サイコ・トラベル1−ハンミョウー
2005年 03月 11日

1/16,000なんてシャッタースピードを実際に使っているユーザーは,A1ユーザーでも少ないのではと思います。でも,便利ですよ。ストロボの光をカットできるので,ストロボ光を使って,シャッタースピードで露出を制御できます。こんなカメラ考えたこともありませんでした。流石プログレッシブスキャンCCDによる制御は凄いと思いました。
ああ,言い忘れましたが,網戸にくっついている毛(画像をクリックしていただければ大きくなります)は,公陳丸かチコのものです。こんなものまで写ってしまった(笑)。
ハンミョウは,今私が住んでいる地方では珍しくも何ともない昆虫ですが,私が少年期に育った都市では,既に,姿を見ることは全くありませんでした。田舎と言うほど地方でなくても,気がつけば「路教え」などその辺の雀みたいにどこでも居ます。でも,それに触ることができない少年も沢山居ると云うことです。しかも最近のお話ではありません。
で,あるとき,従兄弟の住む奈良の郡部に行ったとき,こいつを河原で見つけて,驚喜しました。
図鑑通り,いや,それ以上。玉虫なんか目じゃないくらいの極彩色のメタリック。華奢な足。捕食性甲虫そのものが,私にとっては滅多に目にすることのないグループでした。ファーブル昆虫記のオサムシ,なんて魅力的,だけどそんなものどこでも見たこと無い。ハンミョウだって同じ。そいつが,ここに居る! 欲しい,でも,手元に捕虫網も帽子も何も持っていない。でも欲しい。
思いついたのは,持っていたハンカチを,水たまりの水で濡らして,出来るだけ近づいて,そしてそれを投網のように投げるという技です。10投しました。駄目です。距離が詰められないから届かない。20投,一匹動きの鈍いやつがいました。個体差なんて言葉は知りませんでしたが,個体によって動きに差があることは分かりました。一緒に着いてきていた年下の従兄弟が「こいつ鈍いよ」と言ったその個体をマーク。30投,33投目に濡れたハンカチの下で動けなくなっているハンミョウをゲット。
それからコツを掴むと,5匹ほど捕獲して,従兄弟の家に戻ったのでした。それを一部始終幼かった従兄弟は見ていたのでした。c_cのあの姿は,私の息子にもそれ以後,ずっと影響を与えたんだ,と後年,叔父は嬉しそうに話してくれました。

レッドデータブックに記載されている絶滅危惧種のほとんどが,かつては当たり前にそこらに生息していた生き物たちでした。例え近所に原っぱや林があっても,彼らが普通に「いない」世界の少年だった私には,どのような生き物たちであっても,その営みを目にすること自体が,一種の奇跡のように感じられます。これは,いつも笑われるのですが,特に,地方都市にいて,生物系の人間と話をすると,そのギャップは大きく,まるで私自身が「未来から」来た人間のように思ったりすることがあります。30年後,いや20年後,私の知っている未来が,この町で暮らす子供たちの身に訪れないように祈っています。
はんみょうは色を変えて遊んだ画像がありますが、C_Cさんに失礼かなと思って、お蔵入りしてます。
子供のとき、図鑑みて最初に覚えた虫の名前です。名前の語感もヘンだったし、写真にある虫もびっくりな姿だったし。小学生になって、遠足で山に登ったときに見ました。ひとりで大騒ぎしたけど、クラスメートは誰も知りませんでしたね…。

