クスノキ
2005年 02月 27日

蹴られるようなぎりぎりのフードをつけていますが,ちゃんとハレ切りしましょう。すいません。忘れました。

追記ーdojou7さんに貴重なアドバイスを頂き,ちょっとトーンをいじりました。トーンやコントラストをいじり出すと,こういうのが一発で決められないのが,なかなか辛いところです。
追記−TBしたdojou7さんのところに,完全解答http://dojou7.exblog.jp/tb/952561があります。
日本の場合,環境問題とかに自治体が取り組むとなると,相変わらず美化運動とかお花いっぱい運動とかが中心になります。まぁさいきんは地球温暖化をテーマにした普及啓発の拠点を作らなければならなくなりましたから,多少その話が出てきますね。後は水とかの汚染の話でしょうか。移入植物だらけの花いっぱい運動はまぁ最低の勘違いだとしても,生物の多様性とか種の絶滅とかというテーマについての普及啓発が,先進国中最低レベルなのも日本の教育や集落自治活動の特徴です。いろいろなところで地元でずっとやってきたコイの放流を巡って,生態屋とすれ違いの論議が交わされます。
学校現場は多分,いっぱいいっぱいなのだろうと思いますが,そういったちょっとしたことに意識を向けることは,実は,そんなに難しいことではなく,どんなことをやっていても可能なのですが。
例えば,このクスノキ,凄く立派です。でも子供は居ません。人間よりずっと長生きするでしょうけど,多分このままでは子供は作れません。何故でしょう。
彼らが,この地球に生まれたときから続けていた営みを,今ここでは,させて貰っていないからです。未生をはぐくむ様々な植物が生きている林床はここにはないからです。記念樹は,人が植えて大きくなって,木陰を作りずっとそこに存在する,それで良いのかも知れません。ある意味で人の管理下にあるもので,野生生物ではありませんから,もの凄く長生きの犬を飼うようなものかも知れません。
しかし,野生生物はそれでは困ります。
野生生物では,個体の保護と生物が生きていく環境そのものー生態系といいますーを守ることは,実は似ていますが,全く違うことです。そして,今までの生物の保護は,どちらかというと,この木のように,まるで宝物のように,今生きている個体を大切にすることのみに意識が向いていました。天然記念物や文化財などがそうです。でも,野生生物は,宝刀や仏像,古い建物とは違います。
ここの記念樹は別にして,生き物に対しては,そのことを考えてあげないと,ただの愛護・愛玩になってしまいます。
数百年先であろうと明日であろうと,子供を全く残さずに死んでいく,そうやって「大切」にすることを,果たして大切にしていると言って良いことなのでしょうか。
生き物を大切にする考え方自体が,実は未だに混乱しています。
なんて,話を子供に分かりやすく話すなんてことは,大変なことです。でも,幼稚園から大学まで,そのような考え方は,どこでも習うことはありません。もしも貴方が,大学の生物の一般教養課程で類似の考え方を聞いていたりしていれば,すこぶる運の良い方です。私も教わりませんでした。文化財保護法と実際の生物保護との間のとてつもないギャップで頭を悩ませなければ。だから,偉そうなことは言えません。
日本は先進国で教育水準の高い国だそうですが,やることは沢山ありそうです。
勿論掃除も大切です。校庭にはお花も植えましょう。でも,子供に伝えること,そのために自分自身が知るべきことは沢山ありそうです。

クスノキ C_Cさんも迷っているようですので、もうひとつレタッチ講座です。 まず、木化けをしているお子様へ目が行くように、トリミングをします。特に右下のゴーストはカット。 フォトショップ7以上をお使いでしたら、調整レイヤーを使うことで劣化を最小限に抑えられます。初級者にはわかりやすいレベル補正をお勧めします。 校庭のハイライト部分を押さえるのですから、画面右下の赤丸で囲んだ出力ハイライトスライダーを調節します。ついで中間スライダーで全体の階調を補正。 次にカラーバランスを調整...... more

complex_catさんの環境の話は面白いですね、私ちょっとした弾みで文系になってしまいましたが、もともと理科大好きな私は高校時代の生物の先生がcoplex_catさんだったら、きっとそっちの道に進んでたでしょう。もちろん、今までやった勉強も面白いですので後悔はしてませんけど。20才そこそこのクセに人生ってつくづく短いもんだと思います。笑
日本の環境教育や施策は体裁を取り繕ってるだけの張子の虎みたいなものなんでしょうか、仮に自分に子供が出来たらそういうことはきちんと教えてあげたいですね。
>日本の環境教育や施策は体裁を取り繕ってるだけの張子の虎
こう若い方に木っ端みじんに書かれても,反論できる方は少ないでしょう
ね。
経済や産業構造そのものによる部分もあります。その分享受してきた世界もあるので,頭ごなしに日本はダメジャンと思うのは良くないと思いますが,そろそろいろいろ考えねばまずいのではないかと思います。

張子の虎…ちょっと言い過ぎました。。今、私がこうやって温かい部屋でブログなんぞ出来ているのも現在の経済や産業構造のお陰でしょうし、誰が悪いとかそういうのではないです。素人なので現在どれほど逼迫しているか詳しくは分かりませんがcomplex_catsさんが言われてるのですからいい加減そういう時期なんでしょう。
話は変わりますが、息子さんの小学校のクスノキ良い感じですね。そういう校庭憧れます、私の通っていた校庭はさくらが植わっていましたが毛虫がヤバかったです。

「人間は自分が殺せるものしか食べてはいけません」と短大の時に仏教学(真宗の幼児教育科の学校でした)の先生がおっしゃいました。私は魚は殺せますが鶏は〆られません。だから食卓には魚が主に並びます。でも鰯が高級魚になってきてる。
ファーストフードでは作って何時間か経てば、まだ食べられるものを捨てる。それ、ダメだよ?でも、そこで働いて生計立ててる人もいるんだなぁ。
⋯田舎の主婦の独り言ですが、みんなが少しずつ考えて実行すれば、必ず未来は変わってくると信じたい。
上のyusukeさんのコメントとは、かけ離れてしまいましたが、ちょっといつも思っている事を書かせてもらいました。
読んでくださって、ありがとう。
ところでこの画,ストロボ炊いた方が良かったかもと思ったのですが,息子が「木化け」の練習をしておりましたので,目立たないように写したしたつもりなんです。
私の友人が得意で,彼がその術に入ると,目の前でイノシシなどが気づかずに餌を採ったりします。まぁ昔の職業猟師さんなら皆,出来た技なんですけど。私も,ある動物の観察で覚えました。
日本の自然観でたらめなイベント屋のオジサンばかりのへなちょこ自然遊技よりもずっといろいろなものを知ることが出来ると思います。是非お試しを。
校庭の明るい部分を後処理で意識的に押さえるとこのままで作品になりますよ。