奄美野生生物見聞記2
2005年 03月 03日
イイギリ,亜熱帯の広葉樹林の島に落葉樹が発達する理由は,前のブログでも書きました。
そのまま引用すると,「このように潮をかぶる頻度が高い場所では,葉の丈夫な常緑広葉樹であっても,真っ赤に焼けて落ちてしまいます。台風などで繰り返し葉が落ちる状況になると,普段は真っ暗な常緑樹林の下にも本来どちらかというと,被圧(かげになること)されると生長できない夏緑樹のつけいる隙ができます。夏緑樹は毎年葉っぱを落とすので,あまり立派な葉っぱを作りませんが,その事も,台風のたびに相当投資した葉っぱを落とすハメになる常緑樹と比べてエネルギー・ロスの面で有利になります。というわけで,亜熱帯の常緑樹林帯にあって,台風などの頻度が高い奄美大島では,海岸部だけには何故か南九州では珍しい夏緑樹林帯が発達するということのようです。」と書きました。ふん,本当かな。
オーストンオオアカゲラの掘った樹洞。巣を作れば巨大なキツツキなので,これだけのサイズの穴を掘るので,相当太い樹木が沢山生育する林が必要になります。種の保存上極めてピンチに陥っている理由がよく分かるかと思います。この画像だけ,携帯デジ(Sony Ericson 5404S) によるものです。流石に暗い林床の中,きつかった。少ないけれど使う場面があるので,携帯デジも性能が良いに越したことはありませんね。
反対から見るとこんな具合です。奄美の代表的な野生植物の写真集んには,必ず登場します。園芸種は,マダカスカル産とかオーストラリア産とかになっているものが多いようですね。