鶴の糞
2005年 03月 05日

こちら,マナヅルの糞。黄粉餅みたいな感じですが,ほとんどが,人工給餌起源の小麦で出来ています。渡来シーズン後半は,出水平野の野生の餌生物が枯渇するので,こんな糞が増えます。

今年も,何とかインフルエンザ騒ぎもなく,ツルに特別な健康被害もなく大陸にお帰りになられそうで,関係者はほっとしているでしょう。
「特別天然記念物であらせます鶴様におきましては,ご機嫌麗しく,大慶至極に存じます。」
インフルエンザは,渡り鳥が,ツルも含めて数万羽集まる出水においてはとても気になるところです。過去,ツルからも人間に感染能のないH6型(http://www.kagaman.net/inf/inful.html)は出ております。
しかし,これだけ大量の野鳥が集まるところでの検出頻度がゼロであることから,先だっての事件は,人間が関与した可能性を疑ってしまいますね。観光客の方も数万,鳥も数万それが10年以上,クロスしていながら無事と言うことを考えても,また,昨今の人間の国内外の広範囲な動きを考えると,過去はともかく,野鳥由来の感染が日本で起きる可能性が高いとは思えません。