キビナゴ
2005年 03月 21日
公陳丸推薦のキビナゴの刺身です。フグ刺しにも匹敵しようと云う代物ではありませんが,やはり鮮度の良い青魚の繊細な刺身は,本当に美味しいです。長崎など,魚屋がほとんど生け簀の魚しか売らないような地方の友人達の口癖は,外に出ると魚が美味しくない。最初は分からなかったのですが,現地で普通に食べる安価な青魚の新鮮な寿司や刺身を口にして,衝撃を受けて,そして理解しました。高級魚ではなく,そのあたりの青魚の超新鮮な刺身の味を覚えてしまうともう駄目ですね。で,これだけ流通技術と飼育技術が進歩しても,ちょっと離れた大都市の生け簀の魚食べても,そこまでの思いを感じる味にはなかなか出会えません。生け簀は食事も与えられない監獄と一緒だと云うことで,採ってから時間が経っていれば,生きていても,死んで直ぐ首折締めなどで処理した鯖などには勝てないのも道理です。
で,かくして余計な魚の味を覚えたウチの二匹も駄目です。
普段カリカリをちょっとしか口にしなくて,年齢かなぁと思っている公陳までもがつがつ食べます。お前,余計なもので腹を膨らませたくないと云う何というグルメぶりかと思わず唸ってしまいます。チコは,公陳丸のお陰で刺身を食べることとその味を覚えました。生魚を食べる猫は実際そんなに一般的ではありません。
小魚を食べていれば,基本的に海洋資源への負荷も小さく,日本人は本来は,そういった民族だったと思います。輸入米肉がどんなに安くても,値段と環境負荷の大きさは相関しません。
ペットフードもある意味同じです。推定数万頭というスジイルカを電気銛で乱獲し,大量に潰して,一時期ペットフードにしていた事件がありました。知り合いの動物生態の研究者に尋ねたら,グリーンピース・ジャパンまで問い合わせしてくださいましたが,あの組織も事実だけはご存じだったようです。それ関係の資金源になっているという噂があって,私の知人は,万一のことを考えて水揚げ先のトレースを止めてしまいました。
材料の値段は今の経済理論で決まりますが,それが,例え刹那的に取り尽くして暴落していようが関係ないわけで,現地での材料のとんでもない乱獲は,安いネコ缶のラベル表示からは決して読みとれなかったものです。流石に,今は,そういった刹那的にに捕れるものも,少なくなってきました。そうそう,今は,そっち系の資金源はカニですね。それもやがてサイズが小さくなり,枯渇していくでしょう。経済って何でしょうね。
benebello55さん,yusukeさん,チコは,私がパソコンをやっていると,片足だけよく乗っけるのですがこのときは,彼の画をいじっているとスタスタ歩いてきて,この上に乗って,お刺身くれアピールでした。大きいのでほとんどはみ出ますが,17インチの方が乗りやすいでしょうけど。
パワーブックは猫にも人気のデザイン?!