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東海岸

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屋久島の東に届く道。わずかな距離だが林分を抜けていく雰囲気はかなり良い。






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この海岸で有名な枕状溶岩。町指定文化財天然記念物。かつて水中で吹き出して急速に固まった玄武岩主体の溶岩の塊が、フィリピンプレートに乗って移動してここで地表に表出したもの。玄武岩質の溶岩はさらさらだが、水中で吹き出してヘビ花火みたいに塊になったというもの。
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島の東部は黒潮に乗って様々な海洋生物が移動してくるロードが流れ込む。貝類の多様性なども高い。
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これも黒潮に乗って種子が運ばれるという流れで分布が説明される典型のハマオモト。孤島に居ると、プレートやプランクトン植物の'dispersal'など、むしろ色々な流れと拡散を意識する。まとまった群落が見事。
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ハマオモトの花柱。
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茎ごと砂地に倒れた先にある熟した実は、コルク質の耐海水・漂流性能の高い種子を数個持っている。
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波打ち際は、陸→海の一方向にとどまらない、陸海のいろいろな物質や生物の交換と移動の接点。
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 こういった植物群落の一斉開花は、ポリネーターを少ない蜜への投資量で引っ張ってきやすくなるが、そうなると、一方では自家・隣花受粉傾向が高くなり、次世代の遺伝的多様性が担保しにくくなる。そこから先は、様々な方法で、ポリネーターを花に惹きつけると同時に、去らせる方向への誘導という相反するコントロールの話になる。具体的には、蜜量をばらつかせてポリネーターのリスクセンシティビティ(飢餓リスクへの戦略、反応)の違いを利用するとか、この辺りはテーマとしてもかなり面白い故、結構な実験的研究もある。概要は、ここの菊沢喜八郎氏のドキュメント がおすすめ。
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by complex_cat | 2014-08-24 16:38 | Nature Islands | Trackback | Comments(0)

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