「逃げたと思われたら嫌なんで」その家にあったカーテンの切れっ端を首に巻いているのがあのマフラーの由来だそうです。酷いこと,書いてますか? お父さんは家族の元に返りたいだけなんですが。
 私は犬も好きですが,そもそもちゃんとトレーニングされて,またちゃんと可愛がられている猟犬は,狩猟中飼い主以外の人間などには全く興味を示さないものです。車椅子の人が猟犬に襲われて無くなった事件の話だったので,その後,もの凄い剣幕で森の中を走って飼い主のハンターを捜し出して注意しました。勿論,ヌンチャクは振り回さず,穏やかに話しました。
 唯一の失敗は,その自分が襲われているときの犬の写真を撮らなかったことです。まぁそんな余裕はなかったのですけど。撃退できると確信していたので,撮れば良かったなぁと後で思いました。環境省には,欧米のように狩猟者の公務員化(猟犬も公的財産)を進めて貰いたいなと思っているのです。ちなみに猟友会関係者の方には,良い人もナチュラリストとして非常に尊敬できる方も居られます。ただし,そういった方の多くは高齢化されていて,野生動物保護管理などを考えると,限界が来ていると私は思っています。

 何の話だったっけ。そう,オオゲジ,ヒトに比べれば可愛いいものでしょ? 咬まれることなどもまず無いので,怖がったら可哀想です。ナイフを持った暴漢も,「きゃっ」とか言って踏みつぶしたり出来ればいいのですが。
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Tracked from COMPLEX CAT at 2006-06-13 10:57
タイトル : オオゲジ君の顔
以前アップしたオオゲジThereuopoda cluniferaの頭部がよく分からないというお話があったので,しっかり顔の見える画を上げておきます。  サイトを見ていくと,こいつもペットにする方が居られるようですね。あまり驚かなくなりました。さもありなん。 野生動物のペット化は,保護上で重要な場合が少なくない,飼育や繁殖のノウハウ修得の為には,必要不可欠なところがあります。また,そういった動物たちに魅力を感じてくれる方は,ある意味無関心でフィールドがつぶれていく行為に対して声を上げてもらえる貴重な人...... more
Commented by kyoko_fiddler at 2005-02-24 11:53
ぎゃぁ。
Commented by complex_cat at 2005-02-24 12:00
はやばやと感想(ぎゃぁ),有り難うございます(笑)。
benebello55さんは・・・未だかな。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-02-24 12:07
いえ、失礼。
犬も人も、躾は必要だと思っています。それは、万が一、親や飼い主からはぐれてその庇護を受けられなくなった時に、他の人間からも庇護が受けられるための処世術だと思うからです。犬や子供がほおりだされた状態で、誰からも保護されないとしたら、それは親や飼い主の責任だと。(犬と子供をいっしょにしちゃってすみません。)
わたしは、フェミニストでは全然ありませんが、女性の手は、子供を抱くだめだけにあるのではなく、子供を護るためにもあるのだと思っています。追い詰められて、必要とあれば、方法を知らなくても、おそらく女性のたおやかな手は襲う相手の目をえぐりますよ。一発必殺にはできないでしょうから、やられた相手はかなり苦しいでしょうね。
Commented by benebello55 at 2005-02-24 14:23
うわー、ありがとうございますっ!よりによって私がゴキブリ以外の昆虫の中で唯一きらいなオオゲジとは!(笑)dojou7さんとこでのカミングアウトがばれましたか?これ木の幹とか地面にいる分には平気ですが、手に乗ってるのを見るとさすがにその感触を想像してしまいます。どっちが前でどっちが後ろか分りづらい虫ですが、右側が頭でしょうか?
Commented by complex_cat at 2005-02-24 14:50
kyoko_fiddlerさん,女性だけの護身セミナーというのを主催しかけたことがありますが,急所の蹴り方も目のえぐり方もリアルなモノとしてレクチャー出来ませんでした。が,今,間違いに気がつきました。そうですね。自分のためには殆どの女性は,そこまで,出来ないのです。
 私はオウムに襲われた弁護士さん一家の奥様の必死の抵抗を伝え聞く情報から推測して涙が出ました。やはり戦闘技術は女性にも必要だと思います。私自身は,体力で劣勢に立つ普通の女性でも使える武術体系がとりあえず自分にも使える本物だと思っており,それがテーマでもあります。
Commented by complex_cat at 2005-02-24 14:57
benebello55さん,どうも。右側が口器です。
Commented by nekoromochi at 2005-02-24 15:21
フミョォーーーーーーーーーっ≦ ̄□ ̄;≧З
大きすぎるっ、これはっ!

しかし、うちの中にもこれぐらいの大きさの蜘蛛を見かけたことがあるけど、いまも潜んでいるのかなっ? “チビ”たち、捕まえて外に持ってってほしいんだけれどっ……≦ ̄Δ ̄;≧З
Commented by complex_cat at 2005-02-24 15:57
アシダカグモは猫がくわえるとバラバラになって掃除が大変ですよ〜。ちなみに西表島で見たムカデは30cmぐらいありました。後輩も見たそうで,最初「山の中にチェーンが落ちている」と思ったそうです。
 でも体育館一杯のオオゲジの方が,何を考えてるかさっぱり分からない危ないヒトより何億倍も安全です。というか何匹になろうが,基本的に無害だと思います。
Commented by benebello55 at 2005-02-24 17:09
失礼しました。オオゲジは昆虫ではないんですね。無害なんでしょうけど目の毒です(笑)。以前怪しい一軒家に住んでいた時、家の中に色んな生き物が侵入してきて困りました。ヤモリなどは可愛くていいんですが、人の手くらいのアシダカグモや、枕元に15センチくらいのムカデを見た時はさすがにあせりました。しかし30cmのムカデは凄いですね。
Commented by complex_cat at 2005-02-24 17:12
昆虫である紙魚に類似した形をしておりますので,昆虫と勘違いされるのも無理からぬことかと。ムカデは靴などに入っていてうっかり踏んで咬まれるとかなり痛く腫れます。ゲジはそれよりずっと安全です。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-02-24 18:21
>アシダカグモは猫がくわえるとバラバラになって掃除が大変ですよ〜。ちなみに西表島で見たムカデは30cmぐらいありました。
…気絶しそうです。(@@)
体育館いっぱいのゲジゲジの中に放りこむぞと言われたら、
あることないことなんでも白状しちゃいそうです。
Commented by ≦T□T;≧З at 2005-02-24 19:22 x
ミョロロロロロロォーーーっ≦T□T;≧З
公園ニャンたちにご飯をあげているときに、やっぱり15センチほどのムカデが現れて、心の臓が止まるほどビックリしたことがありました。ニャンたち、危険との隣り合わせだよニャーっ≦ ̄□ ̄;≧З

ムカデではなかったけれど、もっと小さいやつ……ヤスデだっけかな?……に首筋のところを噛まれたことがありました。やはり公園で(木から落ちてきた)。すごく痛みが続いてかなり腫れあがったことを思い出しましたよっ≦T□T;≧З
Commented by complex_cat at 2005-02-24 19:31
ヤスデは咬みません。あれは分解者なので,はい。 ≦T□T;≧Зさんを咬んだ奴は小型のムカデかと思います。唇脚綱(ムカデの仲間)は,実はかなり種類が多いです。まともに分類をやる研究者も少ないので,新種も出ますよ〜(多分)。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-02-24 20:09
今夜は、いい夢見て眠れそうです~
Commented by twin_lens at 2005-02-24 21:05
虫唾が走る、というのはこういう写真を見たときです。クワバラ。
Commented by nekoromochi at 2005-02-24 21:48
Σ≦ ̄□ ̄;≧
ぢゃぁ、あの時掃って石畳に転がったのは新種だった可能性もっ!?
うううっ、発見者の地位と名誉と莫大な賞金がぁーーーっ≦T□T;≧З
Commented by marmotbaby at 2005-02-24 22:10 x
C_C さん、こんばんは。いつも、コメント頂くばかりですみません。お礼もかねて、お邪魔しました。
実はこういう類の節足動物、けっこう、嫌いじゃありません。この造形の不可思議さには、いつも心惹かれます。カミングアウトのつぶやきでした。
Commented by complex_cat at 2005-02-24 22:52
はい,私も,ある意味フォトジェニックだと・・・脚にストライプが走っているところなど,神の御技かと感動します。別に猫ブログだと思っておいでになる方を驚かせようと思っているわけではなく,地球上の生物には,簡単に死んでしまうもの,沢山居るもの,人間が可愛がっているもの,人間が苦手とするものいろいろ居ますが,ドリトル先生の台詞にあるように,全ての生物が等しくないと勝手に思っているのは,実は人間だけかと思います。
Commented by dojou7 at 2005-02-24 22:55
ほtっ、ほっ、ほっ(笑)。
すごいコメントの数。
足にとげがあるというのは、よくわかりますね。でもこいつは何を食べているのでしょうか?バクテリア?オスメスの違いは?何年ぐらいで死ぬ?
節足動物ってナナフシの仲間?
どうも?が次々と。オオゲジは東京へ出てきてから初めて出会いました。
最近お目にかかっていないなー。捕獲したこともないな。かなり早い動きですよね。
Commented by みかん at 2005-02-24 23:43 x
うわぁぁあああああ。恐い。でも見たい。でも恐い。でもでも⋯。以下くり返し。
Commented by complex_cat at 2005-02-24 23:57
dojou7さん,どうも,小さな昆虫などを餌にしていると思います。多足類で,ゲジ科,昆虫類とはちょっと違います(ナナフシは昆虫綱)。その他のことは,ちょっと調べます。
みかんさん,ご免なさい。でもみたいでしょう? 見ます〜?
Commented by complex_cat at 2005-02-25 00:04
コメントの記録更新(半分はこうやって自分で増やしているけど)。下のツルはゼロだったのに〜。さては皆さんお好きですね。よ〜し,次行こうかぁ(笑)。
Commented by yusuke at 2005-02-25 00:09 x
ああ、こういうおっきくて足がいっぱいあるヤツは私も無理です。写真見るのは余裕ですが、たぶん触れないでしょう。。
野外における危険な生物、興味深いですね。野外と都会部どちらが安全か贔屓目に見ても良い勝負なのがなんとも悲しい。
にしても、すごいコメントの数ですね。
Commented by complex_cat at 2005-02-25 00:15
yusukeさん,どうも。オオゲジは,足が外に広がっているので,でかく見えますが,ひからびて死んでいると,何か貧相です。
野外と屋外,田舎と都会,安全については差が無くなりつつあるような。
Commented by kyoko_fiddler at 2005-02-25 16:51
えっ…東京にもいるんですか…
                          気絶。
Commented by 通りすがり at 2007-06-10 02:19 x
犬の馬鹿飼い主も確かに迷惑だが、猫の放し飼いも迷惑なんですが。
お宅の猫が外で何やってるか把握してます?他人様の庭で糞尿垂れ流し、無害な鳥獣を虐殺し、挙句には人様のベットにまで害を及ぼす存在「外猫」。何?うちの猫ちゃんはお利口だからそんな事しませんって?何故そう言える?
良識ある愛猫家の間じゃ猫は室内飼いするのが当たり前。そんな事も知らないんですか?
目糞が鼻糞を笑ってるようなもんですね(プ
Commented by complex_cat at 2007-06-10 08:30
通りすがりさん,有り難う。とても重要な話をストレートに書き込んでいただきました。この件についてはコメント欄ではスペースが足りませんので,エントリーテーマに起こそうと思います。
Commented by complex_cat at 2007-08-03 04:48
上のコメントは各国,各地における猫の飼われ方の実際の状況について,検索するきっかけになりました。ただ,ここに室内飼い云々を未だに書く人がいるとはという主旨の反応もあったことを記しておきます。
 ちなみに,面と向かって本人に言えないような言い方で平気で書ける方は,ネットの使い方の作法をそっち系でしか学習されなかったという意味でしょうけどね。ここにおいでの10,089件のコメント中,上の方だけです。もちろん通りすがりさんという良識ある作法のステハンもこの方だけです。
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by complex_cat | 2005-02-24 11:07 | Wonderful Life | Trackback(1) | Comments(28)

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